幸福とは笑顔のことで
夏休みの子供にあって
土日の大人にないもの

幸福とは未来のことで
無計画にあって
心配にないもの

幸福とは夢中のことで
このセミにあって
わたしにないもの ....
あ・だむを、つくりました。
あ・かねで、ころしました。
あ・りすが、とりをやいてる。
あ・もんが、ひとをたべてる。
あと・むと、ばはなりました。
モササウルスに喰われた記憶なのか、
中生代にも自分という現象は何らかの、
身体をもってそれに賭したのだろうか…
二〇二一年三月一日 「生きていた火星人」


 ロバート・シルヴァーバーグの『生きていた火星人』を読み終わった。火星人が生きていたことがわかったところで、物語は終わる。主人公の10歳の少年と9歳 ....
正論で解決することがあったら教えてほしい
しばらくその安心感で眠れそうだから

未明の覚醒
待人はいつも自分

秒針のない時計がそれでも進んでいるように
積み重なった問いがあっけなく壊れ ....
あたかも 森が海を恋しがるかのように


 僕たちは
 いつかはそこにたどり着けるのか

 僕たちは
 いつかはどこかにたどり着いてしまうのか



 あたかも森が海を恋しがる ....
朝から蝸牛に じーじー
せみ時雨

けだるさに ぼーぼー
しょげかえる

 …一雨ほしいな

撫でてみようか
なつ時雨
父母が長くない
コロナだワクチンだこれだけ傷めたら

親戚も危うい
自粛下で葬式も辛い

そもなんでこんな騒いでんの?
ノーバディノゥズ
 隅々まで{ルビ悠=とおい}シャーレのわたつみを游ぐ眼球の記憶へ
  多分私たちは今よりもうすこし先を上手に歩くべきだったの

 伸びた爪も取れかかったパーマも色褪せた素肌もまた
   いまの ....
二〇二一年二月一日 「ルミナス」


『90年代SF傑作選』下巻の8作目は、グレッグ・イーガンの「ルミナス」数学の話で、なんのことについて書かれてあるのかはわからなかったが、小説を読む楽しみはあ ....
そして私は
静かに
狂う
小径で すぅと
鬼やんまとすれちがう



ありがとうが
口ぐせの私だが、
礼も過ぎれば
無礼になる
それでもさ



誰もいない
林の陰で ....
いまとなっては
最大のチャンス
「下関名物毒フグ」で
ウラジミールを
暗殺しちゃえば
核武装なんて
物騒なはなしも
なかったろうにね
ついでに
街頭演説なんて
するときには
 ....
「軽々な発言はしないほうが良いぞ」
エインスベルは、振り向かずに言った。
「ご安心くださいませ。わたしはあなた様の味方です。
 そして、祭祀クーラスを憎む者です」リグナロスの声が響く。

「 ....
石壁に横顔を当てて、エインスベルは耳をそばだてていた。
廊下の向こうから、足音が近づいてくる。
エインスベルは急いで寝所に潜り込む。
その足音、それはリグナロス・アルテのものだった。

エイ ....
二〇二一年一月一日 「わが愛しき娘たちよ」


『80年代SF傑作選』上巻の4作目は、コニー・ウィリスの「わが愛しき娘たちよ」女子寮にいる女の子が主人公。そのモノローグで語られる話がちっともおも ....
夜を越えてぼくらは生きてきた
いくつもの世界をたずさえながら

時を言葉に変換してやっと生きてきた
ぼくの笹舟は銀河のどのあたりまでゆくのでしょう

ぼくは僕であることが面倒くさくなって
 ....
役に立たない
あいつ死刑
顔が嫌いな
あいつ死刑
じじいもばばあも死刑
死刑、死刑、死刑、死刑
死刑、死刑、死刑、死刑
求刑は死刑

被告人は死刑
弁護人は死刑
検察官は死刑
 ....
何処にも行き着くことはなく
そっと明かりを灯すように
静かに確かに歩んでいる
過程にのみ意味が開き
繋ぐ意味に花が咲く
そんなひたむきな息継ぎを
ただただ静かに晒している

