すべてのおすすめ
なみだおちる

五線譜のうえ

なみだおちる

ティアドロップス・オン・マイ・ギター


大学の実験室ピンク溢れる

緑の服はどこ肩紐がおちる

お洒落をして今夜くらいは
 ....
空想と現実を行き来する

冷蔵庫を開けるまでは
卵は空想の産物であり
白い宇宙船であったりするけれど
取り出して目玉焼きを作る段になれば
さっそくそれはフライパンの{ルビ最中=さなか}で現 ....
泡が回る
影が回る
呑まれる前の
小さな色


春の内の冬
木の家を巡る
瞳のにおい
泪のにおい


音に音を差し出せば
せわしなく手をひたす色
みどり み ....
この夢の世界には
なんでもあるのになんでもない
必ずしもそうであるわけではない
昼の夢を見ている

四角い空に囲まれた壁を登り
垣根に生えた綿毛を吹く
君にあてた手紙を紙飛行機で飛ばした ....
いつか妖精と化すまえに
あどけないふりをしてくれないか
ひとけのない昼下がりに
しどけない昨日の夢を見たいのだから

広辞苑にも大辞林にも誰の日記にも描かれていない
ひそかな言葉で約束をし ....
幼い頃の私
皆から愛されたいと
思っていた
永遠に不可能な事に
気付かさせてくれた
私を嫌ってくれた人達よ
感謝の意を贈るよ

とても魅力的な
マリリン・モンロー
皆から愛されたい ....
昼下がりの
うすむらさきに藤がひかる
森で
少女は見知らぬ少女と出会った


目を閉じて 見知らぬひとと
わたしの森を過ぎてゆく
風、


心臓の音だけが聞こえるでしょう
唇と ....
私は何か失敗したり
悩みごとがあると
気持ちをくにゅくにゅさせる
細く伸ばして弾ませて
くにゅくにゅさせれば
ちょっとだけ楽になる
問題は解決しないけれど
背筋を伸ばして
首をぐるぐる ....
「冷えていく鉄」


鉄だとわかっている
何度目かの純情だから
素直に信じる
うん、わかっている
その熱では溶けてしまう事もない
背中が曲がる前の、愛しているは、信じない
少女の ....
たった三日でもわたしをあなたのテーブルに飾ってくれてありがとう
消毒臭くて清潔な水は、もちろん雨よりも美味しくはなかったけれど
あのまま樹にいたとしてもどのみち無残に滅びていく事にかわりない

 ....
寝起きの熊のよう
ボンヤリ不機嫌
だぶだぶの部屋着
クロックスを引きずって

それでも花 
今朝 三つめ

ピンクのチューリップ
黄色い水仙
真っ赤な髪の少女
重そうにコンビニの ....
手袋をした手が 器から
大量の人を掬い上げていた
その指の狭間から 夥しい人が
こぼれて落ちていった

器の底から
呻き声や悲鳴や嗚咽が聞こえても
泡がはじけるように消されて ....
囲碁には(天元)の一手があるという。

運命の場所をそっと探るように
シナリオの無い未来を読むように
白と黒の石は…互いに音を立て
碁盤の升目を、埋めてゆく。

――碁石とは、天の星々の ....
星の頃 無敵だった

 目じりの奥に思い出が溢れだす 年月の齢

星を紡いで若葉が全てだった

 畏れを知り現実の棘さえ快感に覚え ふと止まる

   四季の世継ぎの儀四季

   ....
みんなおんなじ人間だ
といってみたり

おなじ人間なんていないんだよ
なんていってみたり

結局どうしたいんだよ

わからないことって
なんでこんなにこわいんだろうね

咲いてい ....
{引用=びっくりしました
先生が私のアパートのバスタブの底に沈んでいるのを見た時は
ついにやらかしてしまったと思った
内臓が一度にズンと下降する感覚
愛用のキャメルのジャケットを着たままの抜け ....
 
ほんとなんてものがないなら

うそをついて

うそがほんとになるまで



 
川沿いに座る
気持ちの良い風
どこからか
遠くだろうか近くだろうか
電話のベルが鳴っている

ちりりりりん
ちりりりりんと
よく響く黒電話の音

ベルが止む
誰かの話し声
年老 ....
頭皮が何か云っている
お疲れ様 そろそろ本格的に休めよ〜

頭痛の前兆のような頭皮痛

マッサージでほぐして
頭皮の美容液という名の育毛剤をシュッシュッ

ああ痛い痛い

そろそろ ....
昨日をすべからく塗りつぶす朝
古い置時計の振り子のよう
きらめけば朝日に染まる空
止めどなく冷たい空気の粒子のふれ
透明度の高い雨粒よりうつくしい
太陽にとどまるたんぽぽの綿 ....
 「道を渡って、手を振る」

