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わたしの愛しいお月さま
 借り物の光で身を装いながら
 あなたは女王のように天を渡って往く

わたしの愛しいお月さま
 ちょっと見わからないが肌は荒れ
 あっちもこっちも傷だらけ

わ ....
その男
生まれたときは貧相で、猿にも似た面立ちで
決して可愛い泣き方もせず、

その男
幼児となって生意気に
おさがりは嫌だと駄々をこね

その男
友も作らず師も知らず
世話を ....
どんな噂をたてられようが
雨は お構いなし
降る時は降る 
降らない時は降らない

誰ともひっつきたがる酸素は
水素に恋をし 焦がれて
この地球を覆っているのか
酸素と水素の出会いは恋 ....
地球がおかしい    日本はもっとおかしい
大きな地震が多い   ひどい豪雨が多い
夏の暑さが異常だ   39度が普通になった

地球が怒っている   アリのような人間が
排気ガスを出し続け ....
終着駅までのすべての往路が足し算の暦なのだと
信じきっていたころも確かにあったことを思い出す
アネモネの蕾をみて安堵したように降りはじめる雪がある
ことはまだ知らなかった
降りつつ、積もる雪で ....
渦を巻く心の中に
永遠の夢をみた

真夜中の空を観てみれば
それはあまりにも美しい
果てしないクロニクルは
金銀銅の煌めきを放ち
ぼくを魅了する

夢は永遠の嘘であったとしても
な ....
人生は全くもって奇なるもの
嘘偽りを嫌う者は多い
私は私をおとしめない
そんな心もちで生きている
私が言おうとする事柄に
是非とも耳を傾けて欲しい

旦那 それは私と暮らせる者
彼に試 ....
悔しくて、悔しくて、悔しくて、
何度も、何度も、キスをする。
かなしくて、かなしくて、かなしくて、
いつまでも、いつまでも、抱きしめる。

別れが近づいていることが、
わかればわかるほど、 ....
わたしたちは一枚の大皿に住んだ
皿は基本的に何の模様もなく
真っ白な大地にところどころ土が盛られた
わたしたちはテントを張り
ひまわりを植え
にわとりを飼い
真っ白な地平線をながめた

 ....
さっき、午後一時半過ぎから真っ黒になっちゃった
影法師になっちゃったのよ
伸びてく伸びてくわたし伸びてく頃
ガードレールにぶつかって痛くっても
そのままずるずるまるで道案内
みなれた扉をだれ ....
雨が降るのは拒めないが
雨降りに何をするかは選ぶことができる
濡れたくなければ家から出ないことだ
出かけるのなら傘を差せばいい
傘がなければ濡れるしかないが
傘を差しても多少は濡れる
濡れ ....
何かが足りない朝。
足りないのは眠りか、
ことばなのか、
前頭葉にかすみがかかる。

指を伸ばすわずかな距離に、
フィルターがかかる。
誰もが犯したくなくて、
犯してしまう領域。

 ....
熊本が揺れる

熊がひとを襲い

銃がマイノリティを殺す

しかしそれは事象の全側面だろうか

見えないなにかが

チルチルミチルの青い鳥のような

見えないだけですぐそばにあ ....
何故今頃になって
勝手に行ってしまった
お前の骨を洗わなくてはならないのだ


だが、
俺はお前の遺骸など
決して見たくはなかったんだ

お前の屍のぬめりなど洗いたくはなかった
約 ....
君の色に染まりたくて、
君の汗を願って空を見ている。

鈍色の空が地上に、
絨毯を引きながら影を落とす。
低い声で君がないて、
青い光とともに汗を降らす。

空から、
血をくわえた
 ....
   たわいのないことだが
   テレビの予報に反して
  梅雨どきの浅い日差しが
  わがやぜんたいのかげを
 舗道につくってくれるとき
   無聊にあまんじている
卒寿のおひとりさまに ....
嫌なことなど

いつも
幾らでも
側にあるから
気づかないで生きたりも出来る

大人になると
不条理にいちいち驚かない

透明な何かが
濁ってしまったように見えるけど
違う ....
喉を失くした
もう言葉で潤えない
どんな綺麗で優しい言葉でも
空腹を満たすことは出来なくなった

おいでよ
もう誰も信じなくていい
どこからともなく聴こえてくる
もうひとりのわ ....
林の中に、ふりつもる
無数のつややかな枯葉を
踏み拉き…
幾世代もの祖先を想い
自らの重みを、歩いていた。

