カレンダーを
これから旅立つ友だちにもらって
廊下にかけた
それは
ラウンジの一人がけのソファに座ると
真正面にあって
ふとスマホから目を離したりすると
かつては真っ白な壁だったところに ....
祭りかと思ったら血祭りだった 町境に夜をおしのけてくる扉につまずいてはじめて足が生える 君の影は鉛筆だった
色はコバルトだった

窓ギリギリのところで
キリギリスみたいに
君の長い足を見ていた

教室の外
足音が聞こえるたびに
叱られた子供になって
君が振り返るたびに ....
「すみません、これは、電車という手首、流れる腹で、通常も足、夜に目なのに頬を待ちました、ですか?」
「はい、これは、電車という手首、流れる腹で、通常も足、夜に目なのに頬を待ちました、です」
「あり ....
滔の海を見ました。かれのたましいはそこに転がっているように思えたコンクリートの路地裏があったのだけど、そうじゃなくて、本当は海みたいに手でかたちづくれないものの合間に挟まっているんだと思えました。残さ .... 複雑性PTSDという病気と、メンタルハラスメントにあってからの再発と回復を、ただ淡々と、いまその症状に苦しむかた、それからいわゆる健常者のかたにも届くような書き方で書いてみたいと思っている。

想 ....
気温25度ぐらいの
する事のない晴天の日は
それ自体がひとつの音楽だ
階段を登って空を見上げると
悲しい思い出が粘度の低い唾液となって
唇の端から漏れる
引き延ばされるありきたりなフレーズ ....
おれは水溶性だから
泣いている人とか、
こういう灰色の
天気が嫌いだ、

カゲロウみたいに
目の前がふらふら歪んで、
傘の無い人もろとも
いきなり消えてしまうのは
怖いな、

  ....
 死のうと思ったとき不思議な感動が身体を包むときがある。僕は誉められた人間ではなく、悪いこともいっぱいしてきたのに、全てが、許されてしまうような。その感動が欲しくて、僕はときどき何もかもを捨てて、死の .... まるい夜空の温度を
瞼の裏で受け取りながら
狭い歩道をなるべく真っ直ぐになら
ないように歩いた
水の流れた跡も
通り抜ける車の種類も
聞こえてくる音楽も
昨日と同じ
2日前とも
2年 ....
{引用=天使ちゃんです。

わたしの部屋の窓にすわっています。

毎朝十五分、ラッパの練習をしてから、かえっていきます。

絵をかくのがすきです。

神さまに見られるのがこ ....
  桃を食べていた
  指で口をぬぐった
  戸が開いて何かがわたしにふれる
  液状の 概念じみた何かがわたしにふれる
  死んだ後もそこに在るとされるものだ
  それは 戸を開け ....
胸の中に
何もないとき

思ったよりずっと
あなたを思い出していた

もう愛していると
言いたくなくて

泣いた顔の上に
砂をまいて隠したのに



人はみな
空っぽで
 ....
  昼過ぎまで 魂をみていた
  ローソンに車を停めて
  海辺の商店街で

  わたしに友達はもういなかった
  腐った犬などがわたしの腕だった
  わたしの歯が彼らの瞳だった
 ....
ある夜
死んでしまつた

畳の上に食べかけの芋がころがつてゐる

その横におれがころがつてゐる

目をとぢることも
ひらくこともできない

お迎へもこない

月の光 ....
{引用=どこにもいないひとのことをずっと
まっているからそのひとのすきなみ
つあみにしてむぎわら帽子かぶって
丘のうえでソラみあげながら年をと
っていこうとおもうのわたし}
  並び替えた語らが
  愛想笑いをしている
  竹林

  空腹の蛇だった
  噛まれた耳だった
  おりていく夕闇だった
  感じられる前の淋しさだった
  吐気がして
  ねむっていると
  あおい空がみえた

  わたしたちは睦み合いつつ
  観念の ふやけた泥団子に成り果てていたが
  憎しみながら ねむっていると
  吐気 ....
愛が美しい
言葉で語られ
手帳に書く時間も
ないくらい

肉体が支配する
頃にはもう

正しいレシピを
忘れたような
クリームシチューの
中にいるから

熱くて皮膚が
敏感 ....
空き地の段ボールハウスが
雨で溶けてる

Krispy Kremeの窓から
それを見てきみが言う

「17になったらあんな家に住むわ」
一周まわって今時の
君の着る服が、
私の前髪をきれいに揃えようとする

君のきるシャッター音が
あまりにデジタルなので
私は前髪を揃えようと思うのだ


私の肺の穴あなから
ミツバ ....

