安心やよろこびというものは

じつに居心地のわるいものだ

だから不安にもなるのだろう

不安や悲しみというものは

だれにとっても心地いいものなのだろう

だからいちいち

 ....
伝えようとした
なんども 白い指先が

――風のすべり台
    すばやくくぐって

  冷やかさ 
    保てず

      触れるや否や
   潤みほどけ

数えきれな ....
後何日かなと考えていたら
悲しくなっていくよね
僕の命
そして生まれてくる命も必ずあって
輪廻転生も捨てたものじゃないと思えば
この世界はいつも忙しい
ここはひとつ何もかも忘れて
詩 ....
わたしはきみに
食べものをあげたい
それもできるだけ
おいしいものを選んであげたい
おなじ食べものなら
おいしいほうがいいもの
すこやかなカラダに役立ったり
役立たなかったりしてもいい
 ....
 て・き・べ・ん

             邑輝唯史

丁寧に入れた人差し指を肛門の中でくねくねさせて
気持ちいいものだと思っていたら
息を吐いて次は息を吸って言われて
これはもう陣痛 ....
眠れない夜には
好きだった歌を口ずさんでみる
眠れない夜は
無理に眠ろうとしないで
夜がふけていくのを楽しんでみる
明日が辛いからって 眠らなくても大丈夫
なるようにしかならないんだから
 ....
住む場所の変わりて水は甘くなりわれ懐かしむ塩素の匂い


きょうからは花野綴じられ立冬の訪れしこと足から沁みる


旅立った秋を追うことゆるされずこの世の生の切なさ想う


みあげれ ....
からだをさかむけて
ゆうやみを聞く
このさきにそらが
あるとして、
だれも届かないとしたら
空はだれのために
くれている

すきだった
ものの名前を
おぼえている順に忘れていく
 ....
時間を浪費している間に
命は光の速さで過ぎてく

派手なイベントなど
必要ないとわかった

もはやここにいて
呼吸していることがイベント

あちこちに旅したり
豪華な晩餐もいいけど ....
楽譜は記号じゃなく
文字だと思う

この音とあの音でお願い

ここはできるだけ優しく
凪いだ海みたいにそーっとそっとね

それから一気に爆発して
あとはとめどなく雪崩れて

最後 ....
世間は
いい人縛りになりがちで

気がつくと呼吸困難

嘘がつけないと
嘘つきによって裁かれる羽目

でも魔女には喜んでなるさ

何か信念があれば
姿や呼び名は何だって同じ

 ....
まさか 未来が
いま決まったのですか?

まさか 言葉が
あれで黙ったのですか?

まさか 喜びが
昨夜で最後なのですか?

まさか 家族が
家族でなくなるのですか?

 ....
続けることに意味があるんだ
上手いとか
下手だとか関係なく
好きなことであることに意味があるんだ
いくら上手でも
嫌いだったら続ける意味なんてないよ
それ以上 上達することもない
世の中 ....
うそつきで軽薄で
また、いい加減で
仕事が長続きしない

have a good life
have a nice day
透明な、透明な自分が

日銭、また日銭

ここにある体 ....
払い落とされるのが
私自身の精霊と言えるものであるならば
もう悩む必要はあるまい

リンゴが落下する
画家は決して筆を取らない
これに関しては逆らえない伝手はないし
永遠の壺の中 ....
小春日和の週末は
外に出たいと翼が泣く
翼の持ち主である私自身は
外出するのが億劫で 
特大アンケートに答えてる
どんなに翼が泣こうとも
出掛ける場所が見つからない

小春日和の週末は ....
蒲公英の繊毛には色がある
白色は視覚化されるが
赤、青、紫、橙は花の妖精しか見ることができない
その色によって着地点は既に決められている

人間の心も同様である
人間の妖精は太古に滅んだ
 ....
小学生の郁子ちゃんが
書店で働いていたので
警察に踏み込まれた
「俺が店長の川山だ」
「俺が警察の山田だ」
合唱「野生の馬」が流れる
合唱「紀の川」が流れる
合唱「ヒカリ」が流れる
私 ....
雪の街を歩きたい
ってあなたが言ったら
本当に降ってきたあの日
わたしは応えなかった

降らない街で
本当に降って

雪は

きれいでした
綺麗だった
降る音も
確かに聴いた ....
君のことを想うと
気持ちが
懐かしくなる

君との夏はついこの間のこと
なのに(だから)

