太陽が枯れ果てる時間

花が燃え尽きる時間

人の電池が切れる時間

はてしない 悠久の
儚く 束の間の

どこまでも希釈され
濃密に結晶する

必死に掬う指の隙間から零れ落ち ....
  磨り硝子の夢のなかの
  喫煙所で ぼうとしていた
  鳩たちの群れる高円寺駅北口
  ふっていない雪は うつくしく
  心の端のほうで消し去られていく
雪解けの濡れた轍に青い空 笑みだけ残し君は旅立つ 高らかに歌う
昔 ハマったアーティスト達の
ヴォイス ヴォイス ヴォイス

これでもか! と 言わんばかりの大音響で
流れ続ける 店の前
気の振れた角度で 何度もリフレイン

気持 ....
うつぶせの 街は夜
わたしはとけて
中指のつめだけが
床にのこった

そのうちに春が来て
夢がながれる
ここにいた爪は
むかし 女のかたちをした
生き物だったと
最近あまり見かけない
石焼き芋の販売車

秋の深まりと共に
食べたくなってくる
甘味の強い焼き芋

枯葉など集めて
家の庭で焚き火して
さつま芋を焼く

良い香りが辺りに漂う
 ....
壊れるような空気を
壊すことが怖い
物語を語らないことは
一つの意志

欲求の掃きだめは
無機的な機械の音によく合う
寒さが舞い降りてきた
1月の大都会

生活への執着は
些末な ....
あなたは何かに似ているんです
いつかどこかで
それともいつも見かけているような気がします

物置からストーブを出したんです
灯油を買いに行ったかえりに
大きなあくびは空に吸い込 ....
なんでもあるのに
なんでも失ってしまった

過去よ、届けて
未来よ、授けて

心に従うなんて
大きく揺れてるときは
混乱を招くだけ

ただ信じて待つ

たとえ信じることが
見 ....
遠い日のあの子がわたし冬茜 三日月のsofaより愛をこめて
ぷかりと浮かぶ青い星ビー玉を
ぼんやり見ている僕は兎さ
夜中にギターを弾くよ

ねえどうして窓のなかも睨み合うの?
気のせいかな淋しそうな街並みも
となり ....
道路を渡ると
山が位置付けられた
南をむいている私の体は
位置付けられた山の中に
カナディアン珈琲に通う
伯父さんがすぐ東の石材店に
ウィンクするのを見て
ソファーから目覚める
ソファ ....
トウキョウの地下鉄
改札口の近く
ニジュウイチジを少し
過ぎた頃

会社を定時にあがって
少し急いで駆け込んだ
晩御飯も食べずに見た
映画は大して面白くなかった

なんとなく晴れな ....
ミツバチは光にふちどられた翅を細かく震わせて
花粉を投げて
去って、いきました

はたらいて、いたのです

表口が雨なら裏口は晴れ、というほど
大きな大
きな建物の

きな屋根の ....
いつ爆発するかわからない
感情を抱えている
不安しかり
怒りしかり
マイナスの感情ばかり
溜め込んだ火薬庫
そんなものになりたかったわけじゃない
一通りのスケベ行為は
経験済みなのに
今さら成人式の晴れ着でも
ねえだろうと思う

大体成人式なんかに出る奴の
気が知れない
俺は普段通り
仲間の家で酒飲みながら
麻雀やってたぞ
 ....
会社を出る

日時計のころも

ひとは夜になると

目が見えなくなるぐらい

こんなに働いていたのだろうか


太陽が動く

時計回りの影が浮く

太陽と地球の信頼関係
 ....
第四章

二歳年上のイトコが
「オレの一番は紅の豚だ」と
映画ツウなジブンの生き様を語り始めたのを聞きながら、
「また観ないといけないな。」と頭にメモしていて、
理由を訊かないボクの鈍さに ....
ここは自由の部屋
障子の向こうからはこどもの声
明日が待ち遠しかった昨日
明日をうっとおしく思っている今日
ずっと温かいままの布団の中で
こんぴゅうたあに触れている指先だけが冷たい
定刻に ....
晴れ渡る空のした 遠くを眺めてる君の
そっと表情浮かべながら その背中を抱きしめて

