ちょ〜眠たい 春ですから

お腹すいた 春ですから

恋がしたい 春ですから

出世したい 春ですから

旅に出たい 春ですから

ですから ですから

も〜っ、春ですから
 ....
飛行機で見た
ダイハード2なら覚えてる
予定時刻になっても着陸しなくて
滑走路に火が灯っていたことも覚えてる
無事着陸して抱きあった
あのひとが思い出せない
映画館だった気もす ....
鐘がなるたびに
とりがおちました
午後になると
西瓜をたべましたが
だれもが無言で
こんなにあおい夏が
ありました
刃をもって地図を刻んでみる
道を失った時はいつもこうする
するとそこに印しは現れ
私はようやく安心する
悩みなどない
刻まれて山となった老廃物のベッドで眠る
それは悩みではなく
  夢
 ....
黒いソックスを穿いて
指定された紺色のカーディガンの上に、黒のブレザーを羽織った。
今日も学校に行かなくては
何の為に、卒業する為に。
制服を着ると体が微かに緊張感を保ち
胸を真っ直ぐに張ろ ....
いつも見ている夢は風景として壊されずにある
ヒビすら入らない
傷つかない

虫の群れのような街にシャンデリアみたいな雨が降る
道路にこびりついた体液が泡になっている
冬が溶けていく匂い ....
ピップは空の絵しか描かない画家だ。
静物を並べられても、肖像画を頼まれても、裁判所のスケッチを
頼まれてもピップが描くのはいつも空の絵だった。
そのためピップの絵はなかなか売れず、きわめて貧しい ....
うかれているしかなかったのだ

さびしかった

信じられないくらいの

さびしい状況にいたのだった

いちかばちかのような気持ちだった

だから

うかれているしかなかったのだ ....
 
 
お店屋さんで息をした
お店屋さんだから
みんなしていた

様々な形が売っていた
気に入った色があったので
近くにいた店員の女の人に
色だけ買えるか聞いた
形もついてきます
 ....
野生の鶏が森に溶ける朝
立ちのぼる夜の残り香
白く踊る靄
女たちのはごろもの袖が
空に還るよう
斜めに抜ける鉄道の跡地に
芽吹く春を見守っている
私の肩に麦をふりかける人よ
瞳は黄金を ....
緩やかな曲線を描く布団
静かに浮き沈みする。
白いシーツの上
はみ出た
小さな手

窓から見える
行き交う人々
カラスの鳴き声
配水管を流れる
水の音

赤, 青, 緑
それ ....
おはようが
はいる
からだ
夜をひとり歩いている

もう1時間はんになる

コンビニの袋がちりちり

さびしくないと言えば嘘になる


電車が音をたてている

町のあかりが点滅している

星が粗雑になっ ....
さかあがりが できないころ
さかあがりのあいまに
けんかした
さかあがりのあいまに
学校へ 行った

おまえんちの家の前の空き地に
むかし なまくびが ならべら ....
いきる
燃えさし
あがってくると

            ( こころは バイパス
爛れた
くちびる
あてがいながら
眼窩(すかいらいと)
から
入水

          ....
かもめが一匹おりまして
ちんけな傘が ありまして
小さな光を食べました
何かに 頼る者 おりまして
のどの汚れは落ちなくて
皮は肥大化して 人を流す川となりました
ぼうふらぼう ....
巨乳もいれば
貧乳もいる
女の乳よ
なぜ険し
君に顔をうずめて
私は生きる
ここに乳あり
冬の海

誰にも言えぬ
ブラのあと
君を真似て
つけてみた
だって私は
りっぱな巨 ....
だあれもいない



ゴキブリ
が出た
バカだなこんな
所にのそのそと
出て
くるなんて

殺そうか

でも
見なかったことにしたい
そんな判断で
成り立っている
 ....
真っ白な 
掃除機を
眺めては
何もせず
かといって
洗濯もせず
飯だって
宅配ピザを頼んで
そんな風に
君の
ぐうたらな一日が
過ぎてゆく

目の前の
紙くずを
ゴミ箱 ....
サバは猫ではなかった。

猫がサバだったのだ。

おもい。

わりきれない素数のように

バサッと

樹のうえから降ってきた新しい猫と屁理屈を彼女はうけとることにしたのだ。

おもてなしうらなしてだ ....
絵描きの家には絵筆が数えきれないほどあった
太さが様々な絵筆が ところ狭しと並んでいた
絵描きは嘘をついていた
彼は絵描きではなかった


どこかに球体があった
それはそれは丸かった
 ....
白濁が白濁に午後つらぬいておまえを息に刻む刃の先




一時から一時半にてひとり縫う花の棘の指つぎはぎの指




夜が消え夜の代わりの夜が笑み早すぎる星に刺 ....
 

