すべてのおすすめ
受け入れられない世界が急ぎ足 飲み干したコーラの瓶に
ロケット花火を立てて火をつける
爆発したらどうしよう
私は怖かったけれど
夏のあんちゃんは張り切っていて
怖いとは言い出せず
耳をふさいだ
そのいくつかは
湿気 ....
空を目指していた筈の
こころの滴が山の頂きにぶつかり、
雨となって地上に降り注ぐ

雨は山肌を通して幾筋もの小さな流れとなり
あるものは地中で濾過され清烈な泉となって地上に現 ....
夢の中のように
重い スローモーション
息も絶え絶えの
全力疾走
お父さん
飛び立ちたいですか
長すぎる
父の滑走路
つばめのこはへびにたべられてしまった
もうすぐ
もうすぐとべるねと
にんげんが親鳥が見守る中
すきをねらったへびが
一羽のこらずたべてしまった

巣の中には
むしられた雛の羽が
あち ....
真昼も真夜中も
完璧にすべてとか理解してたわけじゃないけど
なんでもいいから何かになりたい
全部とかじゃなくて
ほんのちょびっとの一部でいい
奥さんの地獄がよくわかっている自分は
もうそろ ....
水着のまま白いご飯のうえに伽羅蕗  
見えている未来に うんざりし

見えない未来に 不安を覚える

どちらも本当ではないのにね



 
僻み根性のかけらも持っていない人の
笑顔はほんとに美しい
心まで透き通ってみえるよう
周りの人まで
幸せにしてしまう

あなたは日差しの中に咲く
どんな花にもよく似合う
あなたが少しも ....
面食いの部屋に首のない地蔵 果てしない思考に明け暮れる
無為徒食の存在ではないと
間違いなく
世界に貢献しているのだともいう
だがそれは私の意志ではない
決定でもない
私の居るところに
豊かな命の繁栄があると
言 ....
薄闇の中に残された
       一つの林檎から

向かい合い互いの髪を切った
鋏で剃刀で鑿で鋸で

欲深く嗜好を相手に負わせ続けた 
二体の異形は言葉を上擦らす

「わたしたちは互 ....
鳥のように飛翔できるつばさがない
   けもののように駆ける脚力はない
魚のように遊泳できる尾びれもない
無為無能の俺はやっといま気がついた
 ....
晴れだ

汚れた車を洗おうと
バケツに水を汲み運ぶ
曲がり角で
バケツが少し回転する
バケツの小さな遠心力が手に伝わる
あっ
懐かしい感覚
身体に染み込んでいる楽しい感覚

 ....
あの不安定だったひととき
この人のためなら
自分が持っているすべてを
投げ打っても構わないと思った

自分はこの一時、血迷っているだけなんだろうな、とは気付いていた
一晩も経てば、正気に戻 ....
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あれは5月の終わり
小学生のぼくは
一人で仲間から離れ
体育館の横の鉄棒の側の
紅いダリアに見入っていた



転がり ....
職業欄に忍者と書いて消したあとがある こころの透明な日に海がやってくる
あてどもない迷いに逢いにやってくるのだろうか

迎えるすべをしらない私はとおい砂浜で貝を観察したり
でも思い出に似た貝殻をさがしてみる

光沢を失った風景 ....
波打ち際

ビー玉大 小ジャリ拾う

口にふくむ


「私 見張り番をしたのよ」


「何の? なぜ?」


「砂泥棒の・・・コロッケを買うお金欲しかったの」
 ....
飛ぶ
ということを手放して
風を作る
ということを手に入れた
君は無口なプロペラ

人間が涼む
猫が涼む
テーブルの上のうすい紙切れを
宙へ舞い上げる
いたづら

わたしに見え ....
吊り輪にぶらさがってる
隣の女の子を
虫ピンでとめた
面影がみている瞬間
終電だけにゆるされた
いちばん夜の街
帰れないうつくしさ
ノイズみたいに走る車窓
ひそやかにリアルをのりつぐ ....
おでこに半額シール貼った女が四畳半の部屋にぎっしり 【水だ】

