(ねむっているように、うつろに開いて
 よこたわっていても、私には見えてる)

瞬きで合図をくれていた
感情もなぜかくみ取れた
そんなにあふれていたんだね
枕元にたくさん落ちていたよ

 ....
反転した
薄暗い影の
なかに
取り込まれて
居た
なんだったかな
何処だったかな
うちゅうの窪みに
休らって
然るべき場所に確保され
受け留められて
ふんわりと明るみ目覚めた
 ....
ぼくの身に止まった蝶が

羽根をやすめることができる速度と

やわらかさで生きていく


だまされても理不尽に遭っても

戦争になっても

失意のときも得意のときも

その蝶 ....
最初とりとめもなく
かわいた歩道にうずくまる影を
そっと押さえただけ
絵本の中の魚を捉えた
子猫の白い前足のように
半眼で
光の粒の粗い朝だった

明けきらぬ森の外れ
木漏れる光にふ ....
粥をすすって居たら
出血して焦った
夢の中で君がほほ笑む
アルコールが
夜明けに零れたようだ
五月は眩しい
意志が優先され
寺山の季節が来た
ルビーギリスとむつみ合う事も忘れて
遺影 ....
ひざまづいてしまおう
 ーもういっぱいいっぱいのときは
ゆだねてしまおう
 ーもうなすすべがないときは

こうべを垂れ土の上に額を擦りつけ
自らの血と熱を地球の青さに流し込む

秋口が ....
ある日
歩いて近くの図書館に行った
詩集を一冊取り出して
椅子に腰掛けて
読みだした
十五分もたたずに
なんだか瞼が重くなってきて
あれれ
ふんわり
文字が
二重三重に揺ら ....
空に

宇宙が染み出している

秋だ

白い夏の空に

虫や風よりもはやく

秋の光が走る


人間の美しさは髪形だけになる

匂いや陰毛が鼻や歯にはさまる

晴れて ....
生きるのがキツイ
意志が萎えて
今日を乗り切る
ので精一杯

タイトロープに身を預け
垂直に落ちていく時間を想う
足場を失くし耳切る大気の音は
いつか見聴きしていたリアリティ

遥 ....
風が吹いてくる
夢をさらって 追いまどい
所かまわず星を散らす

遠くから歩いてきた
揺れる陰に怯え

さまよい歩く道の果て
落ちてきたリンゴを磨き上げ
かぶりついた 

罪の味 ....
     ―「今日はきっとすばらしい事がある」そんな予感を抱かせる夏の朝
       ふと得たインスピレーションに古き祀誦が蘇る


ああ
しんごおせえ
なあ ら、なあ ら

おお
 ....
  乱雑に積まれた古本の階段をうっかりと
 踏み外して雪崩る時間
目眩き
感光した 
 若き夏の日の窓辺
   白く濁る波の音 
         瞑り流されて
     大好きだった  ....
雨色の絵具
乾かない涙と癒されない傷のために
散り果てた夏の野の花を
鎮魂に疲れ果てた大地へ捧げる
生者の燃え盛る煉獄へ
死者を捉えて離さない
空砲の宣言と
紙で織られた翼のために
憤 ....
蝉の声が木霊する八月
風もいくらか涼しく感じる

この頃一日が飛ぶように過ぎてゆく

一時間が 一分が 一秒が
飛び去ってゆく

人生も暮れかかり
淋しく感じるこの頃

蝉時雨の ....
行きたい場所があると思う

過去の感情を大切にしたい
空洞になったとしても
続いてゆく所作に美しさがある

真夏でもひやりと冷たい樹皮のような
さめた しなりとした摘み心地は
暖かくな ....
命のことなど問われれば
とってもエライ国会議員
「七十歳になってもまだ生きて」って 怒鳴ります
「七十歳になったら死ななあかんね」
六十九歳のお母ちゃん
淋しく笑って固まった 父の ....
しかめっつらしてないでさ
むりやりにもわらないでさ

ぽかんと空をみようよ
窓がよごれていて
みがきたくなるかも

ふしぎだね
むかしもいまもこのさきも
どこかではかならず
ひとと ....
夥しい数の言葉が
壁一面に記されて
其処だけ羅列標本
        恋愛感情を剥ぎ取って
        継ぎ接ぎの怪物が孵化
        そんな夜半で御座った
赤い芙蓉が広がり
 ....
海は想う
 「わたしを包み込むこの方は誰?
 凪いだわたしを優しく撫で
 荒れ狂っても受け止めてくれるこの方は


