僕は考えることが知ることに似て
虚しい
それは でも 一体なぜなのか
湘南で見た夕暮れのようだった
バスの中に入ると一人
僕は今日も生きたのだと思う
青く 存在する 見たことのある海を
 ....
蛇が布団の上で死んでいる。いつから死んでいたのか知らない。腐ってはいないが干からび始めている。とても大きな蝿が一匹ぶんぶんと飛んでいる。開け放しの窓から風が激しくて臭いを感じることができない。反故紙が .... nowhere
15年飼っていた猫が死んだ。
5月8日、18時50分頃。
もうどこにもいない。冷蔵庫の上にも、出窓にも、いない。
nowhere

no here
最後の ....
今日のことだけ大切で、昨日までは忘れた。
ぼくは地名も歴史もわからないし、
暮らしにはコーヒーと猫があればいいと思ってる。
AとかBとか記号のように生活を送る。


広い雨の大通りを、微生 ....
  淵にいて
  くるくるとまわった
  すごく晴れてた


  池があった
  水に 日もぼうと浮いてた
  ぜんぶ本当にあった


  淵にいて
  かなしさから
 ....
汚れた衣服をいくつか籠に放り込んで、そうしてぼくたちはカラフルな影を選んで家路についた、どの日めくりにもあった日焼けの跡のことを、反射する屋根の眩しさ、室外機の低い振動、五月は水色のタイト .... どのような一日にも正しく夜が訪れること、真新しい傷にも沈黙の色が塗られていくこと、手続きを終えることなくありのままに申し送りをしていく、例えられた光、覚えたままの足取り、省略や .... ファン歴が長かったのに聴かなくなったバンドを思い出して、今どんな音楽やってんやろなと思う。
そしてそのバンドの新しい曲を聴くまでの時間をふりかけて飯を食う。
美味い。
ある日、あなたの背中に
窓があるのを見つけた
開けてみると
普通に外の景色があった
眩しければ鳥になるといいよ
とあなたが言うので
わたしは鳥になって
空へと飛びたつしかなかった ....
友達が海辺だった。ぼんやりと暗い真昼の部屋で、どこから迷い込んできたのだろう、蟹が蠢いていた。冷たく静かなベッドの上で、蟹の群れが、友達の中へ滑り落ちていく。少しだけ話をすると、友達は用事を思い出して .... 春よ、
生命の源よ、
この世のあらゆるものから意味を剥ぎ取り
代わりに理由を着せてやってくれ
丸の内駅のホームで、あなたを見かけたとき、BOSEのヘッドホンから聞こえていた音楽より、脈がバクバク鳴る音のほうがはるかに大きくて、動けなくなった。まるで、両方の靴が触れている地面から、たった今足が二 .... 廊下に咲いた花を
摘んで歩いているうちに
迷ってしまった
春の陽が差し始めた病室に
戻りたかっただけなのに
白い売店や
柔らかな窓ガラスに触れて
いくつもの季節に
取り残されて ....
人が飛び込めば湖も革命の単位になった
手紙に張り付いた幽霊の筆跡を
植物を魔女に見立てた寓話と取引し
子供はそれが対等ではないことがうれしかった
田中修子さんと、ツイッターなどでやりとりをしたことがある
事実と名指された悲しみが、やはりまだ人を傷つける
この現代詩フォーラムも今となって、それなりの歴史があるサイトになった。昔、ある人がこのサ ....
眠いとき、私は動物みたいな目を持っている、

あさやけ、

白い虫の羽根が窓からの光に舞っている、

青い雷が地平線から、
私の朝を満たしている、

身体が溶けていくような毎日です、 ....
兎みたいな。季節感と、昔の記憶。
子供の頃は、RPGをしていると、
数学の秘密に触れているみたいだった。

ΦとかΠとかrとか。
数々のばらばらと、藻の色をして浮かぶ、
谷底の集合論、ドッ ....
犬の形をした鳥を
夢の中で見た
丘の上に住んでいる恋人に
その話をしにいく
手土産に
鳥の姿をしたお菓子は
ないですか、とお店で聞くと
ございますよ、と
どう見ても
牧羊犬のビスケッ ....
やわらかい、
手でひきながら、
にぎわいへとみちびく、
そのひとみに、
よく跳びはねる、
活発な、
ちいさなウサギ、
が、二ひき棲みついて、
だから、きみはよくまばたきをする、
その ....
詩がいなくなったのに僕がいる
ぽっかりとあいてしまった朝の空
仏陀もこんな気持だったのか
ついに死んでしまうまでの数ヶ月間

詩のために僕がいたとしても
僕のために詩はいないのだ
詩がい ....
おれたちを殺してくるものすべてをこの手で排除するなら
おれたちにいったい何がのこるというのだろう
シールのはげた醤油差し
ドラグストアに並ぶシャンプーの群れ
大根の花
そういうものにおれたち ....
レタスの先端
心音のひずむところ
温度の終わりに
少し触れる
つめたさ
教室みたい 、
と思う

穏やかな湾の入口を
句読点が航行する
健康的な食事
その後で
わたし、 ....
ふんかふんか すーすーすー あるくと すすむ ゆっくりと けしき
みぎもひだりもきょろきょろして、とにかくなんかみつけたい。
めぼしをつけて、さがす、さがす! なんかよさそうなものみっけ、たかな? ....
  忘れたものだけ
  見ることができた


  床に張った
  埃 夕日の格子型
  蛇口に残る 唇のような水
  言うことができた
  言い尽くしたことだけを


  ....
冬晴れの
光あふれる
居間に居て
母の背中と
光をわける
  約束の時間にすこし遅れて
  寂しさの続きのような場面が始まる
  駅舎の街灯に羽虫が 丸く 集る


  高架下 ラーメン屋に入る
  やがて感情は数枚の貨幣に似てくる
  ....
いのちは膨らんだグラスの内側のなだらかなカーブだ   日の光の血痕
  かさなった眼が ここにない
  熱い空 道すじをかすれて
  私たちの歌は時間の
  壁の裏におちた
あたりはふるえ続けていた。そしてあなたは、手縫いのように丁寧に畳んで、爪がまたよごれていた。この、ことばで。あるいは、そのことばで。どのことばも少ない会話のほとんどが詩であるように、あなたはそ ....   川を越えて
  戻ってこなかった
  砂利になった言葉ならば
  ひとつかみにして 気のすむまで
  玩んでいられるのだが


  駅の屋根に
  ふる雪のかなしさ 静かさ ....
はるなさんのおすすめリスト(1914)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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(n((o),(w)),)(h)ere)詩人はきっといつか詩 ...- 竜門勇気散文(批評 ...6+24-5-19
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淵の話- 草野春心自由詩324-5-14
水色のタイトルとまばらな座席- ねことら自由詩524-5-4
毎日に夜があること- ねことら自由詩524-4-6
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眠気- 由比良 ...自由詩5*24-2-23
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まばたき- 本田憲嵩自由詩1224-1-24
詩がいなくなったのに僕がいる- かち自由詩224-1-21
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