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海が私のなかにある
遠くなる
遠くなる
私は昔ひとつぶの泡
私のなかには海がある
荒れ狂う
荒れ狂う
誰も知らない海の上で
私は嵐が過ぎ去るのを待つ ....
あなたがあの夜話そうとしたこと
わたしは聞かなかった
朝になり、あなたはこの世界からいなくなった
あなたが名前を教えてと言っていたこと
わたしは教えなかった
夜が訪れ ....
こころの中に
たくさんのものを隠して
おとな、というものになる
たくさんの名前に埋もれて擦り切れながら
わたしは柔らかく小さい手だったことを思い出す
つみ木とスプーン
....
思い出すこともあるでしょうか
大潮の日に月の海
舟に乗って漕ぎ出した
星の光は小さく
私もまた小さかった
からだの中にはたくさんの
ひみつのことば
こなごなに ....
{引用=冬ながら
空より花の散りくるは
雲の彼方は
春にやあるらむ
}
私たちは
時に自分に負けてしまいます
誰に赦されても
誰に愛されても
足りない命を食いちぎ ....
やっと音楽が聴けるようになりました
心が世界を取り戻しました
誰もいないと思っていた私は
いつも誰かの手に繋ぎ留められて生きていました
私を信じてくださって、本当にありがと ....
生まれる前はゼロだった
生まれたときもゼロだった
生きている今もたぶんゼロ
いつか無限になって永遠になる
ハチの字螺旋のその上で
ゼロのまんまで生きていく
....