詩はもっと柔らかくて良いと今まで思っていたのだけど
詩は常に肉を削ぎ落として骨を断つ精神力が必要なのか
そこまで集中して詩と格闘しなければならないのならば
わたしは体力が持たないだろうからやはり ....
平日の遊園地は
あなたの名前なのに
石鹸の金魚は泡になった
トウキビのような匂い
私小説ばかり書いている友人が
家に遊びに来たことがある
余白はどうしているのか聞くと
その問 ....
夢の
蝶が飛ぶ
ひらひらと風に揺られて
悲しいことを
忘れる鱗粉を撒く
夢の蝶が飛ぶ
ふわりひわりと
懐かしいあのひとの
笑顔を思い出す
ひかりの中で
わたしたちは
踊ってる ....
午前4時215分かえるに混ざって
スズメの声を確かに聞いた
隣家のだえかは壁を蹴ったか
3分後には車の音も
走り去った
誰を何を載せて
さよならよりも永遠の 気が ....
責任取ってくれる~?
と聞かれてあまり意味が分からなく
あ、これはプロポーズだったのだと
しかし性交渉があったわけでもない
僕はとんちんかんな答えをした
己の人生の責任を取るのは己だ ....
Aさんは
ぼくよりいくつか歳上の事務員さん。
あれもこれも
うまくできないこのポンコツを、
見放さないでいてくれる。
「こうした方がいいですよ」と、
さりげなくアドバイスをくれる。 ....
山菜採りに出かけた人が
自称詩人に襲われるという事件が
多発している
自称詩人に襲われた人は
みんな両手両足を縛られた状態で
一昼夜自作の自称詩を
耳元で聴かせ続けられるため
精神がおか ....
ことばのひかりのおびにつつまれ
どこにいくのかいくえしらずのままに
ひびきたえずたえぬままあたたかなぬくもり
握り返して来る最後に吐いた 、あなたの息
時計の針を巻き戻して
やるべきことを
やり直してみる
いないはずのきみが
隣でコルトレーンを聴きながら
うつらうつらしている
頬にそっと手を寄せ
温もりを確かめる
どうして ....
このさい
僕は全てが下でいいよ
若い頃は天才だった
なんとも哀れな
今はただ哀れなだけだ
それはいくつも原因がありすぎて
どれというのはもう分からん
若い頃は天才だった
....
生きるなら
生き切ると
決めて
ここまで来たんだろう?
問いかけは自らに
拒食なく
さやかに
生きるなら
生き切れと
のこしさった
君の
文まで
自由自在な君の正体は?
透明で
カタチがなく
地球を駆け巡る
ボクらの体の中も駆け巡る
上から下へ回しても
水
左から右へ回しても
水
右から ....
朝、生乾きの道路に
落ちていた煙草の吸い殻
よくわからない
あまりわかりたくないんだ
餃子だって大皿の上
レモン水の小水
うかうかしていたら
たまらなかった
かたまり魂の薄目をあけてさ ....
誓いの言葉はあてにならない
フィクサーのプリザーブドフラワー
生花じゃなかった
セピア色してデジャヴを誘う
腐れた人脈派閥パリピ全て
嘘と金と権力の渦全て
加工された花は握りつぶして
....
朝の空気が変わった
目覚めるとついつい毛布をかぶってしまう
いつの間にこんなに寒くなった
連絡もなしで冷やさないで
太陽の光がすきまから差し込む
葉につた ....
○「早期発見」
早期発見が早期完治につながれば
ラッキーだが
そうとはかぎらない
早期発見で
病と向き合う時間が長くなる
早期発見で
死と向き合う時間が長くなる
また治療費も嵩む
....
エディプスコンプレックス
裏がみえみえの価値観
溝を深めるだけの人生訓
とてもじゃないが軽すぎる
非言語化の着想からの思いつき
闘病生活の長かった実父と
長く語り合った記憶が
....
海の中で泳ぐ魚は、素敵だな
まるで空に浮かぶお星様のよう
生きる迷宮達は、ミステリオーソのドアを開けたら、どこへ向かうのか?
椅子に座って落ち着ける人は、素敵だな
思考する魚は人の話を聞くとい ....
めためたに仕事できなくって
吐きそうで
充血して
帰り
画面のむこうの娘にはさんざん怒られる
あとで
少し泣く
シンクにそのままの
ペットボトルのラベルを今日は十三枚やっとはいだ
....
蛇口から
スーッと水が流れ落ちている
キラキラ光る糸のよう
でも
それが理由という訳じゃない
それをわたしの骨は知っている
雪の冷たさを知らなかったころ
雪は甘い ....
学校の恩師たちでも
精神医療の問題は
理解できなかったと思う
しかし今日日
精神医療の問題に
対処できなければ
教育として十分でない
あんなに優しい子が
なんであんなに怒ってい ....
治らない病を抱えていること
眠る必要がなくなり
頑張ることは命取り
人と"生きる"ことがなくなり
その時をじっと待つ
その時って何だ?
よく分からないが
風や ....
裁判所からの帰り、
そろそろ終わりにしてもいいと言われ、
――
1
雲が浮き上がっていく、氷の映る場所は、どこも陸の孤島で、
階段を上るごとに、足音が暖かく身体を包んでいく、
雪が ....
その先を
私は知らない
すべはなく
ひち用もない
ただ
走るんだ
瞬
だけを視て
白旗を
売りたがる輩が
蔓延っているこの
界隈に
駆け抜けるんだ
舜
だけを見て
....
終えたい理由もなく今日が終わる
月が昇らない夜を見ている
空っぽの冷蔵庫を冷やし続けるようで
ただ消耗していく心
今日すれ違ったものはなんだろうか
他人の欲望 隣人の希望
....
声を、私の耳に届ける
明日はきっと笑ってね
いつか気を失っていてうつつに戻ったら
春の桜の頃人あっていて
私は頬を真っ赤にしながら
並木道をジョギングしていた
明日 ....
飲み会帰りの赤ら顔と、自分と同じ濁った眼の青い顔が交じった陰鬱な籠。
朝より密度が低いのが、唯一の救い。
今朝はエレベーターで、どんよりした眼の男に睨まれたおかげで、最悪な気分で始まった。
....
結局、何も変わってないって事を
認識する為に日々を生きてる。
明確に言えば、全ては恐ろしい程の変化を見せている。
唯、自分が変わった何て言ってみた所で、僕のした事と言えばーー
それを選択し、あ ....
すべて色褪せ消えて
至高の想いだけ
思考し続け渦巻いて
この今にとぐろ巻き
恐れることなかれ
揺るぐことなかれ
すべて破壊され
また生まれ始まりいく
と 、
今に至り中程を
....
空を切り裂き合金の翼が翔ぶ
腹に爆弾詰め込んで
こんなにきれいな空を穢して
ケツァコトゥルも怒るだろう
死を告げるものよ
おまえは純白の想いを忘れたのか
ただ大空を羽ばたきたいという純粋な ....
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