百十二月の街を歩いてみると路傍はすっかり秋の色をしている
見上げるう余裕を持てなっかったつい先日
少しだけ美っ子の私はせっかく下を向いていたのに
したと言っても左下の秋ばかり見てたから躓 ....
黒いヤミを彷徨うこともできず
一条のヒカリが死ならば
悲しく、虚しく、寂しい
時を止めることもできず
救いは生きること
絶望を味わい
希望を否定し
幸せす ....
思いがけず声をかけてもらった
その一言に胸を目頭を熱くした
大切に心で育てたあの日の感情は
言葉では言い表せない
未来からの自分の声を
しっかりとキャッチして
今の自分にリンクさせる
....
水を飲ませてください
光を飲ませてください
掴めない希望は要らないから
明日の無い今日は要らないから
水を飲ませてください
光を飲ませてください
まっすぐ生きてなくてい ....
なにを云うつもりもないけどね
株価が五万円台に乗ったとか
東京では中古マンションも億ションだとか
なんだかあの頃のバブル時代を感じるひとも
少なくないはず
テレビでは
....
ご飯を茶碗によそり
雨が言葉になると
薄暗い都電は
速度を少し落とした
アナログの路面
壊れた手続きの
続き
途中、メキシコとの国境で
和歌山県の破片を拾う
和歌山県になりた ....
僕の思う 街は
そこに街路樹の並んだ記憶にある
自転車で走った 道の
やけに 空の白かった 手に
雨の降っていた ワイパー
差した 傘を 僕は
僕のスポティファイで続けた契約を
....
私が死んだら
母は 私のことばかり話したりしないかしら
兄はその様をみて 困ったりしないかしら
父は 笑ってくれるかしら
私が死んだら
世界を巡れるように 骨を撒いてほしい
深層海流に ....
私何も見えなく開くなればいいのに
聞こえなくなればいいのに
言えなくなればいいのに
感じなくなるのが一頭いい(例えば空腹)
そんなことばかり考えるカケスは
カケスの中でも異端 ....
素直ちゃんは疑うということを知りません
小さい頃 両親がいつも互いを罵りあっていて
次の朝にはいっつも
お父さんとお母さんは仲が悪いわけじゃないんだと
何もなかったかのごとく ....
弱いことは悪いのだと
固く信じた春がある
疾しい心は病んでいると
騙されかけた春がある
そこにはじぶんなんて
これっぽっちもいなくて
そうやってじぶんを騙してゆく ....
あんたはあたしの命
あたしの愛
たったひとりのあたしの好いひと
あんた以上に愛するひとは
現れないわ
*
こころ変わり
もう愛してないの
気安くあたしに触れないで
....
新聞という情報ツールに
改めて、心底感心させられる
新聞配達をしていた十代の頃
それは重くて辛い紙束
それはただの新聞紙
日曜日の午後、夫の髪を染める
風呂場へ行く夫を見送り
足 ....
しばれた
しぐれ煮
かじかんで
つかめない箸
きざはしのくま
どんぐりあけびさるなしこけもも
ハチミツたべたいなあ、
くりすとふぁー
わたしが願う物語は
永遠の詩情に満ちた
風と雲と空と草木山川と動物と人が
みな自然に穏やかに
調和しながら
陽の光の中で安らぐことが
ずっと続くような物語
それぞれの役割があり
そ ....
君の黒と見紛う蒼に、
僕は何処までも沈んでいった。
君と同じ色しかない世界。
音さえもゴウゴウと沈んでいく。
思い出せ。
宇宙(そら)を見通すような青を。
彼方まで続く陽光の一筋を。
....
しっとりと濡れ開いて
桔梗の花の紫、いよいよ艶めき濃密に
しょぼんと萎び項垂れて
桔梗の花の蒼白、いよいよ掠れ薄れいき
秋、冬、春、夏、
秋、冬 そうして春へと
円環を閉じては ....
東の海
三月もまだ
やがて/光
訪れる 明日の
その故郷に
私の椅子はありますか
それは幼い子供用の
やがて
私花を怯えますか
戴けて 悟る ....
今のお米は汚れてないから
研ぎすぎると旨味が流れる
昔は精米技術が未熟で
糠が米に残っているから
水が澄むまで研がないといけなかった
米を研ぐように
感覚を研ぐ
お腹が空いてない時は ....
めいめい
そんなちんけな捉え方を
こぎつねな甘さでどうしろと
意味をもらったよ
走り疲れたあんた
まだわかりまへんの
不器用ですから
いや、不気味ですから
司法 ....
サンサンな太陽の下で
キラキラと輝くワタシ
ポカポカの愛を抱き
ピカピカに輝く毎日
ファミレスの順番待ち
呼ばれたと思ったら
また中で待たされた
厨房は戦場
カチャカチャカチャカチャ
席に案内されても落ち着かない
ドリンクバーはグラスもカップも無い
押し寄せた俺たち ....
忘れていたことを
突然想い出すとき
生きてることが恥ずかしくなる
ほどの恥ずかしいことばかり
脳裏に浮かび
浮かびつづける連鎖に
家路への夕暮れの道で
いきなりちいさな笑いを
笑っ ....
○「駐車場」
スーパーの駐車場は
僕の田舎の高齢化が
よくあらわれている
ふらふらしながら前屈みに
歩いている年寄り
買い物カートに寄りかかりながら
歩いている年寄り
こすりキズつき車 ....
{引用=
白のなかの白、のなかの白。のなかの 白、白。白という色彩。 白、光線と あわい影、と白、のなかの白、白。白色光のなか、白と 風と、光と、白と、砂のなか。白。淡い色彩 白色の塗料。白、のなか ....
黒に青が混じって 紺
夜に空が混じって 海
髪と瞳が混じって 睫
うちの眠った 場所はどこ
約束のトンネルに咲く花の色
ちいさな嘘を薄めたら もっと哀しい
泣いた朝を薄めたら もっと止ま ....
木は生えた 風景の中に
訪れた 公園に 色は
焦げ茶なのだとこの目には見えた その
僕の持つ この 知識によって
そして 今日も生きている肉体で
一本の 立つ 空の下で
今日も 一人 歩い ....
朝、西の港にちかい道路で白いセンターラインから少しだけずれて、一羽のカモメがその羽を閉じながら蹲っている。前方に何台か続いている自動車がほんのすこしだけハンドルを切りながらそれを避けてゆく。寿命なのか ....
道を間違えて迷い込んだ学生街
近隣でもっともお安かったから入ったのだ
その店の名は「クマリマー」
大きな窓辺にガネーシャが並ぶ
とてもすいているカレー屋さんだ
最近の学生は裕福なのだろうか( ....
泣いている君に、僕は優しい声をかけた。
背中をそっと擦り、優しさを装った。
君が泣きながら並べる意味不明な理由に、
「僕と同じだ…」と嘯いてみせた。
「分かるよ」そう言って、僕は一粒だけの涙を ....
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