もし彼が待ってくれ
と言われても
私は旅立つ
もううんざりなの

安い香水をつけて
安いイヤリングして
安いバーボン片手に
安い高速バスに乗る

信じた私が馬鹿だった
のんびりし ....
  母親が
  朝食を作る途中で氷になっていた
  フライパンと
  目玉焼と
  五十二歳の痩せた体が
  透明なものでひとつに包まれていた



  トイレの戸を開けると ....
もし僕が今夜悲しく死んだなら
すこしぐらいは
君も笑うか


































 ....
死と屍
暗闇と風
犬と牙
火と血と着火
トーストを
やや焼き過ぎて償いに
少し厚めに
マーガリン塗る



 ....
視認性に欠ける水色は、ひたすら直進する境界線の色。どこかに背びれを伸ばすわたしに、そのどちらにも泳げない六番目のセンスがこみあげる。周期表(periodic table)の薄い領域。

いずれは呼 ....
  寒いときはストーブのかわり
  暑いときには
  砂浜と風鈴のかわり
  あなたがいれば



  うれしいときは歌のかわり
  かなしいときには
  ぼくの心とから ....
好きといってもらうことすらできない
まっすぐな目で
否定された1月後に
そいつが
別の男と付き合って
ドライブする

公務員試験におちたらいいと思った
ブラックニッカをコカコーラで割ったウイスキーコークの
もう氷も解け切った最後の一杯は
まるで泥水でも飲んでいるかのように
ねっとりとしていて生温くて重苦しい

ふらふらした体をなんとか真っ直 ....
1、ソイ

あやとりしよう
もりのなか
りぼんをまいて
ゆびをしばるの
おれんじのふうせん
とどかないそら
わるいうたをうたって
みずがかけてく


2、ルニ

くちのなか ....
 鍋に水を張って、冷蔵庫で体育座りしたまま眠っていた彼女を沈めて、煙草に火をつけた。彼女の、絶対に笑うことのない冷徹な唇が好きだった。肌はミルクとピンクソーダがマーブルに渦巻いていて、まるで雨の日の窓 .... 青らむ、夏の
わたしの首すじ に
風がひそかな挨拶をおくる


揺れやまぬ草の穂先のいじらしさ
痺れた指でもてあそびながら
あなたのことをかんがえる


青らむ、人の
まなじりの ....
伸びかけのあなたの髪に指を通して
これ以上の幸せはないと思った。
絶対にないと思った。
あの人と、付き合いだしてから、
運が、上がったか、
下がったかといえば、
元々がひどかったため、
けっして下がったわけではないのだけれど、
やっぱり、上がったわけでもない。

今日も ....
夜が来るほんの少し前
西向きの部屋には
橙がふんだんに降り注ぐ
あまり覚えていない友達のことなど、私はいつも忘れた。私は自由でいたかったし、時の流れをいつも感じていたかった。単純肉体労働など、嫌気が差してやる気などおこらなかった。それだけは私が私であることの選 .... 仲 仲治さんに「さぜんちゃん」などと呼ばれていますが、俺のことはどうか「左膳」とでも、呼び捨てで呼んで下さい。
ギャップ。





今日は日曜で、いわゆるオフなのですが、俺は睡眠障害で ....
  そのとき
  歌うのをやめていた
  いっせいに
  目蓋も
  胸に泡立つ
  つたない血球も
  もう歌うのをやめていた
  きみが
  心をこめて笑ったとき


 ....
流連というのは
あそびあるく
いみだと
いままで
きづいていた
まえから
  新緑の木々と風が
  奪い合うように睦み合うそばで
  夕暮れの光とあなたが
  隔て合うように惹き合っている



  もしも生まれ変わることができたら
  同じ時に同じ ....
働きもしないのに
飯を食うのは卑しいだろうと
箸を持つことが出来ない
胃袋の中身が空であっても
そこには模倣する
数々の碑が立ち並ぶ
体ごと全部閉じ込めて
おくべきだったと今も念 ....
 .... 試験に
うかるためだといって
あごを
のばしている
おとこがいて
そいつは
あごに
栄養をためると
脳の
切れが
よくなると
しんじて
あごを

のばして
いたり
ちょ ....
  仕事をおえ
  歩む家路の安らかさ
  大切な人とともに食べる
  白米のしぜんな旨さ



  簡単に愛してよ
  行間にひそませた
  なんやかんやはいらない

 ....
 発表者は、会議室の岩壁から円くつき出した部分を指さしながら話す。

「この部分が地球にあたります。政治家の住居をこのあたり、赤道付近に集中させることにより、化石燃料の使用量を約20%ほど、削減で ....
胃袋にセメントを詰め貧富の差 慣れること
あさ
お昼ご飯の準備をして
洗濯物を外に干して
夕ごはんの下準備もして
少しのんびりして
いちにのさん
車に乗り込む
安全運転して25分
そこから
教えてもらいながら働 ....
  未来のような
  だだっぴろい草原で
  詩を読んでくれたのは誰だっただろう



  幸福のような
  雨が降っていたのはどこだっただろう
  なにからなにまで
  や ....
そして僕らは花になる
かぜをこじらせた
こけそうな道
鼻緒もきれそうな
しゃっくりの道

そして僕らは花になる
ぐるぐると
小さな羽虫が
無意志に飛んで
清楚な花びらも地に落ち ....
  余計な話ばかり
  聞いて
  喋って、
  つかれてしまったよ



  関係ない
  関係ない
  椅子と
  ブランケットをたのむよ
  飲みものはいい

 ....
はるなさんのおすすめリスト(1926)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
もううんざりなの- ペポパン ...自由詩4*11-7-19
- 草野春心自由詩2*11-7-16
デトロイト・ブルース- TAT短歌3*11-7-15
カラス- TAT自由詩2*11-7-14
勿論フォークで貫けばイエローを垂らす目玉焼きとミルクを添えて- TAT短歌3*11-7-12
呼気の魚の棲む_(生体反応の設計)- 乾 加津 ...自由詩11*11-7-12
かわり- 草野春心自由詩411-7-10
グリム_グリモア- 6自由詩111-7-9
泥水- 只野亜峰自由詩211-7-9
ダンピング- ミゼット自由詩6*11-7-8
ピーアイエヌケー- 魚屋スイ ...自由詩611-7-7
青らむ、- 石瀬琳々自由詩30*11-7-7
7日- こきたき ...自由詩311-7-6
さげまん- はだいろ自由詩511-7-6
打ち捨てられた橙に- れもん自由詩611-7-5
景色のどこかで思うこと- 番田 自由詩311-7-5
赤紫蘇の方を選ぶ。- 榊 慧散文(批評 ...611-7-3
休符- 草野春心自由詩3*11-6-28
アリオーシュ- 6自由詩111-6-27
転生- 草野春心自由詩5*11-6-27
少女でなく女- 長押 新自由詩4*11-6-27
俺と出会うな- TAT自由詩5*11-6-27
ルナール_デ_シャティヨン- 6自由詩211-6-26
かんたんに- 草野春心自由詩6*11-6-26
せっせ- ああああ自由詩2*11-6-26
百子湾路で- m.qyi俳句211-6-24
日常生活力のための覚え書き- はなもと ...自由詩7*11-6-23
喪失- 草野春心自由詩411-6-22
僕らは花になる- シホ.N自由詩611-6-22
銃声- 草野春心自由詩5*11-6-21

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