空は想う
 「ちょいと撫でりゃこの通り
 吐息一つで身をよじりやがる ....
趣味で生きているんです
死ぬこともできるかもしれないが

くだらなくとも
生きてゆくことが
せいいっぱいの趣味なんです

まだまだ生命活動を続けたいと
こころが言っているようなので
 ....
日々の暮らしの中で
言葉の海を泳ぐようになった

なにが良いのか
悪いのかわからぬまま
てきとうに
真剣に詩を紡いでいる

私という一人の男が
悩んだり
叫んだりして
右往左往し ....
とても さびしい
ゆうひ の はまべ
 とて とてのむ とてのう

たのしそうに
てをつなぐ ふたり
 とて とてのむ とてのう

かぜ と ゆうひが
ふたりを てらす 
あのまち ....
 盂蘭盆会

暮れてゆきそうでゆかない
夏の空に
うすももいろに
染まった雲がうかぶ
世界はこんなにも美しかったのですね
なんども見ているはずの景色なのに
まるで初めて見たように思うの ....
夢の中でぼくは鹿であった

そして空を飛んだ

優しい獣毛がどんどん羽に変わり

いつしかぼくは

まあるい羽毛に包まれ

風に流されていた

そして、突風

綿毛は全て飛 ....
僕は竹輪が大好物で
性格も 真ん中がからっぽで
夏場は風通しも良いが冬は寒い

いまだに大好きな彼女には文無しの飲んべえだと
思われているのだが残念ながら
ほとんど当たっているのでとても悲 ....
習字が変だった
その習字を止めると
さらにへんで
ロバのドンキーや
ロバのロシナンテと
邂逅する

へん(恐怖)から逃避して
父にパチンコ屋に連れて行ってもらうと
鵜の国が近くの貯水 ....
あなたが両手で抱えている苦しみは
陽炎の中で揺れている紫陽花なのでしょうか
それとも
遥か遠くに見える積乱雲なのでしょうか

小さな水たまりに落ちた
一滴の言葉が一面に広がり
底なし ....
ちいさな日々がつみかさなってもやはりちいさな日々に
蓄積や安定はたいせつなものだが固定されたくないともおもう

前進とは終焉にむかうことなのかもしれないけれど
ビージーズも人生はレースではない ....
ひらひらと横切ってゆく蝶々
つかまえようとして
伸ばされた小さな手
初めての夏という季節の光
街路樹の葉が落とす濃い影
見えない風の気配
蝉のなきごえ

お母さんの胸に抱かれた
その ....
華奢な花 ひらひらひらり 風に揺れ
薄っぺら これからふうと 膨らます
くるんとね 巻きひげ しれっと寄り添って
まだ開けない 緑の袋 ハッピーハッピー
内緒だよ 風船の家 ハートのお猿
競 ....
空丸さんのおすすめリスト(4907)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
瞳夏- 唐草フウ自由詩8*17-8-20
夢の底- ひだかた ...自由詩6*17-8-20
蝶とともに- 吉岡ペペ ...自由詩1017-8-19
半眼- ただのみ ...自由詩8*17-8-19
粥(かゆ)- 間村長自由詩5*17-8-19
後もう少し- ひだかた ...自由詩517-8-19
ある日- 乱太郎自由詩8*17-8-19
秋の光- 吉岡ペペ ...自由詩617-8-17
異邦のリアリティ- ひだかた ...自由詩4*17-8-17
林檎- 星丘涙自由詩7*17-8-16
Natu、朝のModeで- 「ま」の ...自由詩3*17-8-16
ある感覚の喪失- ただのみ ...自由詩4*17-8-16
生者の鎮魂- ただのみ ...自由詩11*17-8-14
蝉時雨の中で- 星丘涙自由詩8*17-8-14
お盆休み- ◇レキ自由詩6*17-8-14
いのちのことなど- 為平 澪自由詩10*17-8-13
夏の窓- 田中修子自由詩6*17-8-10
凍寵- 黒崎 水 ...自由詩4*17-8-9
じっあーつ- ただのみ ...自由詩9*17-8-9
趣味で生きているんです- 梅昆布茶自由詩2317-8-9
詩作- 星丘涙自由詩11*17-8-9
ゆうひの_はまべ- 「ま」の ...自由詩4*17-8-7
夏のあとさき- そらの珊 ...自由詩18*17-8-6
至福の鹿- ヤスヒロ ...自由詩217-8-4
竹輪のうた- 梅昆布茶自由詩12*17-8-4
へん(めんどりでは無くて)- 間村長自由詩417-7-31
七月の夕立- 乱太郎自由詩6*17-7-30
とっても小さな日々- 梅昆布茶自由詩1117-7-29
青信号に変わるまでの時間に- そらの珊 ...自由詩18*17-7-28
焔俳句_2__風船葛(フウセンカズラ)10句- 鵜飼千代 ...俳句13*17-7-27

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