ある山村にオツナさんという
一人娘がいた
オツナさんは
年ごろになると
エイキチどんという
親を早くになくして苦労していた青年を
婿に迎えた
オツナさんは田畑仕事へ
エイキチどんは山仕 ....
昔々の話だった

緞帳が上がり、死が溢れ出した

この学園に人間は居ない

すべてが女子高生になる

物質が歪み、魂が捻れる

緑色に燃えさかる流星群

なにもかもが喪われ
 ....
外は天気が悪いので出かけなかった
ただ 夜のほうが 心は落ち着く気がする 
誰も部屋の中のように関わり合いは求めてこないから 
僕は 昼頃 肉を買いには出かけたけれど  


氷に塩をふり ....
どこからも誰からも愛は届かない
心に刺さった釘はずっと刺さったままで錆び初めていた
痛みに勝る生の実感はない
研ぎ澄まされた神経の尖端に抑圧された時間に
私は実体のない感情をたたえていた
左の信号機の下
信号待ちの黒い傘のなかに
髪の毛乱したあの女がいる

憎しみの眼つきで
フロントガラスごしに
僕の目を焼こうとする

さらさらと降る小雨のなか
小さな涙粒のよ ....
光が交差する
クランクを曲がる、一光のバイクが
夜のうねりになって疾走する

テールランプが夜景に溶け込む頃
シグナルは赤から青へかわる
ホイールの芸術的な回転が
少年の目に留まる

 ....
かお

かわ
いい
から



こと

しな

しな

つくって
いく
ことを
ほんのう
てきに
えとく
して
いる
ごう



 ....
雨が近づくと
植物の匂いが強くなる
それはまるで
隠す気のない事後のようで
私は好きになれない
(きっと
罪悪感の裏返しね)

彼の車に乗って
高速を使い海へ向かう
やがて雨が降り ....
さかむけをちぎりながら
ちょっと反省しています
嫌味言ってごめんね

罰みたいなさかむけが
全部の指にできています
あなたの悲しい目がちくっとさしてきます

あなたにはわからない
な ....
おじいさんは祭りは大切だという
おとうさんは仕事が大事だという
僕は今があればいい

おじいさんは伝統というのがすきだ
おとうさんは義務というのがすきだ
僕は言葉がすきではない

おと ....
一両電車

くろ電話

神社で逢い引き

仲人さがし

土の道から砂ぼこり

Wi-Fiもとんでない

テレビとラジオぐらいしかとんでない

今夜は銭湯いかないのかい

 ....
アメリカ、フランス、イギリスによる
尻穴へのミサイル攻撃を受け
日本の首相が囲み取材に応じた
「一般市民に対し化学兵器を使用した
尻穴政府の暴挙は許されるべきものではない
日本政府としてもア ....
昔は交通の要衝であったわがふるさと
今は鉄道もなく高速もなく
朝夕片道6本のバスが走っているだけである
走ってはいるが
乗客はゼロの時も珍しくない
客がいない時は停留場の案内も切って
停留 ....
とくべつな愛されかたをしたかった
紅色の、燃えるような声で。

まるで悲しみをすべて暴き出してしまう
慈悲のかけらもない冷たい蛙の眼つきで。

寂しいひとり寝の暮らしなど
 ....
ひと粒のキャンディーが舌の上で溶けて無くなる前に
いつも噛み砕いてしまう男が馬乗りになって
犬には解らない母親譲りの言葉でトイプードルを撫でながら
時折その首を絞めていた女を殴っている
二人の ....


手乗り文鳥が
籠から
彼の手に飛んで来た
しかし手が
あまりに冷たくて
肩へと移動した
そこで
すぐ上にある
彼の耳をひっぱる
痛い!
注射をされたみたいに
痛い

 ....
あの 夜はひとりで寂しくなかった。

ただ、貴女がいないのでとまどった。

どこへいったのかな
さがしてもさがしても
風の音しか聞こえてこない

あたたかい声が夜空から ....
地域の総会に出席した
年が少し上というだけで
年下の人を呼び捨てにしている
叱りつけるような呼び方で
雰囲気が悪い
年が上というのは
そんなに偉いことなんだろうか
今は学校の先生も親も
 ....
団地が出来た頃
家は疎らで
寂しいばかりだった

今は完全に団地になって
家族の楽しい声が響く

団地の急な坂道はなく
年を重ねても
ずっと住み続けられるように
緩やかな坂道になっ ....
失った希望のアトリエ後にしていずこへ旅する絵描きかな サイバーが俺を呼んでいる
お前たちを呑み込む仮想現実、超現実が目の前に迫っている
お前たちは肉体を抜け殻と詩
いわゆる墓標として扱って、生存を仮想の中に投げ込んでいく
サイバー
お前たちはお ....
壁紙が剥がれ落ちていく
鱗のように、枯葉のように
ポロポロ、ポロポロと
私は何になりたかったんだろう

その答えは
崩れゆく壁紙の向こうに
隠れているのかも

男はじっと立ちつくして ....
みんな幸せになればいいのに
暴力的な春風に耐えながら
詰まりそうな呼吸を必死に続け
目に入った砂粒で泣き
砂粒のノスタルジーを聞かされ
更に目からは涙が止まらず
涙が止まる方法を あちこち ....
ねぇ おぼえている

この世におりてきたころのこと

あしたが待ち遠しかった日々のこと

まばたきするたび うつりかわって
桜の花びら
糸と針でネックレスにして
穴あけたところから
 ....
なぜ悲しみばかり
流れるのだろう?

遠い夜の街を歩く人の
みやびで正しい歩調があり、

この国のよどんだ人の心に
ひとつの透きとおったメロディーを流す
ありきたりな流行 ....
許せないタイプの若者にあった

やたらと嫁、嫁、嫁と言う気色わるいやつだ

彼を面接していた

昇給とかボーナスについてしつこく訊いてくる

圧倒的なものを持たない者は

努力しな ....
上本町5丁目のお寺の住職で
47の親友が 今朝亡くなった
病を治すために 入院したのに
医者の不手際で 命を奪われた
毎日毎日 面会をしていた 和尚の彼女は泣き崩れた
和尚よ おまえ ....


春の庭に
寝そべって
一本の骨を
しゃぶっている犬が
横目で人を見ている
何だあいつは
というように

長い冬の間ハリネズミの毛皮のコートを着ていた女
今は春の嵐を纏っている やがて
花と言う花を散らし生乾きの恋情のむっとした匂いが消えるころ
裸のまま海に溶けて往く
白いブラウスが風の乳房を包ん ....
ねぇ?
ん?
前世とか信じる?
信じる
じゃあ自分の前世は何だったと思うの?
人間だよ
いつの時代の人
一昔
なんか漠然としてるね
でも大昔ではないよ
それでどんな人だったの?
 ....
空丸さんのおすすめリスト(4898)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
オツナばあちゃんの奇跡- zenyama太 ...自由詩118-4-16
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サイバー- 狩心自由詩218-4-13
壁紙- まーつん自由詩6*18-4-13
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なぜ悲しみばかり流れるのだろう?- 秋葉竹自由詩818-4-12
火にくべろ- ペペロ自由詩118-4-12
和尚の唄- 鶴橋から ...自由詩218-4-12
エスキス- オキ自由詩3*18-4-12
逆襲- ただのみ ...自由詩4*18-4-11
君の前世- しょだま ...自由詩118-4-11

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