君のことを想うと
しゅーっしゅーっ

モノクロームでしか掴めない
古い蒸気機関車の写真 ....
夜はまだ浅い
通りは静寂だ
ドアが開きドアが閉じる
そのあいだだけ
店内の喧騒が通りに溢れる
闇が深まる
夜はまだ浅い

期待が大きい分、失望も大きくなる
まだ柔らかいアスファルトに ....
重くのしかかる目蓋は熱く
眠気を充満させる

頭が揺れる
カクン
カクンと

前へ
後ろへ

赤ベコのようであろう

頭が上方に持ち上がるたびに
束の間
目が冴える

 ....
{ルビ夕星=ゆうずつ}の夕より深い夕が来て十一月の宙の産声


箱舟の群れが港を離れゆく未明という名の{ルビ時間=とき}の幕間


金と銀そしてこちらは銅の夢おさない日日のトラウマが問う
 ....


硬質ガラスの瓦礫、量子力学の悲鳴…空っぽの巨大な培養液のカプセル、デジタルラジオにはノイズの概念がない、なにも拾えない時間には探しすらしない、「信号がない」と、小さなディスプレイに映し出 ....
夢中になていた頃を思い出したくて
純粋に夢を追いかけていた頃を思い出したくて
古い引き出しの中をひっかき回し
古いアルバムを必死になってめくる
心の底から沸き立つ想いはいったいどこへ消えてしま ....
日々洪水 窓の外で
右往左往する色たちを
ひとつも自分のものではないのに
愛していた

しらない街でも 深い森でもなく
自分の家の扉のまえで迷子になった
しっているはずの壁の色も言え ....
中国の国家主席が
サイだということを知った
所謂サイ高指導者だ

サイカクある人物なのだろう
顔を見れば分かる

煎じて飲めば
万病に効きそうな
顔してるもん
地球は何時も気まぐれで
冷たい空気で包み込むのかと思うと
真夏の太陽が輝いたり
急に雨を降らせたり、風を吹かせたり。

面倒くさいなって思うのだけれど
私と似ているばかりになかなか許しよう ....
うずまいている
くちびるのはしっこ
うすむらさきの花が咲く
あおむけに
空をながれて、雨になり、
しみてゆく
漂白されたつぼみ、みたいな
女の子
こわれないで
きりきりとはりつめては ....
あさめがさめたらなにしよう
ゆめのつづきはよるみよう
きょうのごはんはなにたべよう
だれかとあったらおはようさん
ふたことめにはなにいおう
おひさまのぼればこんにちは
てくてくあるいてどこ ....
空丸さんのおすすめリスト(4907)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
人生に意味など- 吉岡ペペ ...自由詩417-11-15
嘘の種- ただのみ ...自由詩14*17-11-15
たまにはベンチに寝転んで- 乱太郎自由詩517-11-15
どうぞお食べ- 若原光彦自由詩2*17-11-14
て・き・べ・ん- 乱太郎自由詩817-11-14
明日は明日の風が吹く- 無限上昇 ...自由詩217-11-14
「立冬二〇一七」_四首- もっぷ短歌817-11-13
ゆうやみ- はるな自由詩917-11-13
満ちる- ガト自由詩4*17-11-13
スコア- ガト自由詩2*17-11-13
Hexe- ガト自由詩3*17-11-13
最後の祈り- 秋葉竹自由詩217-11-13
だから諦めない- 無限上昇 ...自由詩417-11-12
細胞- うめバア自由詩3*17-11-12
洗浄- 乱太郎自由詩10*17-11-12
本音は外に出たいんだ- 無限上昇 ...自由詩217-11-11
ふわりの旅路- 白島真自由詩17*17-11-11
悔やまれる- 間村長自由詩2*17-11-11
雪は- もっぷ自由詩717-11-11
君のことを想うと- もっぷ自由詩317-11-11
fall_into_winter- カワグチ ...自由詩317-11-11
悲痛が走る真夜中に- 坂本瞳子自由詩2*17-11-10
「風の止まり木」_五首- もっぷ短歌517-11-10
記憶がなくなれば永遠になることが出来る- ホロウ・ ...自由詩3*17-11-10
情熱を探せ- 無限上昇 ...自由詩317-11-10
洪水- はるな自由詩417-11-10
サイ- 花形新次自由詩217-11-10
似ているふたつ- 夏目 碧自由詩317-11-10
R.I.P.- むぎのよ ...自由詩617-11-9
ふたことめ- 花咲風太 ...自由詩317-11-9

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