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揺れている――
火が、無人の家に続く砂利道のそこここで、
揺れている、原野の風の行き来にあわせて
揺れている、枯れかけた草の群れが、
火が跳びはねて渦巻く、
日没前の世界に


揺れて ....
手を洗え
その身じろぎする小さい肉を
きみの野蛮な口に運ぶのならば
何よりも先にまず手を洗え


汚れた手で肉に触れてはならない、
汚れた手で肉に触れることは
その新鮮をそこなうことだ ....
下る――
ある昼と夜に、ありふれた昼と夜に、
長く古い階段を、地下の駅へと、


下る――
ひび割れた鏡の壁、踊り場の剥がれた床、
片方だけ壊れた照明、唸る空調のなかを


送風管 ....
おれは見たい、
赤錆びた鉄塔の頂きに
鳥のように爪先立って
人影のなくなった都市を見たい
きみとだ


おれは見たい、
太陽のとなりに炸裂するもうひとつの太陽の誕生を
塵からつくられ ....
木葉 揺さんの安部行人さんおすすめリスト(4)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
火の断章- 安部行人自由詩1304-12-14
戒律- 安部行人自由詩904-10-14
鏡のなかのタンゴ(Tango_en_espejo)- 安部行人自由詩3+04-6-17
Love_Song- 安部行人自由詩2903-11-29

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