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あたしは
決して、一途ではないんだ。
あなたの言葉に
心が、
鍵をかけられただけなんだ。
月見草のいちりんは、首をかしげて、
何を見るのだろう。
何を見ると思う?
それは、月の影。
心の音。
砥石にかけられた、街のかけら。
──知っている?
死は、前からはや ....
声と声が交わるあいだ
柔かな光が横切って
わたしは不意にいなくなる
うねる大気が木霊して
いつからかどこかからずっと聞こえている小さな悲鳴は僕のものなのかもしれないしあるいはまるで関係のない誰かのものかもしれない、ポータブル・ラジオがたまたまどこかの国の電波を拾ってしまうみたいに僕 ....
水玉記念日
カラカラリン
と卒園式
はじめてのさよならは
カルピスの味
あまがえる
雨、降ってきたかとてるてるぼうず
雨、降ってきたよとへのへのも ....
修学旅行で長野の永平寺に行った
若い坊さんが
俺たちのホストだった
晩御飯を食う前に
「いただきます。」
て何をいただくか知ってるか
奴は得意げにそう言った
そんなネタ俺は知って ....
飛び込む
タイミングが
解らない
あの胸の中このビルの下
希望はいつも
上にあるのだと
知っている人が
作る空の色
吸い込まれそうな
青の視界が
反転をした
海に変わ ....
人生の
アクセルは
欲望で
ブレーキは
感謝だ
おおきなたてもののなかに
人がたくさんはいっていて
空や海はそれぞれに実在するとして
みえない思考や行動はどうしよう?
種のない畑にも
風はやってきて
よごれるように
生活は ....
とつぜんですが、
狂ってしまったんだ
人生の歯車
その人にあってしまい
その夜を境に
とも言えるけど、
本当に狂いだしたのかな?
人生の歯車
それ
わかんないよね ....
青空が見えている
静かだ
青空を見ている
静かに
呑まれていく
わたし
青空が見ている
静かに
桜並木が校庭を一周していたわけではなかったのかもしれません だけど桜並木に咲く花などどうでも構いません
確かに彼の記憶は水分を失い干からびていました
全ては不確かな世界のぼんやりとした景色だったの ....
更新されていく生活の紋様を
生きていくだけで今日も二人だ
目指すべき幸福は漠として見えず
幸福の分化して進化した概念ばかり見える
家庭という孤島に置き去りにされて
社会との親交のためたくさん ....
静かさ
静かさ、といふ音があると思ひます。
秋の夜長、しをれかけた百合を見ながら
静かさに耳を傾けます。
{引用=(二〇一八年十一月八日)}
....
わたしを測るものさしと
変わらないリズムで過ぎていく日々
この二つが欠けてしまったら
わたしはどうなるのだろう?
毎日何度もわたしを測り、確認し
毎日同じリズムで過ごす
わたし ....
いつだって平穏を欲しがるけれど
本当は非日常を求めてる
早朝
道端に横たわる亡骸にはカラスが群がり
通りすぎるだけの景色の一部になっていることに少しだけ胸が苦しくなった
....
最近、寂しいところが少なくなった
宅地開発が進み畑はなくなり
無人化した団地は壊され
樹木は切り倒され、インフラ工事は進み
ホームセンター、リゾート・ラドンセンター、
24時間営業の店、 ....
海が見える最高の場所に
外国風の別荘地が広々とある
静かな環境に身を置き
心も体も休ませて
素の自分に戻っていく
どの季節にも美しさがある
その美しさを楽しめる場所
別荘地と ....
満月が夜にふんわりと浮かんでいる。
それは、輝いているというより
黒く塗りつぶされたキャンバスに一点、塗りつぶされていないところがあるような、そんな空白に見える。
世界の明るさから逃げて、夜 ....
俺の家は狭い1Kでペット禁止だが
木曜と特定のメニューの日には俺の膝の上には猫がいる
まずは都会の暮らしに傷 ....
『赫』
赫いピラカンサス、鮮やかに燃えて
秋が尽きる前に燃えてその杯から
あふれ滴る毒を孕んだ赫い果実よ
あのひと粒 ひと粒 ひと粒に
過去と未来の産ぶ声が詰まっていて
そこに ....
ゆび先が追う雲……
あの空には、レモン色のなにかがまじっているにちがいない。
かすかな酸味にみちて。
ゆれる線譜のうえを、
つらなる音がながれていく。
それぞれの音が、それぞれの頂点 ....
殺戮と破壊、
そして破滅を繰り返しても
学ぶことのない人類
誰しも魂を病んでいる
ひとり残らず
しかし、それに気付かない
現実の狂気の中、
嘆きと涙と血に塗り固められ
暮れてゆく ....
ごめん。
嘘ついていました。
恥にまみれた人生を、送って来ました。
なにもカッコつけたいわけじゃなく、
じゃなく、
とてもカッコをつけたいの。
だって、生きて、
なんのた ....
架空少女事典
あ から ん までの
きみ のこと
ろくがつ だけが
かすんで る
水田
帯解寺の帰り道
奈良の盆地の五月晴れ
水田若穂に渡る風
....
父さんの部屋には
美しい蝶たちがたくさん死んでいる
父さんのお好みの姿勢でピンに止められ
埋葬もされず
ひたすらあの男から愛を注がれている
父さんの部屋から
解放された死者たちが溢れ出 ....
ドジでのろまなカメよ
なぜ慌てるのか なぜ急ぐのか
人の目を恐れ 急かされ 脅され
見えない何者かに怯え慄いている
マイペースを貫け 人に合わせるな
おまえはウサギなのか カメなのか ....
わたしは悲しみを拾います
だれの悲しみだろう
なぜ悲しいのだろう
取り留めなくおもいます
掌で包んでみたり
耳をあててみたり
抱いて寝てみたり
机の上に置いてみたり
床に転がしてみ ....
今日もまた夜が来るのだろうか
誰にもわからない
今夜 タルラー・バンクヘッドと酒を飲む
安い酒しか用意できないかもしれないが
彼女は喜んでくれるだろうか
歳をとった僕は 何をしている ....
空は一面しかない
大地も一面しかない
あり得ない世界には
空が何面もある
大地も何面もある
私は
真面目に詩を書き上げるつもりなどない
真面目に詩を書き上げる才はないのだ
....
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