白い吐息が薄れかかる頃
陽だまりに梅の蕾を砕いて浮かべ
縁側に確かに重力を感じてる
引き寄せられる眠気
隣の家の子がピアノを弾いてる
飴細工のカーテンが蕩ける
夕食の支度が始まるまで
束 ....
文字もなく
舌根支える力もない

8両編成があんな赤い帯だったか
そんな些細な疑問が突っつく

みんな枯れ
上空三百メートル

黄砂のまんなか
あるのは火の警告灯だけ

衝突す ....
三月の花の隙間に朧月 明日雨が降ればいいのに 圧迫 閉塞 窒息

肺をもがれたみたいで
息が出来なくって




縋るように窓へ駆け寄り
愕然とする

そこにも また
目の醒める様な拒絶があった
人は少しずつ変わる

まずぼくに
最初の紅茶がやってくる
砂糖の少ない紅茶が
ぼくはしばらく
砂糖の少ない紅茶をすする

それからゆっくりと
考える
だれがどんなふうに
変わった ....
わたしは秘密基地を持っている
いくつもの基地の中でそこだけが唯一、「秘密」

見つけてほしい訳じゃないけど
敢えて囲わない
つまりはそういうことさ
ヘリコプターのような方ですねと
僕が言ったので
相手は少しへりくだって
それからむすっとして
紅茶を飲んだ

暗い路なりに
銀色の聖餅が落ちているのを見て
これはパンでもないし餅でもな ....
長い間、咲かなかった 
植木鉢のクンシランが数年ぶりに 
草の両腕をひろげ 
橙色の花々を、開き始めた。 

レースのカーテン越しに注がれる 
日のひかりの内に、今はもういない
在りし日 ....
さあ でかけようぜ 狩りに
黒鉛のナイフを左手に
舌先の罠を仕掛けに
いつもの通い路は未だ暗いが
彼方で獲物の
かなしい誘惑の声が響く

さあ でかけようぜ 狩りに
えさは厳冬の風に晒 ....
すてきだねって言われたいから
服を着替えて歯をみがいた人が
今はバームクーヘン工場にいて
死にそうな顔で粉を練っている
今年で二十九歳になるんだって
守護霊にずっと話しかけてたよ
南極に太古の桜を埋めよう今までの春をそこに残そう 金がなくても踊りませんか
足がなくとも踊りませんか
顔がないなら踊りませんか
何もないなら踊りませんか

探し物はなんですか
見つけにくいものですか
アマゾンにもありませんか
ビートポ ....
春うらら、黒い麦酒とシャムロック 三月になると思い出す


透明な夢をみてた人








・・・頭イタイ
 
 あたしにあんまり優しくしないで
 噛みつくからって逃げないで

 リップサービスなんて要らないし
 生意気だったらきつく叱って

 俺を見ろって言ったあとに
 笑わないで、誤魔化 ....
そらのないひろばにひびけきみのこえきみのかなしみきみのぜつぼう 天を突く枝に咲いてる春の雪 冷凍のポテトの間に身を潜め、賞味期限の切れゆく愛だ {引用=


夢をみた 睫毛の先にころがる雨を、桃色キリンがぺろりと舐めてた


ぼくきっと、みんなに愛してほしいです。だから眠るの。 青いパンダ


いつだって誰かを睨んでいなけれ ....
水を飲むように
音楽を採る
人は 僕はもっと音を聞くようにならなければいけない
ピアノの
ギターの
あらゆる楽器の
そのものの音と感触
とてもおおきく広く多角的に偏在するよう ....
墨いろの街道

放たれた欲望は

雨上がりの夜にさえ

涙ながして飛んでゆく

飛んでゆく


好きだけじゃ

足りないみたいだ

このせつなさを

春の切実と名づけ ....
身体を綺麗に取り繕うのは、骨が折れる。
昔より太ったのは、コンビニで働いていたからだと思う。並んでいる不健康で高カロリーの食品が目に入ると、
キャラメルの匂い
芝生の感触
白い机と椅子
小さなあの子が
オモチャの車で
犬っころを追いかける
目をつむってみて
想像できるでしょ?

そんな夢を明日も見たい
手を差し伸べて
 ....
厨房へ入ろうとしたら狭い通路で全裸の人魚が廃液を捨てようとして居た/私は私1人分なら通れると思って通ったので有るが何時もの癖で中途半端にしか着て居なかったエプロンを前でヒラヒラさせて居たのでそれが全裸 ....  
 
立ち食いそば屋で
夕飯を食った

客のほとんどは
お酒を飲んでいて
立てなくなると
ざるそばを食って
次々と去っていった

素数について
話している客がいた

立て ....
わかってる

わかってる

うん、
大丈夫
わかってる

うん
そう、
わかっているよ
わかっている
わかっているから
わかってる

わかってる

わかってる

 ....
・国語

休み時間 机の上に伏せられた教科書はみな鳥のかたちで

「死」という字を習い17年経つが何故か未だにうまく書けない


・算数

「算数は嫌いなんだよ数式の突起みてると痒く ....
春の陽気は

あなたのひざの上

ほんのりと
{引用=
幼い頃から爬虫類や両生類や昆虫が大好きで
森の中でそんなものたちと出会ったら
木苺にでもなって食べられたいと思ってた

青々と茂った中にちらほらと咲く白い花
水底の砂利まで見える ....
{引用=
君の指先が触れて、それだけで僕を揺らしてしまう。
君は知らないだろうけど、心の中ではずっと惑ってた。
世界にも君にも飲み込まれたくなくて、ずっともがいてた。

 「ねえ、
 もう ....
はるなさんのおすすめリスト(1953)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- ぽこぽこ ...自由詩6*10-3-29
25- しべ自由詩210-3-28
花見- 朱印短歌110-3-27
ニヒル・グレー- 青井とり携帯写真+ ...310-3-26
人は少しずつ変わる(中山さん)- オイタル自由詩2*10-3-22
なるしすとのかくれんぼ- ゆず自由詩5*10-3-22
レモンでもミルクでも- 瀬崎 虎 ...自由詩410-3-21
彼岸の花_- 服部 剛自由詩710-3-20
さあ_でかけようぜ_狩りに- オイタル自由詩4*10-3-19
白い粉- セガール ...自由詩410-3-18
サウスチェリー- きらく短歌410-3-17
踊りませんか- 瑠王自由詩4*10-3-16
St_Patrick's_Day- 瑠王俳句2*10-3-15
暗い天候- 自由詩3*10-3-10
プルーフ- 遠山律子自由詩3*10-3-10
こえ- sh短歌9*10-3-9
_- こしごえ俳句1*10-3-9
オレアイダ- 瑠王短歌2+*10-3-1
ZOO- あぐり短歌6*10-2-27
2010/2/27- 鎖骨自由詩1010-2-27
春の切実- 吉岡ペペ ...自由詩1910-2-27
いしのみち- 山岸美香自由詩3*10-2-22
祈るよ- Oz自由詩210-2-17
人魚姫- 間村長自由詩210-2-15
素数- 小川 葉自由詩1110-2-11
わかってる- Oz自由詩2*10-2-9
教、育- 吉田ぐん ...短歌3710-2-9
ひざの上- 殿上 童自由詩4*10-2-9
ハルミ- 高梁サト ...自由詩7*10-2-8
それでも君が欲しかった。- 高梁サト ...自由詩2*10-2-2

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