すべてのおすすめ
学校帰りの女の子がふたり
ひとりはピンクのパール系ランドセル
ひとりは水色でステッチが入っている
驚くほど洒落たかわいい服を着て
(これは昭和の感覚 たぶん)
さえずりは巣の中の雲雀の卵のあ ....
絶滅危惧種のような気分のときは
おもわず星を探している

頭の中が明瞭に区分けされないまま
時計の針は行ったり来たり

姿の見えない人々は
あちこちでちいさな吐息をもらす

拡散する ....
ドラッグストアの棚に並んだ
石鹸の類い
これでもない
あれでもない
おそらくどこにもないのだろう

探している香りは
高電圧のくしゃみのように
蒸発してしまって
世界のどこにも、ない ....
ゆらり、ゆらりゆられてと
classicなんて柄じゃないわと
流れるBLUEの一曲目
MY NAME IS JONAS

舌を出しては世界と遊ぶのよ、寝起きのまま
最低なslangを並べ立 ....
鼻から鼻血が止まらないの
誰かが牛乳を飲みながら叫んでいる
牛乳は血と混じりあって
苺ジュースになる
甘いあまい苺ジュー ....
猫なで声
金木犀の

白亜紀まで
追尾する
老化現象

とりとめのない時空のゆらぎを
指先から逆流させ
それをしっとり花瓶に活けて
毎晩大事に水を遣り換えるように
「そのレコード貸して欲しいって言ってたよね」
嘔吐に近い感情
寂しいからメールしたと思われたくない
寂しいけど

「どれくらい愛してる?」
その質問の模範解答を ずっと探している
開けた ....
濡れて帰った鞄から折り畳み傘 コクゾウムシの一亜種
体長3〜5ミリ程度の
半透明の短躯
頭部に繊毛が生え
触角の役割を果たしている
専ら樹皮の線維などを主食とするが、
近年木造家屋の柱などに付着し
家屋倒壊を招く害虫 ....
思い出した
思い出してしまった


宵の寒空
その底に沈む空気を吸って

木枯らし

髪は乱れ
呼吸は出来ない
内臓を風が通り抜ける感覚
僅かに揺れる身体

静けさ ....
淡彩の日常
点描の細かな作業で生きて行く

萌黄色から浅葱色に
いのちを明滅させる蛍

人や物
言葉にぶつかりながら生きる
自分とも

いつでも陰影を想うのです
単純で複雑そうに ....
百合の蕾 ペリカンの嘴にしか見えなかった
百合の姿は馨りだけで 十分 部屋の壁を越えて漂ってくる
魔性の女にも見える 謝罪は本質を見抜いた時にする

今は葬儀で頂いた貴女を花瓶に挿すくらい ....
動くものなら
食べてしまうその本能を
罪ではないと
あなたがいう

あわただしい
交尾のあと
わたしが捕まえるより早く
どうか逃げおおせてください

大きな腹を抱え
一晩かかって ....
 うしろ向きな熱を持った心が
乾き風に吹かれていったりきたりしている
向かい風に抗っては
涙とともに迷いの森に来ている

 し を そっと ひらいて
 し に じっと くるまれたい

 ....
海底が隆起し水位が下がって
エベレスト界隈が空中に生えた頃
ナマズは汽水に放り込まれて
激烈な減圧に体を硬くしていた

それから雨が際限なく降り
雷鳴をも呑むほどの洪水が引いた頃
ナマズ ....
一つの窓から零れおちる音楽の
さまざまな音色は呼吸している

一輪の花の散り際に
老人は一冊の本を読み終えた

青空色に青ざめたほほを
ほほえむ気配の黄色の蝶々はひらめく
風の言葉を聴 ....
昇天したくなるような
空一枚 鉤裂きにして


「おまえもおんなじ
       襤褸だねえ


握りしめた石ころ落とす 
脆弱な意思の皮袋


かけはぎなんかいらない
ミシ ....
普く再び出会えることを 光栄に想う 空を見上げ
陽だまりの隅に主人公だらけの透明の雪の空気の生き物の気配

季語を埋め尽くし 散りばめ 
躊躇いのない誉 四季うとうと静かに弾んで 胸を掴む
 ....
赤い糸たぐり寄せて見なかったことにした 上京して赤信号で渡ったら 叱られた
コンビニにまで 「並びなさい」の、
足型マークが付けてある

