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待ちくたびれて
恋も忘れて
宇宙の底に潜る
小さな恋の泡が
時おり漏れて
魂のように光り
誰か捕まえてと願う
静かに一羽の鳩が
宇宙を飛んでいく
白い心で泳ぐように
蟹の泡を咥えて ....
止まってるよと言って
時間の妖精が
両手で巻いてくれる

たくさん巻いて
時間の貯金をしてくれる
私は約束する
こんどは上手に使うよと

錆びかけたゼンマイに
妖精の涙が落ちた
 ....
足元の春を越えて
いつもの朝が
バス停を通り過ぎて
橋の上から流れる朝日を見た

足元の蕾をよけて
春の色した風が
公園のベンチで休んで
明日は咲くよと言った

青空半分は宇宙の色 ....
君がいなくなってから
影ばかり追いかけてる
誰も居ない部屋で
帰ってくるはずもない
君の足音を探してる

網戸に残る去年の
タンポポの種

タンスにしまったままの
一度も着ていない ....
雪で埋め尽くされた森の
ずっと下から音が聞こえる
小さいけれど
響くような音が

野ウサギが立ち止まり
長い耳を立てて左右に振る

深いオークの森が
どこまでも神聖な
空気を漂わせ ....
海の見える小高い丘
小さな貝殻細工の
可愛い蛇口

潮風が染み付いたベンチから
ペンキの赤い欠片が
公園のあちこちに落ちて

砂と交じり合いながら
なにか言葉を探すように
花びらを ....
冬のプラネタリウムが
初めてのデートだったのよ
パパはずっと小さなころから
星が好きだったわ

ママが星に詳しいのは
パパのせいなのね

プラネタリウムって
どんなところなの
私も ....
鳥になりたいと思う
小さな鳥になりたい
大きな翼で高く飛べなくてもいい
深い谷を見下ろす勇気は無いから

あなたの手のひらで鳴いて
頭をそっと撫でてほしいだけ
息がかかるだけでいい

 ....
雪の精の墓地のような
石灰華段に座り見下ろせば
トロイアの木馬が運ばれていく

黒髪に陽が一滴跳ねたような花
木馬にも花飾りを内緒で乗せて
命の陽が消えないようにと祈る
鉄塔の影は魔女のワンピース
すき間だらけのその先で
カラスの影が口を開く
私の足もとで呪文を唱える
黄昏に現れたのは
救いを求める少女かもしれない
魂の尻尾がとても綺麗に見えた
もう魔女 ....
御簾をあげてください
ああ桃の花が咲いている
今日の風はいい匂い
あしたは庭に行けるかしら
もう一年も経ってしまった
夢を見た人形と遊ぶ夢を
紙雛が私を囲んで笑っていた
病は治るよと ....
きりん座の長い首が見える
北回りの夜間飛行が点滅してる
月明かりに見える飛行機雲

夜を一つ下さいな
眠れないのです
本物の夜を売って下さいな

夜を一つ下さいな
夢の入場券を一 ....
さざ波が砂鉄で文字を描く
流れついたクルミを
ウミネコが掴んでいく

辞めた訳など聞かないで
ただ愛が枯れただけ
仕事に片思いしてただけ

疲れた心にあったはずの
幸運の四つ葉を ....
春の妖精という名の絵が一枚
フィリン・フラワー・シール
裏に書かれたのは名前だろうか
あつ子の母が今のあつ子と
同じ年のときに描いた絵

ビー玉をこぼしたような羽根
トンボ玉のイヤリ ....
雪を掘るカラス
凍らせた
内緒のおやつ

雪に埋めた太陽
熟すのを待つ
少しほんの少し

飛んでくる
恋人が見えてきた
デザートを広げる

あっと言う間に
柿の実は溶け出 ....
平安の黄昏に鐘がなる
カラスの恋人は
ひとつの影になる
朱色の柱に漆喰の鳳凰
牛車の轍のあいだに小さな花
明日は踏まれてしまうだろうか
子供たちは雀のように
無邪気に巣に帰る
ひと ....
雲をシュレッダーに掛けたように
雨が降り出した

