柱の向こうに白いのが居た。見直すと居なくなっていた。


 幽霊ではなく幻覚だと思う。そこに突っ立ってる扇風機の白、それがなにかの拍子で柱の向こう側へ移動しただけ。わたしの視界のすみではいつも ....
{引用=裸足に合う着衣というのは、実質的に無い。
問題は、裸足が映える脚であるかなのだ。
例えば綿のワンピースなどは、着ている女が16歳のヴァネッサ・
パラディーとその脚ならば、という条件限定が ....
世の人は自分も含め生まれつきマゾヒストかと哲学しては

かつお節みたく体を削りたくなる日に見つめ、エゴン・シーレの。

いなくなれ、いなくなれよと繰り返し、午前三時の新聞ことり。

手首か ....
麦わらを被りて座る母の背に今日は夏日であったとおもう。

敗戦と聞き自害した青年の血のなき跡に自転車とめて

よろめいて叫ぶ彼らの声などが含まれたる潮戦後にならず

日本戦没学生の手記など ....
わたくしは わたくし以上ではなく
わたくし 以下でもありません
わたくしは わたくし そのものです

本当の わたくし とは 幻影です
いつでも どこでも わたくしは
わたくし そのものな ....
き君みを立てるるく首ららられる鴨居には川わをんんん

(世(ゐ)界は下僕と君で閉じて囲る)3.141592...

芍薬を芍る薬のあるものと祟れぬ根のぬ己の身くだ(再)

口縄は口に出すと ....
  ならなかった
  なれなかった
  こんなふうには



  きみは
  なかなかった
  なけなかった
  こんなふうには



  ぼくが
  もっと
  ....
しをかいている
ゆうこくの
まどべで
しをかきむしって
ちがすこし
にじんでいる
いたくはないので
うたいます

にじがでていた
ひるまの
なまぬるいくうきを
ぬぎさって
 ....
わたしたちのあいだには
うたが、ながれている。



あ、過去がいきてる、っておもった、しゅんかん、
こどもがくれたCDのなかから
浅井健一の声を聴いたとき

あの日
なにもかもが ....
ネックレスをつけるひとの息遣い 動物の




 ....
  動物園で
  きみは言った
  しあわせならそれでいいと



  ライオンはライオンの檻
  シマウマはシマウマの柵
  帽子をかぶった飼育員が
  かれらに餌をやる
 ....
髪が伸びてしまった
そばを食べるときに
邪魔で仕方ない
切ろうかと思う
髪さえ切れば
髪とそばを
一緒に啜る
こともないだろう
幸せになれるだろう
{画像=110817124651.jpg}


独りぼっちの花へ / 夜の公園にて

孤独な魂には
孤独な所作が必要だ
孤独な笑いと
孤独な涙が
顔を色分けている




 ....
おくり火や夜の静かに澄む星へ 風が吹いているとき
私のことなど忘れるくらいに、
何もすることもなくなってしまった


−−

Anyone will no longer

When the wind blow ....
それはなぜなのだろうと思う。誰にも見えない言葉を人に伝えようと思う。それは俺の言葉が悪いせいなのかと思った。だがなかなか伝わらなかった。風が吹いたけれどよくわからないし眠かった。家に帰りたいと思う .... メトロ降りてガードくぐり歩道橋を渡り
平らな道は地図にしかないと語り
それでも景色を破る血気なんてなかったろ

上滑りする言葉がいちばん大嫌いだからさ
水たまりにかすれてしまった声で ....
  いいよ
  枯れるくらい
  たくさん話したし



  いいよ
  もう、涙が
  こぼれなくなるくらい
  たくさん笑ったし



  疲れたし
  決めら ....
1.

