すべてのおすすめ
角を曲がると
恐竜がいた
なんだかとても
しょんぼりしている
どうしたんだい、
と声をかけると
絶滅しちゃった…
と声を詰まらせる
仕方ないじゃないか
詳しい事情は知らな ....
昨日と変わらない今日だった
今日と変わらない明日がくるかは
明日しだいさ
変化のない毎日がしあわせ
連日晴れてばかりの天気は問題を大きく孕むよ
家庭内が円満ならいいだろう
日々 ....
ゆるすからゆるされるのだ
ゆるさないからゆるされないのだ
あたしをひきちぎる
あなたのひとみ
にんげんみたいなぬいぐるみ
悲しみのピアノ
短調の和音
ゆび ....
巣から落ちて干涸らびた雛鳥の
虚ろな目が空を見ている
とっても綺麗だから
イヤリングにしたくなるね
ねえ、そんなに見つめても
決して辿り着けないよ?
それとも小さな魂だけは
この惨い ....
日が昇りつめたら
どうするのかな
三つ星オリオン消えかかる、今
車でここまで来たけれど
大切な相談したいと君は
総てを消して(リセット)
はじめたいと
言葉少なくボソボソ ....
広島の牡蠣が美味しい
栄養豊富な川の水
牡蠣小屋が人気
広島の三カ所にあり
良い香りを漂わせる
身が大きくて
食べ応えがある
どんな料理でも
とても美味しいけれど
焼き牡 ....
雪を降らせるつもりの寒空の下、
点る街灯に人々の影は歩いてゆく。
悲しみ溢れたその光景はとても虚しい。
街角に佇む人の生がぼやけて見える。
すべての信号が赤になったその瞬間、 ....
風が光る草原を
なにを探して
迷っていたのか
見上げた在りし日の空は
あの嫌なことも消し去って
未来を希望の匂いのする
夢色の花のまぼろしとして
ただそこに広がっていた
ず ....
夕暮れは
皺が寄った赤い空
この指先で
解けてしまうほど
今日は結べない
リボンのように
誰かの心を
惹きつけたまま
輪の中に入り
燃えていたいよ
火傷するくらい
熱 ....
陽の光を求めてすいすい泳ぐ
下から見上げた空は綺麗だった
きらきらと光ってラムネ瓶のビー玉のよう
私はそれを一目見ようとひたすら泳ぐ
すいー すいー すいー
あ ....
そらが幾層も山に降り積もって
ぼう、と滲んだ白さが上にゆくに
つれて青へと近づいていく
山に登る彼は雲海や山頂からの
景色の素晴らしさを語るのだけれど
彼にはこの山に降り積もるそらは
....
心臓のインクリボンが
黒い点を打つ
静寂と私
足音が迎えに
来てくれるなら
明かりがなくて
良かったと思える
闇にこそ
吹きかけたい溜め息で
魂の十合目を
昇るから
....
空が落ちそう
唐突にそう思った
見上げた先は雲ひとつない青空
でも空は落ちてくる
それはつらいことなんかじゃない
それは悲しいことなんかじゃない
私は落ちてきた空を両手ですくい上げる
そ ....
時間も空間も遠く離れてしまっていた
けれど
思いが強く残っていたから
時に
目を瞑ると
その人が
その人の顔と体 そして何気ないしぐさが
記憶の動画や静止画に現れた
すると感情が浸 ....
三角のプラスティック型に
お米を詰めて握るおにぎり
ごま塩付けて出来上がり
私が幼かった頃のように
あなたがもう一度作ってくれるなら
この上のないご馳走です
空の色が変わる
大きな月を見るとなぜか少しだけこわくなるから
わたしは目を閉じ何かに祈る真似をする
幸福を散りばめた思い出はさよならのあと心を締め付ける鎖に化けた
一メートルも ....
バケツに砂を入れてひっくり返して
ケーキ
おチビがスコップでぐさぐさぐさ
さして
遊んでいる
私は土いじり 癒されている
小春日和
桜を迎える心支度でもしたい
お兄 ....
昨夜の夕飯に頭と骨だけ残して食べた魚が
ゆうゆうと空を泳いでいる
綺麗に身だけ食べられた魚のみが
泳げる資格を与えられるので
私たちは神経質に箸を使う
骨の魚にはもはや天敵もいないから
....
いつかわたしが生まれ帰ってきたとき
もういちどこの詩をみつけたい
なまえも知らないひとの詩として
ささやかだけど悩みや哀しみ 楽しみなんかを書きとめて
人肌のあやうさを伝えたい
....
大きなフォークで ザクザクと
今日昇っていた月を 突き刺して
美味しい粉にしてしまおう
形あるものを 崩すのは
どうしてこんなにも 気持ち良いのか
今日の僕も いつも通り ....
季節がページを
めくろうとしている
たくさん笑ったり
たくさん間違えた
日々のあと
何をしていたかなど
誰にもわかるはずがない
星だって
知らないうちに
夜に星座を描いて ....
肩を並べて歩きたいだけで
綺麗になろうとは思わなかった
見た目で得する人の分まで
損してやってる安い運命は
少し苦くて喉に引っかかる
思い出みたいな時代の鏡を
右手で割って左手で守 ....
今夜は満月 天に貼り付き
煌々と現の恍惚を照らし出し
巨大なものに呑まれいく恐怖
束の間刹那だけ麻痺させて
街行く人の顔、
白くくっきりと浮き上がらせる
えんぷてぃ
これいいな
これほしい
もっとほしい
ちょーだいちょーだい
えんぷてぃ
あれもいいな
あれもほしい
もっともーっと
ちょーだいちょーだい
もうないよって
いわ ....
私はだれあなたは彼
果てしない道
名もない駅
虚構
シリウス見た
手が届かない
息苦しいよ
呪文
虹色すべて虹色
騒々しいより
騒がしい
笑顔
好きだよ
あの絵の何処かには
....
街は正解と不正解が犇めいていたし
真実は虚構になぎ倒されてもいた
いっさい血は巡らない空の下には
寒気の壁が立ちはだかって
人は誰もしあわせな気持ちを手に入れられない
それでも欲望の ....
この水槽は
他と比べたら広いものなのだろう
けれど
この限られた自由の中で
泳ぎ回る僕は悲しい
美しい姿をしていても
僕は水が無ければ生きていけない魚で
君の目を楽しませても
それ ....
針
時計の
針
どうぞ
ご勝手に
どうぞ
変わればいい
変わりたい人は
変わればいい
その時代の
心のカタチを
あなたに
教えてあげようと
思ったけれ ....
一角獣が来ないかなあ、と思っている
全部解決するのになあ、と思っている
さっきから突っ立って待っている
一向に来ないので待ちくたびれている
乙女じゃなきゃだめかな、と思っている
確かに年を取 ....
在るもの在るもの
ゆっくりと静止し佇む
夕暮れ時、
宇宙の巨大な静かさ
降って来る降って来る
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