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等速運動をつづけているうちに鳥は羽根をもがれて
上腕二頭筋と三頭筋間のしがらみに別れをつげる

慣れない歌をうたいつづけて喉が嗄れたよるは
冷蔵庫のかたちをした夢をみる

B♭ないちにちの ....
   太陽の匂いが漂うんです
   懐かしいあの土手沿いの道の一画に


   両手から
   はみだしてしまう大きさの
   おおきな亀裂のあるトマト
   とうさんが  ....
言の葉を意味も無く
黙々と繋いでゆく作業は辛い
肩を落とし
改札口を出るとほどなく家は近い

商店街を彷徨いながら
肉屋の前に佇み
揚げられるかたまりを眺めた
一個100円のコロッケを ....
きえねばならない思いをかかえて
心の溝を覗くとき

淵に足をすくわれそうな闇を前にして
問うてみる
闇は誰のため
誰の物でもない
とてつもなく広がる
だれそれのたそが ....
真実を語ることの残酷さを
知っていながら繰り返す

誰のことも貶める気などないが
事実を曲げる気は毛頭ない

白と黒とに明確に分けられないことは多々あると
齢がすでに教えてはくれたけれど ....
{引用=カラカラと糸車を誰かがまわしている
その糸車の糸に多くの人の指が絡みつき
血塗られた憎しみの爪をのばしたり
いびつな恋敵の小指たちが
ピリピリと過去の妄念に反応して
親指は ....
大海原に浮かぶ月
足元の砂に
ちりちり打ち寄せる
光の欠片

溶液になった
クラゲの悲しみ

強いひとにも
朗らかなひとにも
悲しみはある

それは弱さでも
やま ....
朽ちてゆく 土の器なのに・・・・もう秋風が吹き始めているのに
汗が流れ落ちてきて 止まることを知らない

スローに ソフトに 歩むことは 当たり前なのに
この国は 何か大切な・・・ いや私達人 ....
  夜が終わりかける頃に
突然迷子になったきがして
 膝を抱えた幼子が
母の帰りを待つような
  糸口のカギを持って出てきてくれる
森の中のリスを待ったようにして
 だけど現実は
 ....
夏の夜の旅先にて
ふらり、身を入れた店で
フォアローゼスの水割りを傾けながら
もの想う

もうずっと探してる
あふれる時を

氷がからん、と合図して
ようやく僕は、目を覚ます
瞬き ....
暗む夕暮れ、薄れいく青よ
溢れるこの力、どうしてくれる?
俺の中から滾滾と
湧いて溢れる力、行き場失い

恐怖に歓喜に怒りに哀しみ
どうにもその都度荒波立ち
熱砂の砂漠の如く一気燃え上が ....
さよなら

いままでの自分

こんにちは

これからの自分

さよなら

いままでの関係

こんにちは

さよならの関係


頬にあたる風に

無名のひとの息が偲 ....
僕は継ぎはぎのコラージュ
君は端切れで出来たパッチワーク
お似合いのカップルだと思うのだがどうだろう

僕は季節外れの風車
君は糸を忘れた糸車
似た者同士のような気もするのだが

もう ....
海岸線に沿った国道を二人歩いた
何処まで続くのかおれは知らず
お前が指さす方向を
トボトボと歩いた

波濤に向かい立つ釣り人の釣果は
50㎝ほどの石鯛だった
豪勢な食卓を飾るだろう

 ....
ママは戦火の中で僕を生んだ
戦闘機の轟音が子守唄だった
気がつけばママは居なかった
僕は人殺しの道具で遊び
何時もお腹をすかしてた

僕等は戦争しか知らない子供達さ
平和なんて言葉も意味 ....
あぁ…
なんということだ
こんなになってしまって
君は渇ききってしまったんだね
ただ
残された救いは
石綿の包帯に包まれ
没薬の香りと
薔薇に抱かれて
暗い石室に
眼を閉じた
静 ....
風が流れる
草木を揺らし花びらを散らし
風が流れる

雲が流れる
陰りを運び雨を降らせて
雲が流れる

水が流れる
岩を削り土を掘り下げる
水が流れる

人が流れる
道が整い ....
顔の無い自分の顔の部分について考えている
なぜか?
非常識だからだ
洋服を着たからだだけが
ぺたんこになって地上に映し出されていた
これからもわたしたちは
なんとかマップにマッピングされて ....
ジムで軽く汗を流した後でも
僕は特別な人にはならない

僕の専門はロックだが
知性に裏打ちされた感性で生きてゆきたいと
思っている

ジョーきみに言いたいんだ
書を捨てて街に出よう
 ....
あなたは目にうつる白いものを、
すべて青に変えてしまう。
水鏡にうつる足元の世界に生きる、
私たちの空まで。

