すべてのおすすめ
命、光輝く
命を生け贄として
幸せ、花開く
不幸せを養いとして

どんなに喜びの深い海にも
一粒の涙が
溶けていないということはない










*谷川俊太 ....
 梅雨が割れて、──あの灰色のあたり、あそこから落ちてくるのだろう。靄った街のあいだに。そこここに光、それは人の気配であるのだけれど、私を通過していく。私は薄い闇だけを見ている。グレーの綿。あれが灰色 .... 雨が止んで
月の光が庭に落ちる
照らされるのは妖精の羽根
背の高いタチアオイが二人
寄り添って踊り始める
赤い絵の具が流れるように

フレデリックが
月明かりでピアノを弾く
 ....
ミンミンゼミの蝉時雨
窓ガラス越し物凄く
気が遠くなるよな濁音の渦

彼らはひたすらに生きている
僕らが時をやり過ごすとき
彼らは命を燃焼する
僕らが虚空を覗き込むとき

ミンミンゼ ....
自力歩行がいよいよ難しくなってきた

父の小ささを肌で感じながら
父の背中の大きさを想い出す

(ありがとう、ありがとう)

父が呟くたびに
私の込み上げる感謝は言葉にならない

 ....
雄と雌の蝶々が交尾しながら
日向臭い宙を飛び回っていた

周囲はいちめんの花
公園のベンチ椅子は壊れかかっていた

私もいつか死ぬに違いないが
今は死にたくない

壊れかかったベンチ ....
チャリのストッパーを跳ね上げた音が
八月の折り目に
鋭めに響いて
バイバイした


終わりが始まりに触れようとして、外側を内側に折り込み
内側を外側に折り返して発達する八月に沿って
 ....
夏の時期だけ
海水浴場のようになり
賑わっていた無人島

西区の辺りから船が出ていた
九十年代の大きな台風で桟橋が壊れた

無人島の砂浜に
テントが張られていて
夏らしさに心が躍る
 ....
あたしが
まだ赤ちゃんだった頃
産んでくれたかあさんの乳房は
あたたかい海のようだった

あたしが
まだ赤ちゃんだった頃
とうさんは
ただの一人の男の人だった

あたしがまだ赤ちゃ ....
果てしない豪雨のさなか、悲鳴を聞いた気がした
たぶん現実のものではないのだろう、けれど
おれは街路で耳をそばだてる、かなり昔、こんな歌があったなと
そう、思いながら
今日のすべてが粘ついた ....
パリの妖精
第3話「ムーラン・ルージュの妖精」



サクレ・クール寺院のてっぺん
十字架に座って街を眺め
星がやってくれば人ごみに紛れ
出来たばかりの赤い風車を覗く

貧しい画家 ....
わたしという器に
一塊のさびしさが盛られている

それは
昏い色をしているのだが
光の当たりようによっては
時に
ほのかに真珠光沢を帯びる箇所があったり
ほのかに虹色を帯びる箇所があっ ....
時間は鏡に写らない
写す事はできない

だけど
今こうしている間にも
刻々と経過している

人間はそれを計測するために
時計を発見し発明した

日時計
砂時計
などの原始的な時 ....
剥がされたとしつきが 白鳥の羽のしたに風をよんだ
はらはらと ふり 白く つもる
昏い 目の中のひかり と よぎるスカートの白が
したたるほどの夜明けを ゆっくりと通過していく

 ....
詩にはルビが振ってあって





読む順番が決まってる






訳だが






 ....
日曜日、忘れないように。

天使の羽より軽いエアコンの風を
貰って来たのです。

さんまんきゅうせんはっぴゃくえん。

でした。

それでも、心は、冷えません。

憎しみばか ....
みとれていたのは恋をしたから

朝のひかりで空の詩を書く

手紙のように話をしている

風にはきっと心があった

紙ひこうきで何度も出会う
閉めたブラインド
風が隙間を探してる
湿ったコットンが
乾く場所を探してる
少し開くと一気に
夜行列車のように
光の数珠が流れて来る
一瞬見える青空に
涙を吸った雲が浮いてた
 ....
闇の重みがぐんにゃりと
魂に激しく切迫し
私の意識は朦朧として
呻きながら覚醒する

真夜中の病棟にただ独り
呻きながら覚醒する

ハッと息を呑むこの瞬間、
孤独が生きて立ち上がり
 ....
少女の頭の中に象が住んでいる。作文をしている時、句読点をどこに打ったらいいか、背後からそっと教えてくれる白い象だった。ある日、少女は工作の授業で作った押し花を、象にプレゼントすることにした。少女の差し .... さやかに聞いた
竹の花が咲くゆめを
みどりと土の色の混じる
薄暗いさなか
ちいさなとかげが
わたしのひふを すべる


