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僕は、夜の絵を描きたい。
あなたが安心して眠れるような、温かい、あるいは、涼しい夜を描きたい。
もし描けたら、僕もその絵のなかに入って、
きみと一緒に夢を見たい。
運命のように
そこへ落ちた種だったのか
それとも意志だったのか

雨の晴れ間
煉瓦の隙間に芽吹いた健気な
目立たない草を抜く

弱い日差しの下
幼い命を選別する
神のごとく
悪の ....
ぽっかりと空いた時間に何をしよう

流れる雲はいつもよりちょっと忙しそう

吹く風は私をちっとも気づかってくれないし

花はまたねとゆらゆら揺れている

石ころはちっともこっちを見 ....
僕が空白ならば時間は通り過ぎる
首元を擦り抜ける絹の滑らかさで

 例えば陽の光が円を描いた日の
 夜空に煌めいた美しい光も

 瞬きの間も世界は動く
 次の季節の前に今を残して
 風 ....
白い砂のシーツ

頭に枕を

夢の幄の下で

溺れましょう

聞こえ来る

御伽の唄に

酔いましょう

誰の気配もない

部屋の中

老いた武将が

昼間を相 ....
梅の木の根本で小さな箱を見つけた
錆だらけのブリキの小箱には
鍵がかけられているようだ
力任せにこじり開けたところ
瑞々しい桜の花弁が溢れんばかりに流れ出した
そう、私の手の上の小箱から桜の ....
良くない話が心に棲みつきスイッチを押せば
遠慮もなく増えてくから 見えない鎧になっていく

時計が壊れるほど速く永い黒も
宇宙に憧れるくらい重たく深い青も

少し立ち止まって時間(とき)に ....
君の代わりに抱きしめるカーテン
薄いレースは白く軽やかで
向こうの世界が透けて見えるから
触れると熱くて破れそうになる

窓際にやって来る風の唄や
耳を当てると何かが聞こえて
レースの擦 ....
足の柔肌はつまむ 砂の心地よさ
立っているのは ひとりじゃないのに
眺めている ただひとり 

あたしは馳せる
思いの先に なにを見つめていた??

コツコツと貝住みは歩く 波間に
 ....
ふんふんふんふん

どうしたってさ いろいろあるよね
びっくりさ

父さんに捨てられた
ぼくが
父さんを捨てたひ

ね、笑うかい

{注イデアを宝石と呼ぶ人=瀧村鴉樹『胎児キキの ....
光を消して過ごしました
朝に揺れる光を消して過ごしました
吐かれた煙を夜から夜へ引き継いで
アベンチュリンの若葉を
湛えた私の両目が鏡の中で溺れている


揺れているものすべてを
 ....
 さっきまで明るかった空が暮れてゆく。
 家路へと急ぐ人達に紛れ込み、今日も一日が終わろうとしている。
 暗がりの中、明かりが灯された電車の中で私は孤独だった。
 誰かと話したい訳ではなかっ ....
雨が降るのは今夜がいい
明日はどうぞ降らないで

晴れなくてもいい
灰色の雲が空を覆っても
光の影さえ見えなくても

それでもいいから
どうぞ明日は雨を降らさないでおくれ

そのた ....
 靴下は靴の中に履くのにどうして靴の下なのだろうか
 年下は年が若いだけなのに何が下回っているのだろうか
 軒下は屋根の下なのにどうして外なのだろうか

 突然の雨で入った軒下で
 年上の女 ....
ルーズにこんがらがって
筆箱は本棚の二段目
トローチはテレビの下のラック
レターセットは引き出しに
昨日の夢は枕カバーと
洗濯籠のなかで眠っている
「明日も雨」と天気予報
家を揺らす ....
それは雨の手触り
あたたかく
なめらか それでいて
素早く染み込んでいく
やさしい悪意
油断しているうちに
張りつき
腐らせていた


洗い落としてくれると思った

蕾のうち ....
笑顔を作る 
今日も笑顔を作ります
どんどんつくる
何があっても
とりあえず
笑顔を作る
悔しくたって
みじめだって
傷ついたって
イライラしたって
笑顔を作る
ものすごい嘘つき ....
それは風のない 穏やかな間だった
宵や明けかも 滲んでいきそうな短なときに
例えば
「空にあるからこそ 星は星たり得るのか?」
彼らはそんな会話をしていた