お金を払わなければ 何処にも行けない街が
嫌いになるまで 居たかったのは
この街 ....
日々の暮らしの
吹き溜まりから
洒落た記号を
掘り出して
綺麗に並べても
何処にも響かない

吹き溜まりに
手をつっこみ
すくった想いを
雪玉にして
無防備な背中に
ぶつけ ....
タイスの「瞑想曲」が似合う秋
私から枯葉が
虫食い穴があちこちにある私が
落ちていく秋の夜中

もともと智慧の無い思考の葉脈であっても
いまだけはその働きを止めておきたい
聴こえてく ....
軽トラックの荷台に仰向けになって
青空を見るのが好きだった
実家から水田転化した林檎畑までは少し遠く
父の運転する軽トラックの荷台に乗り込み
寝転がって空を仰ぎながら道々を行った
時折助手席 ....
かきけされたものを
かきけしていく
はぎとられた爪が
残した影は
えぐりとられた
月の皮膚
窓にうつるその
 ....
細い髪の毛は実にからまりやすく
しじゅう梳かしてあげないと
やけっぱちになった団子になる

しこりになったそれ
まるで永遠に解くことのできない
知恵の輪みたいで
まるで
宇宙だねと
 ....
私があなたを好きだから
あなたも私が好き

そんなのはありえないさ

誰だって
好きな人には
好きでいてほしいけれどね

そううまくいかないものですから
吹きすさぶ
嵐が接近する
真夜中に
灯火で照らすのは

きっと陸にある
港のような君と
海を航行する
船のような僕を
繋ぎ止める
綱の堅い結び目で
しかないのだろう

小さな ....
誰かの溜息で
紅く染まった紅葉
風に巻き散らされて
紅い絨毯が敷き詰められた
一歩 歩む度に
カサッ カサッ 
と、小さな悲鳴を上げる
その一枚を拾って
空に翳してみれば
紅い残像が ....
なにが入っていたのやら
わからないのだけれど
綺麗な包装紙や箱

おふくろが
いただきものの
高島屋なんかの包装紙なんぞを

ていねいに折ってあるものが
押し入れの隅からときどき ....
フィリッピン セブ島のストリートチルドレンはゴミ山をあさっている
他人事だと思うな
五十年前 私もあさったことがある
小学校から「つづり方教室」と言う映画を観に行った
子供は蹄鉄型の磁石にタコ ....
イナエさんの自由詩おすすめリスト(3365)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
並木に沿って小さくなる背中- ただのみ ...自由詩17*14-10-18
小景- 梅昆布茶自由詩1414-10-18
かりそめ- そらの珊 ...自由詩1714-10-18
there.- 楽歌自由詩4*14-10-18
- あおい満 ...自由詩414-10-18
瓶彩- forgot umbre ...自由詩314-10-18
レコード_(詩のレシピ8)#pwGT組- 北大路京 ...自由詩8*14-10-17
濡れて帰った鞄から折り畳み傘- 北大路京 ...自由詩514-10-17
害虫- ……とあ ...自由詩8*14-10-17
独りきりを思い出す- 凍月自由詩14*14-10-16
- 梅昆布茶自由詩1114-10-16
沈黙の百合- 朝焼彩茜 ...自由詩16*14-10-16
じょろうぐも_【詩人サークル「群青」_九月のお題「悩」への提 ...- そらの珊 ...自由詩14*14-10-16
今は干からびる- 唐草フウ自由詩5*14-10-16
ナマズ- salco自由詩1714-10-15
その時まで- こしごえ自由詩5*14-10-15
顏もないのに笑ってやがる- ただのみ ...自由詩21+*14-10-15
霜降- 朝焼彩茜 ...自由詩11*14-10-15
赤い糸たぐり寄せて見なかったことにした- 北大路京 ...自由詩514-10-15
ネズミ- 為平 澪自由詩13*14-10-14
おもいのおと- nonya自由詩21*14-10-14
瞑想曲- 乱太郎自由詩20*14-10-14
走る青空- 砂木自由詩18*14-10-13
蜘蛛_- あおい満 ...自由詩814-10-13
台風を待つ朝に- そらの珊 ...自由詩16*14-10-13
そううまくいかないものですから- 無花果自由詩4*14-10-11
嵐の夜に灯火を照らして- りゅうの ...自由詩10*14-10-11
【_レジリエンス_】- 泡沫恋歌自由詩23*14-10-11
包装紙- 梅昆布茶自由詩2214-10-11
やけくそ- 島中 充自由詩4*14-10-11

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