空に磨かれて
美しい雨が

大声でなくように
産まれるように
赤いキャンドルが
半分溶けて流れて
涙のように固まって
固まったまま泣いている

焦げた芯が
あの晩のまま
時間を止めている

二人で灯して
二人で息を吹いた
赤いキャンドルが
 ....
雲が帰って

空には誰もいない

見上げるすべてが

星と月だけのものになる

やがて

聴こえてくる

オーケストラの音が

目の前まで星が降りてくる

月が指揮をす ....
人は詩人にはなれない
まわりくどく
うんざりするほど
くどい説明しか書けない

月や花は何も語らないけど
存在そのもが
永遠に詩を詠ませる

季節だけが唯一詩人であり
人はその ....
自分が生まれた時にはもう
詩を書く人は存在していなかった

もう絶滅していたのだ

詩を体感するには
過去の詩人を探すしかなかった

遠い昔の
言葉のおにぎりは
なんと美味しいこと ....
凍るように広がる
冬の夜空は海のようで
東から西へ流れる月はクラゲ
夜光虫を集めたプレアデス

今夜も編んでるあなたへ
羊は身体を差し出して言う
私の毛をどうぞと
温かな夢を編んで ....
星の時計が雲の隙間に見える
白い光の花が
妖精の足あとのように
草の間に咲き誇る
映るの時間を止めた針
雨はいま帰ったばかり
幸せ探すのは一度別れた二人
繋いだ手のひらの中に
見つ ....
星を指さし
星座をなぞって
ふわり歩いてゆっくりと
冷たい空気を吸って
白い息を空にかける
月の巣のように
遠くへ行ってはいけないよ
ゆっくり行くんだよ
雲のお母さんは
小さな雲を心配そうに見送った

雲の子とカラスは
街へ出かけた

あの赤い雲は何?
あれは綿飴だよ

すごいよ口から ....
好きなだけ
あなたを見てるだけ
離れて声を聞いているだけ

私の心は感じさせないの
すれ違うだけで
空気を一つ共有するだけ

こんなに近くにいても
たぶん私達って
宇宙の星くら ....
オリオン座の足もとで
邪魔にならぬよう寄り添って
無限の空を散歩する
私は嬉しくて跳ねる
嬉しくてたまらないのだ
ただ側にいられるだけで
ただそれだけで幸せ
キャメルのタバコ
窓辺に置いてみる

月明かりで歩くラクダ
お揃いで買ったジッポー

今も優しく温かい灯
だけどオイルは想い出の香り

オイルが切れたら
想い出も来れるかしら
 ....
愛ってなんだか知ってる?
私は知っている
だって持っていないから

愛の中に住んでいたらきっと
知らずに死んで
誰も愛さなかったかもしれない

愛の花を摘んで香りを知りたい
傷つ ....
太くて固い針金
曲がってしまったら
元には戻らない
無理に伸ばそうとしたら
今度はジグザグに
どんどん増える曲がり角
真っ直ぐにならないなら
割れてしまえばいい
ガラスの心のほうが ....
秋葉竹さんの丘白月さんおすすめリスト(68)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
蟹座- 丘白月自由詩220-4-18
ゼンマイ仕掛けの私- 丘白月自由詩420-4-11
春の入り口で- 丘白月自由詩120-3-23
君の声- 丘白月自由詩320-3-20
白い森- 丘白月自由詩220-3-11
虹をつかまえた猫- 丘白月自由詩220-3-7
冬のプラネタリウム- 丘白月自由詩3*20-3-6
ひな- 丘白月自由詩220-3-5
ラナンキュラスの妖精- 丘白月自由詩220-3-3
黄昏の魔女- 丘白月自由詩3*20-2-29
桃の節句- 丘白月自由詩2*20-2-24
きりん座- 丘白月自由詩220-2-23
フルーツ&フルート- 丘白月自由詩120-2-11
妖精の肖像画- 丘白月自由詩120-2-10
夕日のアイス- 丘白月自由詩320-2-9
月の薬- 丘白月自由詩220-1-18
雨が- 丘白月自由詩419-12-14
赤いキャンドル- 丘白月自由詩319-11-18
星のシンフォニー- 丘白月自由詩219-11-9
- 丘白月自由詩319-11-6
詩の無い世界- 丘白月自由詩419-10-30
おひつじ座- 丘白月自由詩319-10-17
幸福のネジを巻く- 丘白月自由詩319-10-14
夜空に棲んで- 丘白月自由詩419-10-12
雲の子- 丘白月自由詩219-10-9
片思い- 丘白月自由詩219-10-8
うさぎ座- 丘白月自由詩219-10-7
月の砂漠ほど離れて- 丘白月自由詩119-10-3
- 丘白月自由詩119-9-27
ハリガネの心- 丘白月自由詩119-9-24

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