耳が遠くなった
もう手が届かないところまで
痒くても
かくことすらできない
 
耳は更に遠くなっていく
遠くなるにつれて
聞こえるようになった
知りたかったこと
知りたくな ....
{引用=
崩れる
崩れ落ちる
私の
下半身を見ている


夜遅く
変容する
誰からも知られない場所で
私の過去、現在、未来
誰にも知られない場所で


蛙が溶ける
私の隣 ....
お花屋さんがなくなっちゃった
お花屋さんがなくなっちゃった

いつも見ていた花屋さん
アパートの二階ベランダの
向かいのスーパーの駐車場

歩いて行けた花屋さん
白いビニールぶくろが見 ....
そんなことはない、が
結局は開かれることなかった口の内側で吠えている

不便のないところでは
それがどんな狂犬だろうと
誰かしらがいい薬を処方してくれるでしょう
それで利口に生きていける
 ....
風俗で遊ぶ、というと、
なんだか人聞きが悪いけれど、
ようは女遊びであり、
この不景気だから、
お金のために、
踏み込みやすくしているところがあるのだろう、
ふつう(っぽい)の女の子もほん ....
流れ星
鮮やかに降れ
今すぐに
僕の心臓
射抜け貫け







 ....
{引用=
僕が中学生だった頃
ボブ・ディランを聴いていると
笑われたことがある
ビートルズでさえも
ダサかった
でも
今は
時が流れて
ボブ・ディランはとっても
かっこいいといわれ ....
唇はめくれて少し開かれている
樹液のように滲みでてくる声
膨らんだ身体 去勢された歌い手が
硝子玉のような瞳で 君を連れていく
震える 震えた心臓に銃器をあてがい
解放されたはずの わたしは ....
はるなさんのおすすめリスト(1926)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
春ですから- subaru★自由詩4*11-3-9
忘却- 小川 葉自由詩111-3-7
頭痛- mugi自由詩3*11-3-4
カムフラージュ- 瑠王自由詩711-3-2
制服を脱ぐとき- 山岸美香自由詩6*11-3-1
恥ずかしい街- コーリャ自由詩411-3-1
ピップの空- オノ自由詩311-2-28
さびしかった- 吉岡ペペ ...自由詩1611-2-27
目印- たもつ自由詩411-2-26
鶏の香り- たちばな ...自由詩15*11-2-25
Please...- Oz自由詩211-2-24
扉のむこうにあるもの- 阿ト理恵自由詩9*11-2-24
こんなことでこんなところで- 吉岡ペペ ...自由詩511-2-23
そらおそろしい- るるりら自由詩31+*11-2-23
とうえい_(幻肢の砦たち)- 乾 加津 ...自由詩9*11-2-21
悶絶_(_不可能性_)_ひとり旅_たすけてよぅ_ぐるぢいよぅ- 狩心自由詩7*11-2-21
ここに乳あり- 花形新次自由詩1*11-2-21
なんにもしなかった日- 塩崎みあ ...自由詩4*11-2-20
ひどい一日- 花形新次自由詩8*11-2-20
サバ- 阿ト理恵自由詩9*11-2-19
絵描きと球体の話- 相田 九 ...自由詩1311-2-19
触れずに- 木立 悟短歌311-2-19
遠くなる耳- たもつ自由詩411-2-18
涼子、溶解- ゴースト ...自由詩3*11-2-18
お花屋さんがなくなっちゃった- 小池房枝自由詩411-2-18
ありったけの花束を- 瑠王自由詩3*11-2-18
Gカップの女- はだいろ自由詩211-2-18
のび太くんったら本当にしょうがないなぁ- TAT短歌2*11-2-16
みんなとってもかっこいい- 真島正人自由詩10*11-2-16
_- nia自由詩111-2-16

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