あなたの青に染められた私たちは、
本当の青を知らなくなった。
ただ、雨の色 ....
おかあさん、あなたのいない夏がまた来たよ
そうしていま選挙の時期です
口癖のように歌のように
あなたはいつも
社会貢献できてわたしの人生は幸せよ。
そう、甘ったるく高い声で
誰にも有無を言 ....
化石の森の時計塔
ぼくはここまで来てしまったんだ
青白い大きな蛾がクヌギの蜜を舐めている
静かな夜の帳がこの胸に食い込んで
少年期の動悸を想い出させる
その頃は
当たり前だったおでんの屋台 ....
君のそろえた手のひらのくぼみに湖が
あるなら
ちょうど夜が明けて霧も晴れてきて
青い山々がすっかり見えるだろう

僕は湖畔に寝そべって
君に捧げる歌を作る
君がふっと息を吹きかけるだけで ....
フィボナッチ数という概念以前に
自然は数理をすべて把握していた

僕の心の中で君との関係性の黄金比は
生物学的に柔らかく深くとても妖しく
揺れ続けているがそれでも

日常の僕はいつも不安 ....
ひきつりそうな溜め息のありかは

ぼくのなかに巣食う緊張だった

四ッ谷までを電車に揺られて

ほとんど覚えていない道程をたどる

焼きそばと皿わんたんとペリエを頼む

ここにも人 ....
そのまま刻み止まない針の風に 日常を丸まった鉛筆の芯の様に
洗濯する度に味を噛みしめる空 インディコのリアルを

年輪から咲く今の自分を鏡を観て通す

針はクリスタルを指し 日常を溶きほぐす ....
鏡の前の裸を殺す。
ぎゅるぎゅるぎゅるぎゅる、
揉みほぐし、
パンを捏ねる。
肉体パン。
じゃがいもの塊。
括れも曲線もわずかにしかない、
皮膚のしたにまとわりつく、
べっとりとした臭 ....
十八歳はまだ子供だが
大人が思っているよりは遥かに大人だ

たぶん
若者が政治に関心を持つのは良いことだろう
だが若者を自分の陣営に引き込むための諸々の画策は
わずかばかりの党員予備軍を生 ....
星の見えない夜が続いている
食欲を失くしたぼくは
あれやこれやとメニュウを探してみた
レアステーキでもなく
寿司でもなく
フレンチやイタリアンでも中華でもない
あぁ…
それだ!
ニンニ ....
古傷は
ばんそうこうで隠し紛らわせても
消えることなく
ふとした拍子に剥がれてしまう。
私の
持つ自然治癒力では
どうしようもない傷なので
外界へ
ばんそうこうを探しに行く

この ....
イナエさんの自由詩おすすめリスト(3365)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
卑文- 梅昆布茶自由詩516-7-18
真赤な太陽- るるりら自由詩20*16-7-18
帰路- レタス自由詩716-7-17
消える- るるりら自由詩9*16-7-17
嫌な奴だろう- 坂本瞳子自由詩1*16-7-14
樹海の輪- 為平 澪自由詩3*16-7-14
水母- Lucy自由詩13*16-7-14
疾走する夏- 星丘涙自由詩3*16-7-14
ナイトシーズ- 唐草フウ自由詩4*16-7-14
夢ノ声- 服部 剛自由詩316-7-14
過剰航海- ひだかた ...自由詩3*16-7-12
さよなら- 吉岡ペペ ...自由詩116-7-11
僕たちのために- 梅昆布茶自由詩1216-7-10
海岸通り- レタス自由詩3*16-7-8
戦争しか知らない子供たち- 星丘涙自由詩6*16-7-7
木乃伊- レタス自由詩216-7-7
流れる- ただのみ ...自由詩6*16-7-6
愛そうと試みている- モリマサ ...自由詩8*16-7-5
君と話したい- 梅昆布茶自由詩1116-7-5
のぞきいろ- あおい満 ...自由詩216-7-2
がいこつつづり- 田中修子自由詩16+*16-7-2
世情- レタス自由詩416-7-1
くぼみ- ふるる自由詩19*16-7-1
フィボナッチの夢- 梅昆布茶自由詩10*16-6-28
ここにもたくさん- 吉岡ペペ ...自由詩416-6-27
良質ノイズ- 朝焼彩茜 ...自由詩6*16-6-26
- あおい満 ...自由詩416-6-26
政治と若者についての放言- ただのみ ...自由詩9*16-6-25
梅雨空レシピ- レタス自由詩516-6-25
治癒- 自由詩2*16-6-23

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