――遠い空では、飛行機の音が
  長い長い尾を引いていた…
  
  何 ....
そのまなざしは父親には赦された
母親は女の子だったから赦せなかった
のだろう(自らへの)失意と憤り

 * * *

旅立ちたかったのは
なみだの源泉へだった
そこが故郷なのだと覚え
 ....
鏡に映る素肌には、
夥しいほどの、
何かに食いちぎられた後が
白い目をして睨んでいる。
互いの血肉を喰らい合うことこそが
真実の愛だと信じていたあの頃は、
あの日から生まれた私の世界は、
 ....
フロントガラスの向こう
傘をさした女が滲んでいた
雨にうなだれる花のように
あれは昨日のことだろうか


瞬間の感覚の飽和を無限と呼ぶしかなかった
悲しい詩人の形見 憂鬱
古い壜のよう ....
蓮の台にそっとこの身を横たえ
明日を開いてゆく夢をみた
模倣と言われてみれば
そうだけれど
みな積み重ねられた経験から
新しい切り口を探しているのだと知った

白日に晒された残像のうちに ....
綿菓子器の真ん中で
砂糖がはじける甘い匂いを
思い出していた

縁日の夜
神社の鳥居の影が作る深い闇は
永遠に私の心の中

御神木の向こうに
ぽっかりと浮かぶ
白い狐面

 ....
その名は釈迦という
森羅万象に眼を奪われ
哀しみと美しさに
その眼差しを静かに落とす

彼は旅を続け
悲しみを喜びに変えて
今も我々を救済し続けている

彼は神や仏といった
遠い存 ....
彼らはゲームを楽しんでいるのではない
生きるために餌を追い求め
真剣な勝負をしているのだ

魚食をあまり好まないUSAをそのまま飲み込むことで
何となく格好良くなりたいのか知らないが
刺激 ....
撮影が終わるように
またビジネスが始まっている街に雪が降る

もうインディアンは見失ったブランケットを捜さないだろう
トンキン湾に展開している米国第七艦隊は何処にも着弾しないミサイルを満載し
 ....
行倒れの男のように
靴が片方 ぽっかり見上げている
我慢しきれず漏らしてしまう
重苦しい空はぽつりぽつり
悲哀をくすぐりながら
見定めていたはずの世界を沈め
アトランティス   
瓶の蓋 ....
目玉焼きを満足に作れないあなたが、
一番好きなものは目玉焼きだ。
手元がみえないあなたは、
いつもフライパンの外に卵を落とす。
あるいはフライパンの縁に卵を
重ねて落として、
出来上がる頃 ....
ふと、考える。
もしも私が、
あなたと同じように、
目がみえなくなってしまったら、
私は詩が書けなくなるのだろうか。
幼い頃は、
目がみえなくなることが、
とても怖かった。
怖くて怖く ....
イナエさんの自由詩おすすめリスト(3366)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
微笑- ただのみ ...自由詩13*16-6-22
その男_どの男- ……とあ ...自由詩716-6-22
小さな扉- 小川麻由 ...自由詩1*16-6-21
地球がおかしい_北極点移動- st自由詩1*16-6-21
おむすび- もっぷ自由詩816-6-20
アンドロメダ- レタス自由詩716-6-19
不条理の極みを味わう者- 小川麻由 ...自由詩2*16-6-19
残り香- あおい満 ...自由詩216-6-19
大皿の日々- 佐々宝砂自由詩316-6-19
いつまで- もっぷ自由詩316-6-19
雨が降るのは拒めないが- ただのみ ...自由詩10*16-6-18
領域- あおい満 ...自由詩216-6-17
パラレルワールドではいま- 吉岡ペペ ...自由詩116-6-16
骨を洗う- レタス自由詩416-6-15
汗を待つ- あおい満 ...自由詩116-6-15
鳴神月(四)- 信天翁自由詩316-6-15
伏流水- ガト自由詩4*16-6-14
渇き- 乱太郎自由詩13*16-6-13
緑の懐より- 服部 剛自由詩516-6-13
アネモネの詩_for_Q- もっぷ自由詩6*16-6-12
- あおい満 ...自由詩2*16-6-12
音楽が聞こえる- ただのみ ...自由詩9*16-6-11
午睡- レタス自由詩716-6-11
篝火- ガト自由詩7*16-6-10
- レタス自由詩516-6-9
キャッチ&リリース- レタス自由詩2*16-6-9
祝祭日- 梅昆布茶自由詩516-6-9
ホロウ- ただのみ ...自由詩12*16-6-8
滑稽な毎日- あおい満 ...自由詩9*16-6-8
未知の種- あおい満 ...自由詩416-6-7

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