すべてのおすすめ
 
ひとは、これほど醜いのか

愛は、これほど弱いのか

ただ祈るしかないのか



※2005.7.7 ロンドン同時爆破事件の日によんだ詩
 今、一度


 
冬の蛹が、
春になると、
蝶になって夏に舞う。

心のなかは、
なにもなくなって
風が吹き抜ける。
それでも白いワンピースは
新たなる期待を孕む

生まれては ....
露天風呂に冬と押し込められている 時代遅れの男ブーム ヒヤシンス
強力に上目使いで
我を見つめる花


急速冷凍と氷畑
どちらが早いか
徒競走しよう


水溜りに埋もれた嘘を
ゆっくりと取り出す刹那
亀の形に成るでしょう
 ....
一面の雪の朝
私は
兄とかまくらを作る
田んぼ中の
雪を集めて

できました
私たちの秘密基地
しゃがんで入れば十分余裕
通学路からも
はっきり見える
不格好な雪の家

それ ....
ごはんできたよ と 声をかけても
テレビから離れられないでいる
夜の器に盛られた農場は テーブルの上で
少しずつ ふけていく


ブロッコリーの木に
間違えてよじ登った子豚は
降ろ ....
時々思い出す
二段ベッドの下のうすい隙間に
うつ伏せになって潜りこんでいたこと

とても気持ちが落ち着きほっとする
目を細めると
奥の奥へその先があるような
私はぺらんぺらんになって
 ....
 定年退職後4年目のはじめのころ、ある短期集中ヘルプデスクの仕事をした。
 二十数名のメンバーのうち、ほとんどが若い人達で、年とったのは私一人。
 最初の一週間、ヘルプの知識や電話応対の研修があっ ....
かわいい字で書かれた不幸の手紙に怯えている      光のあたらない
     すみっこにこそ
     きらりと光るものが
     ひそんでいる

     目立たなくても
     すみっこの力を
     侮っ ....
ふしあわせは
雨のように降ってくる
不穏な空から予定通りに
稲妻をともなって突然に

傘も持たずに
ぼんやり歩いている時に限って
ふしあわせ予報ははずれて
私の思考と良心はずぶ濡れ ....
外葉をめくったら
白い小さな亀がい
て、脱皮直後の未
防備ゆえのその純
真な甲羅にしばし
じいっと魅入る、
命あるものはみな
平等にそんな生ま
れたてがあった。
 ....
今があまりにも眩しくて
もう、過去を活かしたくないんだ


今があまりにも美しくて
もう、未来を迎えにいきたくないんだ


閉鎖的と言われても
この今から溢れ出す躍動感を ....
それは今川焼や大判焼と呼ばれるもの

その店というか屋台のような小屋
初老のおじさんとおばさんが
たこ焼きとたいこまんじゅうを売っている

一個八〇円するけれど
いつも五〇円になったり
 ....
今日も街を行き交うひとびとの影を踏んで歩く

一瞬にして微塵に還るもの
止めどなく細く長く伸びるもの
軽く薄く風に舞うもの

ときどきそれさえも無い人に出会うが
それも街の雑踏の風景の一 ....
スルーしたいラブレターに返信用切手 君が左腕を僕に差し出す。

痒いの、掻いて

君は右手が使えない

痒いのだが右手で掻けない

僕は指を立て君の左腕を掻く

とっても白い左腕を指で掻く

掻いている間中

 ....
おびただしい雫という雫が
都市と都市の間で あらゆる物と物の間で
たがいに伴を呼ぶ
満月のような視座で みえないその糸に命を与えようとしている男のポエジは
蜘蛛の意図のよう
雫と雫がつながり ....
おでこに記念切手貼って口頭で伝えている 私はちょっと出られないな
きっと
出られない

今さら
とってつけたように
気づく今までは
出られるって信じてたのか
出ようとしつづけることに
意義がある
なんて思っていたか

 ....
もうこんな季節だねと
誰かが言っているうちに
時は絶えまなく流れているから

いつも気づく頃には
紅葉は枯れ
雪は解け
桜は散り
蝉は死んでいる

この瞬間は
すぐ枯れて解け散り ....
奇天烈な手つきで
狐憑き 月のツノ触る

淡い{ルビ間=あわい}の 睦言夜ごと
{ルビ霊=たま}の緒からめて 落ち戯れて

指きり含んだ口の中
だんご捏ね 味見

うめ 咲くな
さ ....
『燃えよドラゴンズ』を巨人の選手に替えて唄っている 落ちてくる雪にパンチしながら歩いている 灯りを浮かべ
さざ波を光らせて
夜の底を流れていく
川の色は
本当は血の色かもしれない
あるいはヒトの
暮らしと汚れを溶かし
泥色に濁っているかもしれない
晴れた朝には
青空を映 ....
大きい耳が話を聴いていない あからさまに死んでいく人々の思いが見えたら
平和になると思うけれど、いずれにせよ、
結局は多くの犠牲が必要なんだと愕然とする

あなたは誰にも守れているわけではないのに
平然と外に出 ....
たとえば今日を定休日とする
たとえば雨と雪のあわいで
だれにもならない日と決める

それを
許せる自分になってみる

易しそうで
なぜかとても難しい

イワアノキユトメア

な ....
 
お布団の中、あと一分、、三分、、、

起きた後の喧騒と引き替えにしたってかまいやしない

冬のまどろみは 快楽だ



 
イナエさんの自由詩おすすめリスト(3366)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
祈り(テロの日)- 殿上 童自由詩20+*15-2-1
- あおい満 ...自由詩615-2-1
露天風呂に冬と押し込められている- 北大路京 ...自由詩615-2-1
時代遅れの男ブーム- 北大路京 ...自由詩415-2-1
うつむきの花- 藤鈴呼自由詩3*15-2-1
雪の家- umineko自由詩16*15-2-1
夜の器- あるみ自由詩11*15-2-1
二段ベッドの下- 灰泥軽茶自由詩915-1-31
引き継ぎ- 秀の秋自由詩115-1-31
かわいい字で書かれた不幸の手紙に怯えている- 北大路京 ...自由詩615-1-31
【_すみっこの力_】- 泡沫恋歌自由詩19+*15-1-31
ふっ、しあわせ- nonya自由詩16*15-1-31
夢見るキャベツ- そらの珊 ...自由詩20+15-1-31
ふっと今、想った今- komasen333自由詩2+*15-1-31
たいこまんじゅう- 灰泥軽茶自由詩915-1-30
影踏み- 梅昆布茶自由詩2115-1-30
スルーしたいラブレターに返信用切手- 北大路京 ...自由詩615-1-29
カイカイカイカイ- ……とあ ...自由詩11*15-1-29
がうでぃな_さざなみ- るるりら自由詩17*15-1-29
おでこに記念切手貼って口頭で伝えている- 北大路京 ...自由詩715-1-29
私は出られない- Lucy自由詩15*15-1-29
きまぐれのみぞれ- 灰泥軽茶自由詩915-1-28
憑き身月見て- ただのみ ...自由詩19*15-1-28
_『燃えよドラゴンズ』を巨人の選手に替えて唄っている- 北大路京 ...自由詩115-1-28
落ちてくる雪にパンチしながら歩いている- 北大路京 ...自由詩515-1-28
夜の底を流れる黒い川- Lucy自由詩10*15-1-27
大きい耳が話を聴いていない- 北大路京 ...自由詩515-1-26
平和前提な不幸せ- 中山 マ ...自由詩515-1-26
アメトユキノアワイ- そらの珊 ...自由詩14*15-1-26
まどろみ- 殿上 童自由詩21*15-1-26

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113