リビングのソファーで母が咳をしてる

姉がトイレのフリをして
白湯を入れに行く

「電気消すよ。もう寝な」
私は父の手紙をしまう
「うん、おやすみなさい」
「おやすみ」

 ....
よそものの今日を支えて自転車が春のひかりと春の匂い聴く ひとつだけ伝えるなら
あなたに何を

朝のまぶしさか
夜のしずけさか
日曜のあきらめと
やすらぎか

風のつめたさか
空のはるかさか
言葉のたよりなさと
たのもしさか

大切 ....
終わりの始まりは
10歳になった猟師の息子が
父親の古いライフルで
森の木の枝のフクロウを
撃ち抜いた時だった

息子は父親を振り返り
やったと笑い
獲物から最後まで目を離すん ....




回った先に


ペン

あなたの愛する実験が
ステレオ越しに聞こえてる





回った先に
ペン



あなたの愛する実験が ....
ぼくの言葉が、謎めいたものではなく、理解できるものとして、きみに届いたらいいなと思う。
できれば美しい形で。
ぼくはきみに理解されたいし、できうる限りきみを理解したい。
誰かが誰かへ「あなたには ....
技術
垂れ流しの技術
他国に奪われて
俺の足
ミドリ
緑になった
荒地を覆い
いつか思った
あの日の嘘が
現実になる
おたんじょうびのこどもたち
テーブルに花を咲かせる
壁に掛かった絵を変える
少しだけいい服を着る
あの日もこんな朝だった
ガラス細工のようだった
とてもちいさな新参者が
どこからかやって ....
自分と他者にズレを感じていて、社会が僕に求める像に違和感があって、自分のことを説明してくれる、解説してくれる用語をずっと探していたんだけど、無理に探す必要はないのかなと最近思った。他者からカテゴライズ ....
はるなさんのおすすめリスト(1926)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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町境- 末下りょ ...自由詩1*19-6-21
コバルト鉛筆- 昼寝ヒル ...自由詩319-6-19
いいえ- 水宮うみ自由詩4*19-6-17
まだすこし守備がよわいね- 万願寺自由詩319-6-13
複雑性PTSDという病、メンタルハラスメントにあってからの再 ...- 田中修子散文(批評 ...13+*19-6-10
手すりの感触はもう忘れたけれど- noman自由詩319-6-3
盲目- 鈴木歯車自由詩16*19-6-1
生きてきたこと:Part_2.1- 由比良 ...散文(批評 ...4*19-5-27
美しい知恵- noman自由詩619-5-27
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かげろう- ガト自由詩2*19-5-16
- 草野春心自由詩419-5-11
永遠- 石村自由詩21*19-5-6
ソラ- 羽衣なつ ...自由詩5*19-5-2
置換- 草野春心自由詩119-3-27
吐気- 草野春心自由詩219-3-27
正気- ミナト ...自由詩819-3-21
ドーナツ- mizunomadoka自由詩919-3-21
髪を切りにいこう- Sisi自由詩719-3-14
star_rosemary_night- mizunomadoka自由詩519-3-14
すみれ日記- もっぷ短歌319-3-6
猫の教え- やまうち ...自由詩419-2-26
owl- mizunomadoka自由詩819-2-25
ドッツ・アンド・ループス- 砂漠枯自由詩419-2-18
手を伸ばす- 水宮うみ散文(批評 ...1*19-2-16
kotesaki- 砂漠枯自由詩119-2-4
おたんじょうびのこどもたち- やまうち ...自由詩119-1-29
思ったこと- 水宮うみ散文(批評 ...2*19-1-25

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