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あなたは今、
いろいろなことばの海を
旅したいと思っている。
そこには淡い色の薔薇の花束のブーケだったり、
あたたかな木のぬくもりの漂うキッチンだったり、
そんな風景が香ることばを探している ....
どうせ風に吹かれてゆく石ならば
ころりころりと
吹かれていたい

人に踏まれ
タイヤに蹴散らされようとも
ぼくは
ぼくに変わりはない

坂道を転がった路の果てに
やがて結末はくるだ ....
壁の向こうで
雨が歌う
今夜
雨は涙とちかしく壁に染み入る優しさで
噂の流星はみえずじまい
空のステージに
始まるはずだった
ピアノに向かって
私のためにとは
言わないけれど ....
生きている人は傲慢だ
やすらかに眠ってください、とは
あたしらへむけての言葉だと思うけど
ほんとのところは
生きている人のための言葉なんじゃないか
そもそも死んだ人が眠ると決めつけてんのは
 ....
こころもとなくなる
ここを歩いているといつも
どうしてか
砂地には
足跡は残せず
一本の根さえ張れないと思うのだ
ほってごらんと
父は言った
ほりだすそばから
哀し水がしみだし
確 ....
継ぎはぎだらけのタペストリー
隙間から柔らかな風が吹いた気がして

離島が点在する
静かな海をゆく船を夢想する

日常は羅針盤もないスケートボード
リュックひとつでバランスをとって乾いた ....
人々は酒に酔い
大声で自慢話しをする
夜は何処までも続き
明日を知ることも無い
アスファルトに涙がこぼれ落ちても
知らないそぶり
人は冷たい

路地裏の猫だけが
ニャァと鳴く

 ....
眠れない夜の羊たち
番号を与えられ順番に沈黙に浚われていく
まるでアウシュビッツの塀の中で

私の孤独は刃の欠けた短刀
羊たちの羊毛を剥ぎ取ることも叶わない
そして絶望も錆びれて
 ....
ひそやかに歩いてきた刑務官が
彼の扉の前でたたずむと
カチリと扉が開いた
四人の人たちは無言で頷き
彼をうながし
三畳間から
誘いだす

彼の記憶はまるで空白で
肩と足だけが震えた
 ....
π(パイ)


二畳ほどもある焼き釜は
林檎とシナモンの焼ける
例えようのない良い薫りです

どれほどの林檎が燃え盛る炎に
くべられたか その林檎の数には限りがありません
讃えようも ....
野良が挨拶しているよ

疲れた毛を励まして
露出した皮膚を隠し
道の真ん中を
人々の営みの中を
堂々と
野生の威厳を振り撒き
声ひとつたてず
冷たい日差しを歩いているよ

こそこ ....
細胞を解剖してみたら
電子の奥に宇宙を観た
巨大な世界の果てを知り
微細な宇宙を知ったいま
ぼくは永遠の生命体に慄き
摩訶不思議に埋没する

果てしない命を奪いながら
生きている矛盾に ....
栞をはさんで閉じようとした
歳時記が
本を押さえても平らにならない
抵抗している何かが居る

、それは直感だった
それが何にせよ傷をつけて
可哀そうなことになったらと
まず案じて、本か ....
空から落ちた
無数の楽器が
土の上で砕けたまま
鳴らそうとした音を鳴らしつづける


顔を撫でては去ってゆく
浜辺に打ち上げられた
硝子片に満ちた死骸から
熱は羽のように ....
黒く透明な魔物にとりつかれた指は、
もう止まらない、
もうもどらない、
指が進む先は、
まっすぐ なようでかなり
曲がりくねっている。
指には耳がある。
かなりたくさんの耳だ。
無数の ....
そういえば野葡萄の森には
女学生たちの笑い声が響いていた
ルージュをいまだ知らないいとけなさが
あまりにも無防備にうららかに
秋の終わりを彩っていた過日

   #

電気代・ガス代に ....
歳の瀬に
固くしこる肩を抱き
小刀をとり
伽羅を聴く

静かな四畳半に
立ち込める静けさは
生まれる前の記憶を呼び覚ます

一年は走馬燈のようだと
誰かが言った

少しだけ眠く ....
平和と愛は無関係なんだってこと
平成時代になってやっと思い知った
人類がわたしです

ヘリコプターの音を聞きながら
食べる 野菜スープのあじと
安定しなさいと言って
聞かせる平らな親の目 ....
できの悪い推理小説のプロット
夢の死に絶えたファンタージェン

