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長い旅路を振り返れば
故郷へ続く道は遥か遠く
懐かしい人たちの声も
今はもう 聞こえない

ポケットに詰め込んだ思い出は
知らず知らずのうちに零れ落ち
いつの間にか 失くしてしまった
 ....
ときに 言葉は
無力な吐息

ときに 言葉は
無神経な凶器

ときに 言葉は
こころ温める 熱

ときに 言葉は
魂を舞い上げる 風

こみ上げる
言葉たちの渦
極まれば
 ....
 空には、星
 地上には、花

されど この季節には
宝石箱をひっくり返したような
幻想的な落ち葉の森

木漏れ日と艶やかな色彩は
晩秋の静寂に包まれ
聖なる空間を織り成す

言 ....
静寂に満ちた神聖な森の気配
その圧倒的な深い森に包まれた時
今の私たちが忘れかけていた
大切な記憶が蘇ってくる

ずっとずっと昔から
人は森と共に生きてきた
私たち一人一人はこの森に生き ....
神無月 湖畔の七竈は
たわわに赤い実をぶら下げ
紅葉が始まっている

見上げれば 艶やかな山法師
実は甘くて美味しいが
何故か 鳥はあまり好まず

足元を見やれば
ぴかぴかの山栗が
 ....
うちの猫はもうすぐ十二歳になる
この二、三年 もう駄目だと思う時が
何度もあったので
いつ死んでも不思議ではないだろう
祖母は施設にいるが、もう九十五歳で
いつ知らせが来てもおかしくない
 ....
赤々と燃える送り火を眺めながら
今年も夏の終わりが近いことを知り
一抹の寂しさが、胸を過る

盆が過ぎれば間もなく
朝の空気が変わる
早朝、太陽が昇る前
ほんの少しだけ
軽くひんやりと ....
もしも 魔法が使えるなら
この地球上の
すべての兵器を楽器に変えよう

すべての弾を
花の種に変えて
世界中を花だらけにしよう

種は花を咲かせ
花は再び実を結び
きっと甘い果実が ....
風に乗り
真夏の匂いが立ち込める黄昏時
草葉に注ぐ夕日と影
蜩の声は空を舞い琴線に伝う
目に映るもの
聞こえる声
とり巻く全てのものに心惑う夕暮れは
束の間 平和だった幼い頃を思い出す
 ....
ヒヤシンスさんの忍野水香さんおすすめリスト(9)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
旅路- 忍野水香自由詩518-3-13
ときに_言葉は- 忍野水香自由詩317-11-12
メグリメグル- 忍野水香自由詩217-10-27
古の森にて­- 忍野水香自由詩417-10-11
神無月- 忍野水香自由詩217-10-8
終わり、そして始まり- 忍野水香自由詩1117-8-31
送り火- 忍野水香自由詩617-8-18
0815- 忍野水香自由詩317-8-15
真夏の匂い- 忍野水香自由詩717-8-11

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