空が、しだいにコーラルブルーに
かすむ

骨だけになって、鯨は
今日も尾頭付き

水族館の いっかいから 
          二階にかけて
       ....
小籠りくすぐりあっているのが
お仕事に影響するのは、はた迷惑ですね

「嫁の躾しろよ」という話になる



小籠りくすぐりあっているのが
生活を後ろ楯るのはいいですね

仕事は進む ....
生卵ぐちゃぐちゃにして生きろ生きろカレーライス 体温計がなく温度計を脇にはさんでいる闇 星の残像をまぶたで凝視する無力すぎて聞こえない鮮明な色
古ぼけた皮膚のままスキなだけ歌を歌って夜が沈む
昨日の終わりのこないままで
指のすきから産まれおちる五線譜
もっとふかく溺れたいのもっと ....
あなたの手にする
てるみーという不思議な棒は
香の煙をもくもく漂わせ
熱を地肌に{ルビ擦=こす}りつつ
体の痛みを和らげます

私の妻が
顔をしかめた腰痛も
止まらなかった咳さえも
 ....
雨が降ったあとだけ
わたしは
この世に生まれます

黒い空から
産み落とされたというのに
見上げれば
 ――おもいわずらうことなど最初からなかったように
 ――おもいわずらうことは誰で ....
太陽が見えない
月も星も輝かない
この地上は暗く濡れたまま
夜が明ける

夏の黒富士に残雪の傷
目前の山肌は湯気立ち霊気を放つ
この血は静かに震え
夜が明けた

この命が熱り立 ....
イナエさんの自由詩おすすめリスト(3366)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
受け入れられない世界が急ぎ足- 北大路京 ...自由詩214-7-20
花火- そらの珊 ...自由詩20*14-7-20
川が- ……とあ ...自由詩9*14-7-16
滑走路- Lucy自由詩14*14-7-16
とべない鳥- 朧月自由詩214-7-16
私達に名前なんかなかった- モリマサ ...自由詩4*14-7-16
水着のまま白いご飯のうえに伽羅蕗- 北大路京 ...自由詩414-7-15
未来- 殿上 童自由詩25*14-7-13
- Lucy自由詩16*14-7-13
面食いの部屋に首のない地蔵- 北大路京 ...自由詩414-7-13
題名を当ててください- Lucy自由詩18*14-7-12
反愛- ただのみ ...自由詩17*14-7-12
残された時空(一)- 信天翁自由詩214-7-12
遠心力と太陽と- ichirou自由詩12*14-7-12
誠実と暴挙の交差点- クナリ自由詩10*14-7-12
想い出__/__ゴム鞠毬は暗がりを跳ねて落ちて- beebee自由詩24*14-7-12
職業欄に忍者と書いて消したあとがある- 北大路京 ...自由詩714-7-11
- 梅昆布茶自由詩1914-7-11
潮(うしお)- 芦沢 恵自由詩23*14-7-11
やさしいプロペラ- そらの珊 ...自由詩28*14-7-10
瞬間- モリマサ ...自由詩414-7-9
おでこに半額シール貼った女が四畳半の部屋にぎっしり- 北大路京 ...自由詩914-7-9
【水】引き潮- るるりら自由詩22*14-7-9
みはるかす- 鵜飼千代 ...自由詩12*14-7-9
生卵ぐちゃぐちゃにして生きろ生きろカレーライス- 北大路京 ...自由詩214-7-8
体温計がなく温度計を脇にはさんでいる闇- 北大路京 ...自由詩314-7-8
我々はやさしー- モリマサ ...自由詩414-7-8
不思議な棒- 服部 剛自由詩414-7-8
水たまりのひとりごと_【詩サークル群青_六月の課題『水』への ...- そらの珊 ...自由詩15*14-7-8
この命が熱り立つ- ichirou自由詩8*14-7-8

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