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  凪ぐとき……

風の凪ぐ声がきこえ、
くうきが底にとけ出してゆく。
夕闇という名前のもとに、そこへ、
わたしたちの忘れていた思い出を想いだすために。



  荒ぶとき……

 ....
ぬるい雨粒が
わたしの存在なんか、
なかったことのように
重たい空から落ちてくる。

反射した空想世界を生み出す
水たまりを作っているね。

そこにわたしの姿は見えるの。
君の姿も見 ....
海の底に住む魚は夢の中で
二本脚でアスファルト路を歩き
腕で電車の吊革に掴まり
耳で降りしきる雨の音を聞き
口で愛の言葉を語る

短い睡眠時間の中で
魚は霊の長となり
歩き 掴み 言葉 ....
去っていく夏が感じられた今日、
斜光が大地を均一に照らし出し
涼しい微風が絶えず吹いて
僕は独り
夏の後ろ姿と入れ替えに
やって来る秋の姿を受け止めた

何もかもが遠く浮き立ち鮮やかにな ....
人間の3つの美徳を挙げるならば
柔和 誠実 ほほえみ

人間に3つの悪徳があるとしたら
傲慢 打算 ぼくみたいな飲兵衛

偶数が好き
奇数は不安定だから

きみもぼくも奇数月 ....
どうしても
無欲には
なれない
なれる訳がない

それどころか
この心も体も欲望が満載で
特に体は
時には自制がきかない

選ばれた一握りの人間にはなれなかった

俺は
満載 ....
蕩けてしまった君の体温を
両手でかき集めようと、
必死にもがいたって、こぼれ落ちる。

そんなものを僕はもう、
忘れてしまったのかもしれないね。

記憶なんて、きっとそんなもの。

 ....
月をひとつ
ススキの穂先にのせる
コオロギが月に降りる
月旅行の順番待ちの列が
草原に並んでいる
今日の地球は輝雲の塊り
夥しい雲を集めては流し込み
遠去かっていく、巨大な星の地平線

)僕は今日という日に何を求めていただろう?
)今となってはすっかり忘れちまった

ただただ絶えず吹 ....
ぼくのてのひらには何ものこってはいない
かどわかした王女を高い塔の小部屋に幽閉している以外は

王女の手のひらには小ちゃな貝殻と等分の人生の重み

新宿2丁目で飲み潰れている僕はいつか夢の中 ....
思いつくと
手当たりしだいどこにでも書いてしまう癖がなおらなかった
ノートは勿論の事
教科書の余白
新聞の折り込みちらしの裏側の白紙
左の手のひらの上にも
さすがに紙幣には書けなかったけれ ....
まだまだ続くと
誰もが思っているだけで
夏は終わろうとしている

長いようで短い夏だと感じる
何をしようか悩むのがもったいない

夏だけは何故だろう
終わろうとする時
寂しさが押し寄 ....
愛する妻に捧ぐ。
あなたは少なくともわたしの命を救ってくれた。

「あるひとによせて」

神は聞く

いかに生きるべきかと

あなたに逢うた時、わたしは心うたれた

なんと可憐な ....
人生の灰皿に手が届かない。
わたしって悪あがき、そうじゃない? 視界にはいつもブラインドがかかっている。
だから、いつもおかしな見方をしなければ、物が見えないね。
あなたってのんびり屋のおさぼり ....
かけっこの末に気まぐれに迷いこんだ迷宮。そこでキャンディーをかじりながら、
対角線の夢なんか見てた、それとこれとをつなぐための。
はっきり分かったの。空と海とに境目なんてないと。
ビルと人との間 ....
詩の言葉を置くことは
一つの救い
わたしがあなたが
不安に恐怖に脅えていても
詩はわたしをあなたを守ってくれる
その細やかな細やかな律動で
二度と反復され得ない
真新しいビートを刻んで
 ....
好きになれる
ココロのあやふやな音が
聞こえなかった

夕刻の
魔が
影にひそんでわたしを
濡らしていった

近くのコンビニで
明けるのを待った

雷鳴が
とても近くて
震 ....
ねぇ
あたしの事愛してる?

勿論
愛してるよ

本当に?
本当だったとしたら
どのくらい愛してくれてるの?

正真正銘
本当に決まってるよ
だけどどれ程ときかれてもな

 ....
子供は泣くことにためらいがない
対して
大人は泣くことにおおいに躊躇してしまう

男は泣くことに恥じを覚える
比べて
あえて、女は男に泣き顔を見て貰いたいところ
あるのかな?

