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町が痛いの、知らない風が吹いている
出てゆけって聴こえる
おまえの居場所じゃないぞって
いま、一人で泣いてる
死にたい気持ちが少しある
、紫色のスターチスを3本買ったよ
女の部屋を出るのは
朝ではなく夕暮れにする
その鉄則
破るほど恋をしたのは
いちどきりだった
たぶん
苦しめるの分かってた
苦しみたいと思ってた
たぶん
女の部屋を出るのは
朝 ....
夜遅く女の部屋にゆくと
女の使っているお椀やお皿に
夕ごはんを盛ってくれていた
二十も年下であるのに
玄米ごはんと海老の水餃子をつくってくれていた
まえから誘われていたのを
ぼくは連絡をと ....
あなたみたいな植物ってあるよ、なんて言われたら
きのう僕は気が短くて
植物なんかと一緒にしてくれるな、と叫んでしまった
しばらく言葉の暴力を浴びせていると
女はひとしきり泣いてから諦観めいたこ ....
りすはおばかだ。どんぐりをどこへ隠したか忘れる。
ばあさんもおばかだ。鼻紙をいろんなところに隠して忘れる。
エコを心配して、ばあさんを叱ってはいけない。ばあさんには、ポケットの中、パンツの中、枕 ....
圧迫 閉塞 窒息
肺をもがれたみたいで
息が出来なくって
縋るように窓へ駆け寄り
愕然とする
そこにも また
目の醒める様な拒絶があった