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あなたから
教わったのは
こころの殺しかた
海に染み込んでいった夕陽は
逆さまの血のしずく
波にたゆたう血の油

何度も殺しました
あなたに気に入られようと
あなたに見つけてもらえ ....
私は今日も相変わらず
わかりやすい罠にはまって
人がいいと思われている

湿度に混入された優しさを
享受できない自分は
永遠の独りぼっち

苔むした墓石の
インフレーション

雨 ....
吹き上げられた蜻蛉の、
羽に浮かぶ無数の生命線をなぞる

うつくしい、夜の前の空は脈々と
埃のように舞わせ 焦がしてゆく


 背中に彫った 哀しみの中に

 心臓をひとつ、 ....
折り重なっていく哀しみが
心の記憶の麻痺を誘う
夜な夜な闇の奥で呻いては
心の涙を溢れさせ

いったい、何があったのだろう?
実感は薄れ
過去の断片が浮かんで沈んで

時は個別的な死 ....
軒下の燕が巣に籠もる
予め決められたとおりに事は運ばれる
近くで眺める遠い風景には歩も進まない
 変わるという不安には耐えているという不粋な雲行き
     そろそろ飛び立てよ
上空から ....
過ごす時間に一つ一つ、ふせんを挟んで名前をつけて、たまに見返さないと思い出せない記憶の塊、あなたは、わたしのことを愛せていたのかなわたしは、あなたのことを愛していたのかな 教えてくれるかな、証明の数式 .... 「詩人になれたら死んでもいい」
と、みかちゃんが言った
「あたしは詩人になれなかったら死ぬ」と言い返した
あんなにあたしたちがなりたかった「詩人」て
なんだったんだろう

私も彼女も
自 ....
朝は
夜の間に届けられた
天球からの言語を
地球向けに翻訳する
神の不在を嘆くよりは
コロナ禍の方が切実だ
マリア・マッキィが歌うよ
大人の恋の歌
これから俺はどこへ
流れつくんだろ ....
琥珀色のぬらりとした
リボンのようなハエトリ紙を
白い壁の間借りした部屋に垂らす

夕焼けに光るそれはまるで
蜜をたらふく蓄えた大樹のようにみえて、

懐かしい実家の情景を誘って ....
髪を切った
君のくれたヘアピンが付けられなくなった
服を変えた
ポケットに手を突っ込む癖が無くなった
口を塞いだ
好きだったあの歌が歌えなくなった
少しづつ
透明になっていくのが分かって ....
あなたの悩みの種が、僕故に撒かれたものであればいいのに。
あなたが僕を想って夜も眠れず、僕故に胸を痛めたらいいのに。
木葉は揺れて、
緑の波
見え隠れする空、
光の白
踊る樹木のその狭間、
飄々と鼠雲
流れ行く

安らぐ、和らぐ
この午後に
私は最寄りのコンビニの
イートインにて一休み
作業所 ....
子供の頃は
必ず縁日に行っていた
あの賑やかの中に居たかった

高校卒業後から行っていない
君と久しぶりに行ってみよう

新しいものはないけれど
昔と変わらないけれど
新鮮に感じさせ ....
ハーマンのPC スピーカーから流れる
ビジターズが土曜日の朝を現実的に彩る
プラズマライターの十字の炎で
細巻のタバコに火をつける
アルカロイドが身体に浸透し
シナプスの少しの反乱と足の筋肉 ....
人格破綻者たちが生み出す
歪んだ想念故の
この世の地獄

踏みにじられた者たちの
微かな悲鳴に
耳を傾け
花を供える

人間性を否定する
全ての輩に
本当の愛を伝える
本当の真 ....
6/1
古いカメラのように瞬きをすると
紫陽花から滴る雨粒が
カリッ、と網膜に光の線を引く

6/2
すれ違う人の柔軟剤の香りにときめいて
振り返ると、彼女の背中に
斑点だらけの黒ずん ....
曇天の下、

足早に通り過ぎていた街並みが

ぱたんぱたんと倒れ出す

書き割りの如く呆気なく

次から次に倒れ出す

後に残っていたものは

果てなく続く大地のみ

俺は ....
ハードディスクに録っといたテレビ番組を観ながらストロングゼロでも呑むかって夜に




なんか今観るのはもったいないかなとか


思って


 ....
湿る金属 の臭いと 舌の先

{引用=金属は湿っている
唇は乾いている

それは六月二十三日
信号は点滅している}



主の無い 蛍袋と 荒屋敷

{引用=壺屋の水は ....
この青い青い球体の上で
刻まれた無数の思い出は
木立の緑や光の筋
揺れる樹間の白い空
それらそれらと相重なり
沸き上がっては降って来る

