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名もいらぬ
我
一個のエキストラ
ほんとに星になっちまったのかい スターマン
空で待ってくれてたんじゃないのかい スターマン
でも泣かないでいいようにソウルを残してくれたんだね スターマン
あなたとわたし
その狭間にあるわたし
それだけがほんとのわたし
あなたの息づかい
あなたの体温
ほんとはね、わたし、それだけで生きていけるの
太った
ぶくぶくと
心はやせていくのにね
勝たなくていい
負けなくていい
それで、いい
闇がさらけだされる
十三夜
君ものぞき見しているだろうか
うさぎさんが おもちをつく夜
マンションのベランダで
団子を ぱくり ぱくり
通販サイトのタイムセールを見るたび
欲しいものリストが増えていく
ぽっかり空いた穴は満ちやしないのに
キスは
するとされる より
するとする が、いい
夜、虫のこえ
秋がそこにいた
でも、まだしまえない名残のTシャツ
喧騒の夜
組み込まれているから、見えない
都会にもいるんだよ、言霊
まとわりつく夏の汗
行水で流せば
あとはキンキンに冷やした至福の一杯
せみの大合唱
だるい
こんな日はお空にとけるねん
サインは明日につなげる送りバント
ホームランを要求されても困るけど
たまにはフルスイングしたいものだ
詩をかかない日々
日常が連続する日々
やはり、わたしは言葉を紡ぎたいのだ
しがらみを肴に
また一杯
まったく酔わせてももらえないや
夏が透ける雨の隙間
渇いた紫陽花が
雨を、乞う