造物主のいない創世記  
すべての夢がわずかな因果の隙間に託されるなら
いつもつまずいている僕はニッチな日雇い漂流生活者

 ....
覚えている 山の色、海の匂い
夕焼けの中、一緒に遊ぶ隣の家のお兄ちゃん
記憶は遥か遠く、遥か遠くに居て 瞬間に迫りくる

過去は止まり、描写は言葉を忘却している
感情の色を失くし、刻む脳裏の ....
雪のような歌がある
静かにふってきて
いつのまにか景色を一変する
真新しい一面の白紙を前に
こころ躍らせる者
昨日を忘れてしまい
ペンのように立ち尽くす者
雪のような歌がある


 ....
志を掲げ/ぶれ一つ無く佇む詩人の背中。

「紡ぎだされる詩になりたい。」と
朗読を聞きながら思った。

(愛おしい・好きだ。)と言う気持ちも
詩を愛する心の前ではかすれてしまう。

奥 ....
あの虹は君に向かって架かっているのだろう
消えないうちにクルマを飛ばせば逢えるのかもしれないな

幸せの音がたぶん鳴っているんだろう
庭には綺麗な花が咲いてコドモが唄ってるんだろう
とき ....
ここに、
確かにあなたはいた。
そのとなりに、
確かに私はいた。
ふたりはずっとこの町にいた。
けれども今では、
誰もあなたを知らないという。
私たちはこの町の片隅の
ちいさなマンシ ....
父が居ない家の中では
死ぬ間際まで着ていた半纏が
簡易ベットの上で持ち主を待っている。

不気味なほど明るい白一色の空模様は
渦を巻きながら雪をちらつかせ
波が立つように吹く風は
茶色 ....
とびっきりの笑顔ひとつください
おいくらでしょうか?

こころの痛みを鎮めるお薬ひとつください
どこかにありますか?

曇りのない青空のもと
もうお気に入りの傘も要らないと
言ってくれ ....
嘘よ
雨が優しいなんて
こんなに寂しい色見たことない

それとも私が凍っているから
こんなに雨が冷たいの?

傘を差して
沈黙の街を歩く

水の音しか聞こえない

会いたい人は ....
小さな町は大きな街に憧れて 
いつも大きな街の姿をテレビで見ていた

小さな町は大きな街が大好きだったけど
大きな街に行くと自分がいかに 
小さな町であるか知ってしまうことを恐れて  ....
目が口ほどにモノを言う人たちに囲まれて
君の視線のフィラメントが闇のように漂う
人見知りがひとり 見知らぬ人たちと
待合室でチェスの駒みたいに包囲され
遠くから黙々と頭を打つ冷たい秒針は亡霊だ ....
何も持たなかったはずなのに 多分荷物は重くて
何を詰め込んだかわからないのに 大切で
手放せないまま 逃げるように出てきた都会

何をしたかったのか 私の頭の標識は
真っ白に作り上げ ....
イナエさんの自由詩おすすめリスト(3331)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
大樹- あおい満 ...自由詩13*15-12-16
石ころ- レタス自由詩415-12-16
トモダチ- Lucy自由詩19*15-12-16
風の伝言- そらの珊 ...自由詩1615-12-15
砂浜- そらの珊 ...自由詩1815-12-14
風とスケートボードと- 梅昆布茶自由詩2115-12-13
重力の都- レタス自由詩415-12-13
静かなる睡眠- 乱太郎自由詩17*15-12-13
執行の朝- レタス自由詩215-12-13
アップルパイの2乗- るるりら自由詩22*15-12-12
野良のさよなら- 宣井龍人自由詩23*15-12-12
人体宇宙- レタス自由詩615-12-11
ごめんなさい- もっぷ自由詩6*15-12-11
夜のかけら- 木立 悟自由詩815-12-11
- あおい満 ...自由詩8*15-12-10
乾いた雪- もっぷ自由詩815-12-10
忙中閑- レタス自由詩415-12-10
食べすぎなんじゃないですか- ユッカ自由詩715-12-7
季節はずれの蜃気楼- 梅昆布茶自由詩1415-12-7
空白- 鷲田自由詩815-12-6
歌が聞えてくる- ただのみ ...自由詩20*15-12-5
叫びたい。- 梓ゆい自由詩415-12-4
あの虹は君に向かって架かっているのだろう- 北大路京 ...自由詩1215-12-4
- あおい満 ...自由詩5*15-12-3
雲をこねて、波を泡だてる.- 梓ゆい自由詩3*15-12-1
priceless- 梅昆布茶自由詩18*15-12-1
- ガト自由詩6*15-12-1
狼煙- 為平 澪自由詩10*15-11-30
ひとしれずゆくえしれず- ただのみ ...自由詩16*15-11-28
天秤- 為平 澪自由詩11*15-11-27

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