気が遠くなるよなこの夏日に
熱風と共に渦を巻き ....
薄暗い
漠然と広がった
空間のなか
台形の
ノッペリとした
大人の背丈半分程の
鉛色の工作機械が
等間隔で何台も
一列に並べられている

大きな金属音があちこちから
互いに呼応す ....
肉身の疼く
夜陰の沈黙に

心は乱れ不安に駆られ
詩と死と戯れる余裕すらなく

焼酎を二杯、三杯と

焼け付く視野に
蜘蛛の巣張り

払いのけても払いのけても
辺り一面の糸は切 ....
ラミネート加工の空に穴が開く
まるですぐ上からパチンコ玉が
落ちた来たように泣いている
雷鳴が仲間を呼ぶ声に
嫉妬したりしてどうかしてる
この雨は頭を冷やすために
一秒毎に強くなって来る
 ....
白いカーテンの揺れる部屋は
少し黴臭く、湿っぽい
レンタルベットの軋む音の中に
心臓だけになった母親は 小さく呼吸を繰り返していた

はじめて母親の大きな身体が剥がれたのは 小五の夏休みだっ ....
教室で黒板を見つめていた
隣の席のワタナベくんは遅刻をしてきて
コンビニ袋からおもむろに
焼きそばパンを取り出して食べはじめた
イスを傾けて教室の後ろの壁につけてもたれていた
倫理の担当は臨 ....
きみはぼくだった
ぼく以上に
ぼくをどうすればいいかわかってた
調子がいいときは
犬を放すみたいにほうっておいてくれたし
つらいときには
適度に気にかけてくれた
でもいま
きみはたった ....
The golden door

うちの猫はキーボードを踏んで歩き
スリープ状態のパソコンを呼び覚ます名人である

ぼくの彼女は何時も地雷を踏んで歩き
その意味ではとても有能な詩人でもある ....
ポップティーンより、Olieveを眺めていた



ジャニーズより、尾崎豊を聴いていた




『島唄』も良いけど『そばにいたい』も良いのにと思っていた



Jリーグより、 ....
三ヵ月前に母に送ったてがみをゴミ箱に捨てた
いま、どれほどの痛みに横たわったのか
いくつかの記憶にいくつかの窓、いくらかの空といきばのない言葉
ぽっかりと浮かぶ月からあふれ出した涙と
「助けて ....
未来から
遠い遠い過去の木霊
確かに響いてくるのなら
私たちはもはや何処にも属さず
あらゆるものに優しく開かれ
柔らかに終わりを待てばよい

)あまたの感傷を一つの確信に変え

ふる ....
秋葉竹さんの自由詩おすすめリスト(2134)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夏の思い出- Lucy自由詩10+*20-7-8
梅雨明け- TwoRivers自由詩4*20-7-7
邯鄲(かんたん)の枕の側で- ゆるこ自由詩8*20-7-7
刻印- ひだかた ...自由詩320-7-6
紅蓮に染まる白い雨- アラガイ ...自由詩3*20-7-6
わたしたちの告白- 星染自由詩420-7-6
詩人になれたら- Lucy自由詩12*20-7-5
不確かな朝- ジム・プ ...自由詩3*20-7-5
ハエトリ紙- ゆるこ自由詩11*20-7-4
余命10行- ひとつき自由詩320-7-4
僕故に- クーヘン自由詩3*20-7-4
飄々と、飄々と- ひだかた ...自由詩220-7-4
縁日- 夏川ゆう自由詩220-7-4
土曜日の朝- ジム・プ ...自由詩3*20-7-4
人格破綻者たち- ジム・プ ...自由詩2*20-7-2
6月の日記- 印あかり自由詩9*20-7-1
大地- ひだかた ...自由詩220-7-1
月が綺麗ですね- TAT自由詩7*20-6-30
梅雨も明ければ- AB(な ...自由詩9*20-6-30
跳躍- ひだかた ...自由詩320-6-29
〈根源悪〉の原体験(改訂4)- ひだかた ...自由詩220-6-27
予兆(改訂)- ひだかた ...自由詩320-6-25
夕立- ミナト ...自由詩220-6-25
母親の変態についての手記- ゆるこ自由詩12*20-6-25
隣のワタナベくんと焼きそばパン- かんな自由詩720-6-24
ソファーにこわれもの- ホロウ・ ...自由詩3*20-6-24
The_golden_door- 梅昆布茶自由詩1220-6-23
お気に- 結川菜青自由詩120-6-21
ソファで夢みるように三月のわたしは鍵をあけた- かんな自由詩320-6-21
贈り物- ひだかた ...自由詩420-6-20

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