魂が
つまっていたという
どうして うえつけ ....
満月は夜空に
一生懸命に
青空を創る
太陽に負けないようにと

白く優しい光が
見えないはずの
二人分の夢を
ぼんやりと浮かべている

流れ星をつかまえて
手をつないで
ゆ ....
立って見ていたんです

枯れた幽霊が言ったんです
真っ赤な薔薇の庭園に立って

ありのままの姿で生きられること
こそが人生の勝利だと

美しさを求めるのなら
人の醜さばかりを探し ....
ひかりのつくり方は だれも教えてくれない



水の配合を間違えたことで 白く霞む朝に
きみの浅い微睡みは
錆びたダイヤモンドのように 美しく堕ちていく
レースをまとった瞳の透過は
い ....
わたしはわたしを
いちばんに思う人だから
いちばんにしか
思えない人だから

わたしはわたしが大切にするものを
失いたくないものを
全力でまもりたい

わたしは
時に正義を口にする ....
蒸し暑い日本の夏
暑さも厳しい日本の夏

団扇を使って
涼しさを引き寄せて
少しでも過ごし易くする

打ち水をして
涼しさを引き寄せて
通りが幾分は涼しくなる

何年か前よりも暑 ....
シッカロールぶちまけたみたいな目覚め
水泡のような光が
カーテンの隙間でうずくまってる
殴り飛ばすみたいに引き開けると
強姦のような朝日が目の前で睨んでいる
君よ、空は明るい

 ....
今日も空は青かった
にこりともせずただ青く
無限の沈黙のうちに
それは在った

今日も私は無力だった
宇宙の虚無に耐えかねて
あなたにあることないこと
喋っていた

今日も黄昏は優 ....
だれかを待つ時間がだれかを想う時間に変わるスタバの女の子たちって砂場の女の子たちじゃん

しゃがんでパンツ汚してペタペタ固めたお城でアフタヌーンティー赤いスコップと小さなおててでほじくる穴に砂型セ ....
てんじょうから染め物を垂らし ろうそくと鏡が揺れる小屋の もうとっくに知っている怪談に 肩をよせて聞き入った作法が
いとおしい


夜店のカラーひよこに触れた鮮やかな記憶 金魚を入れた袋の向こ ....
秋葉竹さんの自由詩おすすめリスト(2134)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
命、輝いて*- ひだかた ...自由詩8+*19-8-26
あれが灰色の海であれば- la_feminite_ ...自由詩3*19-8-26
タチアオイの妖精- 丘白月自由詩219-8-18
蝉時雨(改訂)- ひだかた ...自由詩719-8-18
おんぶ- TwoRivers自由詩1*19-8-17
蝶々が宇宙を- こたきひ ...自由詩419-8-17
八月の折り目- 末下りょ ...自由詩8*19-8-17
無人島- 夏川ゆう自由詩119-8-17
夜明けがくる前に- こたきひ ...自由詩819-8-16
You_Can't_Always_Get_What_You_ ...- ホロウ・ ...自由詩2*19-8-15
ムーラン・ルージュの妖精- 丘白月自由詩119-8-15
静_物- 塔野夏子自由詩3*19-8-15
時間が足らない- こたきひ ...自由詩319-8-15
ひまわりの途上- すいせい自由詩4*19-8-14
東華菜館- TAT自由詩219-8-14
お買いもの- 立見春香自由詩1119-8-14
紙と暮らす- 水宮うみ自由詩11*19-8-14
雲の種- 丘白月自由詩519-8-13
闇と孤独(改訂)- ひだかた ...自由詩1219-8-12
別種- ねむのき自由詩519-8-12
竹花- すいせい自由詩13*19-8-11
妖精を感じた夜- 丘白月自由詩119-8-11
枯れた幽霊- 立見春香自由詩419-8-11
一欠片のひかり- 長崎螢太自由詩3*19-8-11
わたしは- こたきひ ...自由詩819-8-11
日本の夏- 夏川ゆう自由詩319-8-10
君よ、空は明るい- ホロウ・ ...自由詩3*19-8-9
今日もまた、明日もまた- ひだかた ...自由詩1419-8-9
バニラクリームフラペチーノグランデ- 末下りょ ...自由詩3*19-8-9
多く産まれる- DFW 自由詩11*19-8-8

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