 骨のコツコツ鳴ります
 糸の編むように眠ります
 サバ缶とサケ缶の区別はつきます
 お尻から椅子に座ります
 迷路の続きにまた迷います


 ....
駅前ターミナルに到着しようとしていた
路上に杖をついた高齢の紳士が
窓のすぐ下に見えた
彼の進む先には確かにバス乗り場があるが
そこが人の歩くべき路でないことに
既に気付いたのか
ほんの少 ....
遥か雑踏を離れて
孤では在りえない存在を確認する

収拾のつかない順序をゆっくりと整理する
いきることは水底をしらない漣

序連で奏でられていた通奏低音は
変化しまどろみ羽化すべき朝を
 ....
僕の靴墨に汚れた手を握らない
横顔ばかり見せて正面の微笑みを見せない



この齟齬は、僕の気持ちは
一方通行の迷路へ向かう
走り続けるジープを追いかける子供
チョコレートを欲しがり ....
パンが食べたい


結婚して子供をもうけたが
三十過ぎに発覚した病が原因で離婚
その後は親もとで闘病生活の女性を担当している
駅前のマクドナルドで聞いた
きみの近況

脳下垂体の異常 ....
物質の贈り物 物に罪はない



センスの悪さを隠せない包装の隙間

から

得体の心得ない損得もしない



もみあげくらいの重さの不愉快さが耳にかかる

 気持ちだ ....
こんな天気だから
こんな天気なのに

わたしの心は濁りくすみ荒み

この雨で心のすべて
洗い流してくれたらいいのにと

おーい、わたしはここにいるよと

誰かの叫ぶ声が聞こえる
箸でつまんで
ポトリ ポトリ
やわらかな壺へ
金色の毒虫入れ合うの
互いに舌を絡め
{ルビ騙=かた}ることば
海が見たい騒がしく
鳥が声が
眼裏掻っ切って
わたしたち手探りのままでい ....
電車の窓ガラスに映る
何か忘れ物をしたような顔は
別の世界にいる自分を夢見ている
手に入れたものと失ったものを 秤に載せて


手の中にあった 虹色の玉は
守ろうと握り締めた瞬間に  ....
父と過ごす最後の時まで
離れまいと決めた早朝。

冷えきった畳部屋であぐらをかき
ゆっくりと茶をすする父がいると
何気なく思う。

眠ったままの父をみつめ
正座を崩してそこに座れば
 ....
イナエさんの自由詩おすすめリスト(3366)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
なみだ五線譜のうえ- 吉岡ペペ ...自由詩315-5-22
リエゾン- そらの珊 ...自由詩17*15-5-22
午後へ_午後へ- 木立 悟自由詩615-5-22
蛾の夢- 日々野い ...自由詩515-5-22
ある妖精編- 梅昆布茶自由詩1215-5-22
エゴ- 小川麻由 ...自由詩5*15-5-22
藤のからまる森で- 石瀬琳々自由詩12*15-5-21
気持ちくにゅくにゅ- 灰泥軽茶自由詩515-5-21
「冷えていく鉄」他6作- クローバ ...自由詩7*15-5-20
修羅- そらの珊 ...自由詩19*15-5-20
おじさんから見れば- ただのみ ...自由詩16*15-5-19
ゴッド・ハンド- 為平 澪自由詩13*15-5-19
石を打つ- 服部 剛自由詩615-5-19
四季の世継ぎの儀四季- 朝焼彩茜 ...自由詩9*15-5-19
紫の花- 朧月自由詩415-5-19
エチュード_ハ短調作品10の12(ショパン)- Lucy自由詩14+*15-5-18
うそ- 殿上 童自由詩16*15-5-18
風のいたずら- 灰泥軽茶自由詩415-5-17
頭皮の忠告- 朝焼彩茜 ...自由詩10+*15-5-16
グッドモーニング_トゥー_オール- かんな自由詩4*15-5-16
花の殻_湧く、次々と- ヨルノテ ...自由詩4*15-5-16
ターミナルにて- Lucy自由詩20*15-5-15
桜の散り染める夜に- 梅昆布茶自由詩1915-5-15
ギブミーチョコレート- 日々野い ...自由詩6*15-5-14
食べる_二編- 乾 加津 ...自由詩22*15-5-14
モノ贈り主- 朝焼彩茜 ...自由詩8*15-5-13
- じまさん自由詩215-5-13
君みみなれぬ口づけを- ただのみ ...自由詩15*15-5-12
かえり道- 藤原絵理 ...自由詩915-5-12
日常の景色。- 梓ゆい自由詩515-5-12

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113