涙っ ....
望遠鏡の死骸
市街地に散乱
錯乱する警官
痙攣的発砲
こめかみを貫かれた売女は
突っ伏して死後硬直

うす汚れた銅像の見る夢
ハイウェイバスの疲労
ミルキーウェイの素っ気なさ
 ....
自称詩人NAMIAMこと無職古見義明(34)が
文芸出版社にガソリンを入れた容器を
台車で運び込もうとして逮捕された
逮捕時古見容疑者は周囲に「俺の自称詩がパクられた」
と叫んでいるところを目 ....
串カツ屋の前で飲む
アイスコーヒーの苦さが
口腔内に不穏に広がっていき
遅れて串カツの濃厚なタレの
甘酸っぱい匂いが五臓六腑に染み渡っていく

そーす、そーす
そーす!そーす

大声 ....
パリの妖精
第11話「ルーブル美術館の妖精」



あの人は愛してくれた
月を背にして
そっと忍び込み
ランプを吹き消す
煙がカーテンになり
月の目をかくす

あの人は忘れない ....
日常の風景を
見えるものを
ただただ
刺し身のように並べられても
私は食べたくない
なんで何度も
こんなとこに戻ってきちまうんだろう
最初からやり直すなんて
もう出来そうになくなってから

あの日確かに
俺はなにかやれそうだったよ
若かったし、今より少し馬鹿だった
 ....
当事
彼は三十代の半ばで独身だった。アパートで単独生活をしていて、恋人も同性の友達もいなかった。
職場まではバスで通勤していて、毎日が単調な日々の繰返しだった。
実家にほとんど帰る事がないのは、 ....
自分を醜いとしか思えなくなったら
不浄の池にて体を洗う

全身の嫌悪感で
心技体は整えられ
生誕の叫びと共に
あの頃に戻る

目に入るもの全てが眩しく
泣き叫ぶことしかできない
羞 ....
この夏に北アメリカから来たバックパッカーの女と友人が意気投合して数日を共に過ごした。
駅前の英会話教室に通う友人にとっては願ったりの相手だ。

三人でしこたま酒を呑み、そのまま友人宅で寝た日の朝 ....
とことんビターでハードボイルドなミーを、
あの人はまるで母乳のようにマイルドにする。
しまいにミーは、ホワイトチョコレートになっちまう。
ヘルプミー
満月を半分切取って
キノコのように
森の奥深く置く
冷たい森に白い光り
ウサギもキツネも
目を閉じて寄り添い
虫は寝言で歌い始める
薄く羽根一枚ほどの
温かな月の光り
夜明け ....
秋葉竹さんの自由詩おすすめリスト(2134)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
凪ぐとき/荒ぶとき- la_feminite_ ...自由詩4*19-9-2
雨の日- 都築あか ...自由詩319-9-2
「魚が見る夢」という詩- 村乃枯草自由詩119-9-1
到来- ひだかた ...自由詩6*19-9-1
反照- 梅昆布茶自由詩1619-9-1
昼と夜が交互に繰り返されている- こたきひ ...自由詩919-9-1
明るい夜- 都築あか ...自由詩419-8-31
十五夜- 丘白月自由詩219-8-31
今日の地球- ひだかた ...自由詩519-8-31
新宿2丁目のうた- 梅昆布茶自由詩719-8-31
趣味で詩を書いてるなんて- こたきひ ...自由詩419-8-31
夏の終わり、寂しさ- 夏川ゆう自由詩319-8-31
詩四編「あるひとによせて」、「木」、「春」、「新鮮なあなた」- ビショプ自由詩319-8-30
ポエム- la_feminite_ ...自由詩4*19-8-30
ポエム- la_feminite_ ...自由詩3*19-8-30
詩を書くということ(改訂)- ひだかた ...自由詩719-8-30
夕立- 立見春香自由詩419-8-30
求愛のない日々は- こたきひ ...自由詩419-8-29
涙腺をゆるめられる事のしあわせ- こたきひ ...自由詩419-8-29
いつだってそれは過去形で語られるものだろう- ホロウ・ ...自由詩3*19-8-29
自称詩人、襲撃!!- 花形新次自由詩119-8-29
飽食(アイスコーヒーVS串カツ)- ひだかた ...自由詩419-8-28
ルーブル美術館の妖精- 丘白月自由詩119-8-28
- 丘白月自由詩119-8-28
今はもうだれとも、手をつないだりちょっとした話をしたりしたく ...- 竜門勇気自由詩1*19-8-28
世にも不思議じゃない出来事- こたきひ ...自由詩419-8-27
リセット- TwoRivers自由詩1*19-8-27
北アメリカから来た女- 末下りょ ...自由詩10*19-8-27
ミルクチョコレート- 杏っ子自由詩219-8-27
呼吸する森- 丘白月自由詩219-8-26

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