(目眩くよ ....
ながれるようにsuka
iはいはいはい

の ろんごろん もち
ヨランの後に続いて、ゆっくりとした足取りで、
エイミノアが執務室の床に飛び降りる。
「おや、これは何の真似かね? 戦士をわたしに差し向けるとは?」
オスファハンは、いささか困惑したように呟いた。 ....
オスファハンの周りで、いくつもの炎が揺らめいた。魔法の衝撃弾である。
これならば、窓ごとヨランたちを吹き飛ばすことができよう。
ヨランはにやりと笑った。そして、窓のサッシに手をかける。
エイミノ ....
文字数の足りない最終回を
とりあえず
一年後に弾薬として
気の利いた演奏を
壊したい人質はまだ急須の底
貯金箱の目前まで
句読点を怪文書に隠してはいた
暗黙の被害者たらず
ほじくれば聖 ....
人間は一人立つ余地があればいきてゆけるものだ
人間は愛するものをうしないつづけてつよくなれる

だれもふりむかない路地裏の暗闇のなかに人生があったり
戦場を迎える兵士は誰に誕生日を祝ってもらえ ....
二〇二〇年十三月一日 「学園紛争」


 ぼくは同志社大学の1980年度生だ。1980年度に入学したって話だけど、ぼくの大学一回生の後期の授業は、学園封鎖で潰れた。後期テストはレポート試験だった ....
さんがつに 
ひさびさ
にほんのつちを
ふみしめた
あなたは
とてもあたたかかった
いっしょに
ふとんに
はいっていると
ゆたんぽつかおう
なんて
おもいもしない
だから
そ ....
A倍、K泉、A生、K田といった面々が
料亭で高笑いしている写真を見た
胸くそ悪かった
庶民がずっと苦しんでた時に
という思いがして

ものは受け取りようだ
彼らはりゅうさんが生き、活躍す ....
・溜まる夜、純度の高いチバの声

・サーストン、ムーアの覗く錆びた海

・処方箋、カート・コバーンの夜は更けて

・膝小僧、覗いた先のシド・ヴィシャス


・ライダース、Oiた身体で ....
部屋にいる
それだけで逃げた気分になるのは
わたしが臆病者だから

誰の気分も害さずに
自分の気分だけ害して
天井を見つめる

自惚れに気づくのが
遅すぎたのはわかってる

世界 ....




宙空の先のビー玉の喧騒
夢はわちゃわちゃ過ぎていき
白雲もくもく青空に湧く 

夏の街には太陽燦々
老婆と少女が手を繋ぎ
踊り廻るよ、廻り躍る

死の標的を撃ち抜いて
生の覚醒に眩め ....
空丸さんのおすすめリスト(4898)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
七月末の幸福論- TwoRivers自由詩6*22-7-31
報告- ナンモナ ...自由詩5*22-7-27
記憶- ナンモナ ...自由詩5*22-7-26
詩の日めくり_二〇二一年三月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩12*22-7-25
7月某日の備忘録(朝の幻想)- TwoRivers自由詩3*22-7-24
ゴル四題- AB(な ...自由詩222-7-22
けだるさ時雨- ナンモナ ...自由詩6*22-7-22
迷い道- りゅうさ ...自由詩322-7-20
空に溶くシアン- あらい自由詩122-7-19
詩の日めくり_二〇二一年二月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩15*22-7-18
※五行歌_三首「静かに_狂う」- こしごえ自由詩5*22-7-18
いい死でした- ナンモナ ...自由詩3*22-7-12
リグナロスとエインスベル(二)- 大町綾音自由詩2*22-7-11
リグナロスとエインスベル(一)- 大町綾音自由詩2*22-7-11
詩の日めくり_二〇二一年一月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩13*22-7-11
夜を越えて- マークア ...自由詩722-7-10
死刑- 花形新次自由詩122-7-5
永遠- ひだかた ...自由詩7*22-7-5
mochi- IN0RI自由詩122-7-5
オスファハンと盗賊ヨラン(五)- 大町綾音自由詩2*22-7-5
オスファハンと盗賊ヨラン(四)- 大町綾音自由詩2*22-7-5
金網と槌あるところに- あらい自由詩422-7-5
猫の世話をするきみに- マークア ...自由詩722-7-4
詩の日めくり_二〇二〇年十三月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩15*22-7-4
あなたはあたたかい- Giovanni自由詩4*22-7-2
なぜ笑ってたんだろう- りゅうさ ...自由詩322-6-30
Rock'n_川柳- ちぇりこ ...川柳4*22-6-29
部屋- TwoRivers自由詩8*22-6-28
令和4年6月28日(火)- みじんこ自由詩1*22-6-28
夏空(改訂)- ひだかた ...自由詩9*22-6-28

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