すべてのおすすめ
何十年も生きてきて
大抵のことは経験してきた
良きにしろ
悪しきにしろ
これからも色々とあると思うが
なんとか乗り越えられる
大丈夫さ
ここまで生きてこれたのだから
だから心配はしてな ....
詩を紡ぐということは
裸にならなくてはいけない
恥ずかしがっていては
心の襞は描けない
素っ裸にはなれない
野暮な言葉を並べたくはない
ええかっこしいが邪魔をする
綺麗な言葉を並 ....
きのう花屋にたちよりました
シクラメンが並んでいました
もうこんな季節なのですね
疲れていたのですが
明るい気持ちになりました
最近、花を見るのが好きになりました
チューリップの球根でも買 ....
シルクの雨が
詩っている
やさしく語り
諭している
ほそい糸が
秋の景色と重なる
白い線ふりしきる
見上げるそら
やわらかい
まるで母の懐のよう
絹のように
....
ずいぶんと深刻に
悲観的に悩んでるけど
どうしたんだい
意気地がないね
もっと気楽に
のんきに暮らしてみないかい
要領が悪いだけだよ
たいしたことはないさ
そんなことでくよくよし ....
生まれたばかりの朝に
人々の小さな営みの息づかい
まあたらしい魂の叫び
生まれたんだな
なにかが
よろこびも かなしみも
よちよち歩き
疲れきった夜までは
まだ時間があるようだ ....
人生の秋をゆくわたし
初秋の畑にコスモスが揺れていた
若い日に見たコスモスの色とは違っていた
わたしの心の色も変わってしまった
目に映る世界の色も変わってしまった
なぜか ....
よろこび かなしみ
おりなしながら
なにかを信じ
生きて行こう
つまずいては倒れ
よろめき
嘆いても
あしたを見つめ
いのち果てるまで
生きて行こう
淋しくても
....
落日 悲しみ
盲目 真っ暗闇
充血した満月 不穏に包まれる
白い頬 浮かび上がる
それは獣の呟き
孤独
嫌われ者が背中を丸め眠る
閃光
現実から覚め ....
今宵
こころゆれる
月を鏡にうつし
ひとみをとじる
なみだ
ひとしずく零れる
ながれる
ながれてゆく
星のうずにとける
ささげる祈り
ゆらゆらと天に
しらとり ....
幻を見ている私
あの花も
空も 鳥も
実体のないもの
一期一会の風景の中
佇んでいる私も幻
夢のまた夢
一瞬の輝きを見せる
季節たち
移ろい行きて
消えてゆく
まるで ....
風が吹いてくる
夢をさらって 追いまどい
所かまわず星を散らす
遠くから歩いてきた
揺れる陰に怯え
さまよい歩く道の果て
落ちてきたリンゴを磨き上げ
かぶりついた
罪の味 ....
蝉の声が木霊する八月
風もいくらか涼しく感じる
この頃一日が飛ぶように過ぎてゆく
一時間が 一分が 一秒が
飛び去ってゆく
人生も暮れかかり
淋しく感じるこの頃
蝉時雨の ....
移ろいの中で
影がゆれる
レトロな風に
吹かれて
アンティークを並べ
空へ
幸せは
あたりまえの中に
あるから
優しさにつつまれ
モノクロームを
見つめる
日々の暮らしの中で
言葉の海を泳ぐようになった
なにが良いのか
悪いのかわからぬまま
てきとうに
真剣に詩を紡いでいる
私という一人の男が
悩んだり
叫んだりして
右往左往し ....
言葉と言葉を継ぎ合わせる
赤い夜の拒絶の淵
別れの白い花びら
漂う岸辺
波の上に
なぜか海鳥が湧く
船の灯りは夏の夜の饗宴
古から
空に浮かび続ける訳を
尋ねる旅人
満 ....
手にしたものは
零れ落ちてゆく
空しい野望
抱きしめて空へ
黒雲がうかぶ
ころがる風
訳のわからない
感情
....
いつも悩んでいる
夢が実現しても
目標にたどり着いても
くよくよと悩んでいる
なぜ悩むのか
なぜ愚痴るのか
満たされず
感謝することがない
そして幸せが ....
私そのものを凝視して
言の葉をつぎ合わせ
組み立てる
見覚えのある風景が
あらわれる
海から上る太陽
赤く染まる雲
廃船で遊び
舞い飛ぶカモメを見つめていた
水平線は不思 ....
その瞳が
悲しいよって
かたっている
しろい花のよう
その背中が
淋しいよって
泣いている
しろい月のよう
そこにいるだけで
交わっている
にじみでる
オーラ ....
黒い
ただ黒い
街灯りを塗りつぶし
漆黒の闇が広がる
欲望が
絶望が渦巻いている
烏が黒い翼を広げ
希望の光を覆う
闇はただ深い
悲しみの酒場に
独りの男
部屋には
たどり着け ....
繰り返される日々の中で
身も心もすり減ってゆく
紫陽花が咲く坂道を駆け下りる
雨色の風が頬を撫でる
ここまで生きてきた
どこまで行くのか
わからぬまま
歩く
蛍火はなつかしく揺 ....
孤独
さみしさ
なみだに濡れ
生まれる詩がある
試練
つらさ
苦悩の果て
生まれる詩がある
歓喜
よろこび
感謝と共に
生まれる詩がある
喪失
かなしみ
暗闇の ....
怯える白い犬
まるで私のようだ
ふるえる ふるえる
ふるえる
その瞳は弱弱しく
宙を見つめ
嵐に立ち向かうことはできない
古傷を抱えたままでは
戦うことはできない
ただ息を潜めて眠る ....
ゆらり
ゆらめき消えてゆく
あれは幻だ
人生も過ぎてしまえば
ゆめまぼろし
ゆらり
ゆらりと揺らめいて
消えてゆく
朝生まれ
夜は死んで逝く
カゲロウ
一日一生
....
こころは
ときめかない
生ぬるい海に
独り沈む
愛のない
こころで
懸命に生きても
ただ
空しくて
哀しい
そこのそこに
落ちて
こわれる
解放
ただそ ....
路傍に落ちている石は
思い悩むことはない
そこに在る
それだけで満足し
微笑んでいる
蹴とばされても
それを意に介せず
ただ転がるだけ
私はそんな石に
敬意を表し
憧れている
目 ....
中空に散乱する
既にある言の葉
伸びる指先すり抜け
浮遊し消える
友との親交には
不都合はないのに
爛れる細胞の端々は
突かれ壊れ果て
繋げても
繕っても
詩想は枯渇し
....
からくりの歯車
まわる宙
白い粒子の雲が透ける
夢想
なみだ ひとつ
落ちる
終わりのない人波に
もまれる街は
仕組まれた余韻を残す
足跡だらけの現世
その一歩 一歩が ....
白い色は 悲しみの色
儚くて 切ない 花びらの色
白い色は ロマンティックな色
別れと 永久の 船の色
白い色は 神聖な色
清く 美しい ドレスの色
白い色は 清 ....
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