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わたしたちは一枚の大皿に住んだ
皿は基本的に何の模様もなく
真っ白な大地にところどころ土が盛られた
わたしたちはテントを張り
ひまわりを植え
にわとりを飼い
真っ白な地平線をながめた
....
野太い声が
きれいな顔の整った唇から出ていた。
好きじゃなかったので
特に気に留めもしなかった。
ただ名前だけはちょっとイケてた。
死か、生か。
踊るのもあたしは好きじゃなくて
....
どこであろうと
浜は潮臭く沼は生臭いのだと知った。
ならば。よろしい。
塩水湖をぐるりとめぐるいかにも寂しい鉄道の
無人駅のそばに男は暮らした。
男はいつも自室でひとり酒を呑 ....