可奈子、
僕たちは罪人だ
はだけた白いシャツ
現れた薄桃の素肌
汚れたのは唇
罪悪に苛まれた視線が交差し
重なり合った手と手
温もりを感じる資格もないほどに
僕らは罪を重ね ....
あなたは指で狐を作る

狐の唇が
狐の唇に触れる

百年が過ぎて

そっと離れる
あぶらぜみ 8年かけてうまれなく

蝉がなく

なかないなかない

喚くのは

我慢強い北国の

魂ひきつれ



泣けば気持ちが晴れるのに

喚くのは

どこかの ....
あめはうそだよ
むこうはどうせ晴れている
公園にそなえつけた船でもこいで
地平線にぶざまなきせきを残す
なるほど
もやは信じてもいいのか
それはもう間を隠してくれるから
いきいきとしてし ....
  西向きの窓から
  斜光が射す



  食器が並べられ
  煙草に火が点けられ
  いくつかの詩が書かれ



  最後に僕が
  玄関から入ってくる


 ....
  奪いたかったのは
  肉体ではなかった
  きみの内側にひそむ
  薄暗く丸いものでもなかった



  それは概念だった
  女だった
  ぼくが
  命をかけて奪い ....
やんだ、やんだわ、おうとうと、おうとうさんの、おうと、あれ首、
ほうどううきょうう、こううきょうか、きょうきょうう、しきょうう、

おかうさん、みちはたにゆりをすてないで、
ああしはみちみちひ ....
  みんな寝てしまった
  ここは薄暗い
  煙草の匂いが残っている



  三つの茶碗が
  シンクで黙っている
  ここは薄暗い
  ぼくは誰だろう



   ....
あなたは
決してわたしをゆるさなかった
はじまりの
隠しあう接触のぬくもり
黒くながれおちる髪を
手櫛でやさしく梳きながら
洩れる水を袖口に運ぶ


清潔な距離がくれた
まどろみの ....
すみれの花時計で十四時から二十三時までの十七分間を
世界で一番きれいだとうわごとくり返しながら
豚のように運ばれてゆく

荷馬車を降りれば
なまぬるく甘い夏に抱かれるのだ
息を詰まらせ汗ば ....
言葉はすでに
意味を 捨てた
俺は死にたい
木の 幹として
はるなさんのおすすめリスト(1912)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
世界=内臓族- paean自由詩211-8-23
フェティッシュ- salco自由詩7*11-8-22
「十六歳・最後の優等生」三(2010〜2010)- 榊 慧短歌4*11-8-22
「十六歳・最後の優等生」一(2010〜2010)- 榊 慧短歌4*11-8-21
わたくし- 小川麻由 ...自由詩3*11-8-21
- 古月短歌1*11-8-20
こんなふうには- 草野春心自由詩3*11-8-20
しいている- かんな自由詩7*11-8-20
メロディライン- はなもと ...自由詩811-8-19
静寂- 佐々木青短歌2*11-8-18
PAIN- TAT短歌211-8-17
メナジェリー- 草野春心自由詩15*11-8-17
ざるそば- 春日線香自由詩111-8-17
独りぼっちの花へ_/_夜の公園にて- beebee自由詩18+*11-8-17
おくり火- こしごえ俳句1*11-8-17
誰でもなくなっていく- 番田 自由詩1*11-8-16
教えてくれない- 番田 自由詩211-8-15
のらのしろ- 凪名木な ...自由詩311-8-14
いいよ- 草野春心自由詩6*11-8-14
罪人は夢を見る- 五月(gog ...自由詩111-8-14
- 春日線香自由詩211-8-14
ウツセミ- yoyo自由詩211-8-13
うそつき- 中川達矢自由詩11*11-8-12
斜光- 草野春心自由詩11*11-8-12
奪いたかったのは- 草野春心自由詩3*11-8-11
あれ子- 古月自由詩4*11-8-11
吸殻- 草野春心自由詩2*11-8-10
こいびと- 因幡菫子自由詩32*11-8-9
すみれの花冠- 三原千尋自由詩911-8-8
死んだ心- 番田 自由詩311-8-8

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