あたしは空を探して 星を見 ....
あたしは
きふるされて
くたくたになりすぎた
白地に青い花柄の
綿のぱじゃま

ひとめぼれされて
このおうちにやってきたわ

このひとと
ねむるときずうっといっしょ
かなしい夜さ ....
去年は虫に苛まれ
今年は長雨に泣く

愛するものを持つことは
憂いを抱え込むということ

悩みは執着から生まれ
拘りはただ惑いを育む

そんな中にも時折煌めく
微かな喜びを拾い集め ....
とても天気が良くて
気持ちいい風が吹いて
少し眼を細める光が射して

心を許せる友だちが数人いて
いつ聴いても飽きない音楽があって
偏見の目で見られても胸がときめくひとがいて

からだ ....
涙で銀の冠作りましょう

誰かのための想いは

赤い傷口でも

黒い憎しみでもありません

密かに綴る

音無き心が

手を繋いで

優しい鈴を鳴らします
小さく尖った歯で
骨付き肉に喰い付くと
遠い昔がよみがえる
自分がまだ産まれてもいない
遠い時間の記憶が

タイムマシンはまだ発明されてはいないけれど
かたちのないタイムマシンはいつだっ ....
綿密に編み込まれた絨毯のように
今夜の気分はどこのどれとも言い難いものだった
沖縄辺りで停滞している台風のせいで
エアコンをつけていてもじめついた部屋だった
アリスが自殺した小僧の尻を叩い ....
君が君とはまるで違う小さな花に水をやる時
じょうろの中に沈んでいる冷たい一個の星が僕だ
ビー玉越しの景色を一通り楽しんだなら
必ずベランダから放ること すべて朝食前に
僕の口笛が余韻を引いても ....
 夢のような暮らしの中で今日もまた朝を迎える。
 夜の魔力が次第に解けて、鳥たちの声が聞こえる。
 テラスに出ると庭のあちこちで色鮮やかな薔薇が咲いている。
 私は今ここに在る事に感謝する。 ....
あなたは僕を待っていた白いシーツの上で
電話も出来ず声も出ず
赤子の声を嫌い痛みを敵のようにしていたあなたが
ただ僕を待ちながら天井を見つめる檻の中で闘っていた
あなたが望んだ最後の望みは僕と ....
色々と、忘れて淀む

沢山の核心が稚樹のまま死んで土に還ってゆく
僕は毎日夢を見る

何もかもが分からない
自分が在るという事以外存在するものがない

人は僕を何と呼ぶのだろう
まと ....
先輩死んじゃったの
同窓生だと聞いてAmazonで古本買っていたけど誰かわからなかった。

先輩死んじゃったの
ネットで本名を検索して誰だったのかわたしの中で一致した。

生きている時に先 ....
その昔、ロックンロールがまだ不良の―不良の、なんて括りもどうだろかいとおれぁ思っちゃうんだけど、まあ要するに、そのあれだ、誰が言ったか知らないがセックス・ドラッグ・ロックンロール、なんて、つまるところ ....
秋葉竹さんの自由詩おすすめリスト(2134)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夜の絵- 水宮うみ自由詩3*18-7-13
どこかから飛んできた- Lucy自由詩9*18-7-13
ぽっかりと- 天鳥そら自由詩9*18-7-12
砂と雫- 邦秋自由詩1*18-7-11
ものがたり- まみ自由詩3*18-7-10
桜流し- 坂本瞳子自由詩2*18-7-10
光合成のうた- 邦秋自由詩5*18-7-8
イノセント- ミナト ...自由詩4*18-7-8
滲みの島- クロヱ自由詩2*18-7-8
父さんをすてた日- 田中修子自由詩4*18-7-7
過_覚_- 渚鳥自由詩10*18-7-7
海街- ヒヤシン ...自由詩6*18-7-7
明日への願い- 坂本瞳子自由詩2*18-7-6
くつした- イオン自由詩2*18-7-6
冗長な雨のリズムとだらしない詩情のジャム- ホロウ・ ...自由詩6*18-7-6
ひかりながらはがれおちていく- Lucy自由詩3*18-7-6
笑顔を作る- Lucy自由詩7*18-7-5
星の放民- クロヱ自由詩3*18-7-4
ぱじゃまものがたり- 田中修子自由詩3*18-7-3
満開の花園にしつこい雨が降る- Lucy自由詩10*18-7-3
幸福への歌- HAL自由詩16*18-7-3
銀の音- まみ自由詩9*18-7-3
野性の夜に- そらの珊 ...自由詩13*18-7-2
口先だけじゃどうにもならないよ、きみ- ホロウ・ ...自由詩4*18-7-2
題名を付けられたくない二人- ただのみ ...自由詩13*18-6-30
アトリエの休日- ヒヤシン ...自由詩9*18-6-30
さよなら- まみ自由詩4*18-6-30
無題- ◇レキ自由詩5*18-6-29
ただ悲しい- 鵜飼千代 ...自由詩11+*18-6-28
be_here_now- ホロウ・ ...自由詩1*18-6-28

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