出会うまでの君は どんな道を歩いてきたの
涙をも我慢した日々もあったでしょう
僕のまえではね もうなにも ....
平均寿命男81歳女87歳
この数字にだまされては
いけない
健康で生活している健康平均寿命は
男71歳女74歳である
薬で生かされているというのが
実情ではなかろうか
医療保険がパンクし ....
あかぎれで
指の関節ん所が
裂けちゃいました

あっちもこっちも
裂果したプチトマトさんみたいで
パックリと痛々しいのです

いや

プチトマトさんは
果肉の中に育った種たちを
 ....
 歩いていた。
 行く当てなどなかったけれども
 ただ太陽に向かって。
 太陽が自分の中に息づく神か仏のように思えた。

 ここはどこだろう?
 広い大地に一人きりだ。
 現実にしては朦 ....
落ち葉を並べて
雪だるまを作って
もう春だねって
アスファルトの熱で
欠けていった
これ以上なにを求める

ここよりソーマッチな場所は多分ソーバッドだ

ここが現実的にいちばん神秘で

善なる感情にあふれた場所に違いないのだから


宇宙とつながる、だなんて今さらな ....
しようとして したのではない
しようとしないからできること

いたるところに仕掛けた笑いの影で

逃げたのではなく逃がしたのだ
あなたはあなたを 作品の中へ

なに不自由なく澱んでいた ....
花が枯れ星が消えてくこの星で君と出逢えた奇跡よ続け 温もりでとろける
絡まりあった指と指
暗い部屋に響くのは
ノクターンの寝息

人はこれを幸福と呼ぶのでしょう

欲しているのはここにはない指で
せめて夢の中ではと
瞼を閉じる
見え ....
いいね!と褒められて
全世界に私をお披露目

四角で切り取られた私
うさぎのおみみにねこのひげ
光のない目でこちらを見据え
SNSの濁流に飲み込まれた

意味のない賛美に慌てても
加 ....
年をとったら
なんでも
そのうち
そのうち
私のキャシュカード知らない?
知らない!
私の携帯知らない?
知らない!
あの人なんという人だっけ?
知らない!
年をとったら
なんで ....
空丸さんのおすすめリスト(4907)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
こころの時間- ただのみ ...自由詩5*18-1-20
- 草野春心自由詩718-1-20
雪解けの濡れた轍に青い空_笑みだけ残し君は旅立つ- 颯太@短歌2*18-1-20
ニシキギ- 藤鈴呼自由詩1*18-1-20
街は夜- はるな自由詩1218-1-20
焼き芋が好き- 夏川ゆう自由詩418-1-20
- 鷲田自由詩418-1-20
こかげの径- カマキリ自由詩718-1-19
ふとうめい- 木葉 揺自由詩718-1-19
「冬茜」_一句- もっぷ俳句318-1-19
三日月のsofaより愛をこめて- 颯太@自由詩3*18-1-19
桑の葉- 間村長自由詩2*18-1-19
トウキョウ、ニジュウイチジ頃- 坂本瞳子自由詩2*18-1-19
大きな屋根の下で- ふるる自由詩7*18-1-19
火薬庫のように- 天竺葵自由詩418-1-18
けのひ- 花形新次自由詩118-1-18
日時計のころ- 吉岡ペペ ...自由詩618-1-18
草稿④- よーかん自由詩218-1-18
韻降る- 中村 く ...自由詩318-1-18
プロポーズ- 颯太@自由詩3*18-1-18
長寿大国- ホカチャ ...自由詩218-1-18
あ痛たたたたたたっ- まいこプ ...自由詩418-1-18
歩いている- ヒヤシン ...自由詩8*18-1-18
phase- mizunomadoka自由詩218-1-17
遥か光- 吉岡ペペ ...自由詩218-1-17
「――№3」に寄せて- ただのみ ...自由詩9*18-1-17
花が枯れ星が消えてくこの星で君と出逢えた奇跡よ続け- 颯太@短歌1*18-1-17
充足感と破壊衝動- 木村きむ自由詩418-1-17
ナルシシズム- 木村きむ自由詩218-1-17
そのうち- ホカチャ ...自由詩118-1-17

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