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空から川へ
融け落ちる途中の樹が
水面で動きを止めている
野のむこう
そぞろ歩きの雨曇


穏やかに酷く
匂いのひかり
壁づたいに
曲がりゆく影


川から海 ....
ロメオ


プロチアデンが呼んでいる
アモキサンが招いている
コンソールの高台
かびた毛布の洞窟
萎びた雑誌の湿地
乱雑に走るシールドは葦 黄ばんだ紙屑の落葉に絡んでいる
色とりどり ....
露が蝋燭の揺れる光を閉じ込めて凍りつく刻


オリンポスの崖の左下
珊瑚の馬に乗って
パンデモニウムから一人の歌い手
ローブを靡かす
痩身にビロード
ファルセットで風をも泣かす ....
目をつぶればきっと
涙がでるとおもうのです
泣かずに
眠るにはどうしたらいいですか

思い出される昨日のうたに
抱かれたまま眠りたい
目覚めないよに

君は泣くこともこらえて
前を ....
目を閉じると
とても美しい一艘の舟があって
遠くまで来たことを知る

あなたを欲しがることと
あなたとの時間を欲することが
べつものであることも
もう知っている

舫われるべき岸辺に ....
眠ることでなんとか赦されているように思えて、夜はそ
のために親しい。けれども、眠れない夜はいつもやって
きて、私を不安にさせる。たとえば石のような硬さと冷
たさのなかで、それでもふるえながら眠ろ ....
 こわれてゆく街のなかで
 こわれてゆく耳になって
 ぼくは
 通りすぎてゆく乾いた硬い音をきいていた
 ビル風に
 靴とアスファルトの
 靴とデパート通路のリノリュームの
 靴 ....
めくるめく パルスの反復の狭間

弱電子に体を震わせて

目蓋にきらめく光を集める ぼく達は

大きく羽ばたく セルロイドの羽根を持つ

あいつらが

アタマで知る事柄を

 ....
言葉の中から出されては
眠りに落ちる
目の前には誰もいない


夢を見た 
自分とは何だろう
涙を見た気がする
私の中で
希望を掴んだ気がする
夢の中で
近いのは 山々 
 ....
まあ綺麗。
月はどうなつてゐるのでせう。

あゝ、飴利禍軍人の湯たんぽみたよな足跡がべたべた残つてゐるさ。
乗捨てて行つたゴオカアトとか旗竿とか、そんな金属玩具や芥も其儘だ。

まあ、あの ....
星の見えないこの街で
少し大人になった気がしていた
車両の行き交う音、サイレン、雀の囀り

は、聞こえない

喧騒の楽しみ方を忘れてしまったのは
最深部の傷が癒えたからなのか


 ....
テーブルの上に世界をひろげても
あなたの森羅万象は私の目には写らない

それでも世界をひも解こうとお考えであれば
椅子に座って陽が沈むのを待てば宜しいかと

あなたはきっと待ちきれないでし ....
鳥も帰らぬ街の残骸
その真上にも空が拡がる
空には厚い黒雲が犇めき(ひし)
雲の凹凸にたくさんの泣き顔が
泣き出す雨の一粒一粒が
いのちのかけらであったため
泣き出す雨に佇んだ
涙袋が途 ....
白骨の風車がくらりと回りきいと短く鳴く音を
追い吹く風の層を縫ってゆく錐揉み状の脊髄の
末端の熱っぽい鋭さから染み込んでくる甘苦い味の
粘付くまろやかな思考感触が忘れられない

蒼黒く鋼 ....
瓦礫のやまにゆきが積もる
毛布をまとった老婦
明かりをとざされた夜の 白い息
あなたは、そのすべてを可哀そうだという
ここには明かりも暖もある
温かな食事も好きなだけ使える水も

重湯を ....
心は刃
心はまわる
心は発芽
心は背骨
無いものの羽


泣き声が揺れ
振り返ると海に山に居る
空から直ぐに
降りてくる指
誰もいない街を描く


灯る ....
雨上がりの夕闇のなか
電線で羽を休める
アンドレ・ブルトンの詩集を見た

  * * * *

足の生えた魚が愛を語り
アルコールの雨が降る
今夜すべては星のように凍えている

  ....
曇り空の夕陽は
やけに朱色の粉っぽくて
窓から見える景色が
変にくすんでいます。
日がな一日床に入って
分かりもしない本を読んだり、
他人の不幸の報道を
リバイサンから御裾分けしてもらっ ....
ぼくは きみの手に 導かれ
太陽に 触れる

太陽が輝いている まだ 何色でもない 
太陽が 沈む ぼくに 
巨大な 火 焔
太陽が 沈む ぼくに

太陽の 中の ぼくの 中で 太 ....
嘆こう
いつか早朝のラジオで聴いたんだ
「前半しっかりと絶望すること。
 それが復活や飛躍への、ステップになるのです」
私たちの脳は生きるために
絶望と絶頂を繰り返す

友だちが教えてく ....
『博士の愛した数式』












あれは良い邦画だった










黒ブチの淀川先生も天国で ....
泥沼 
暗い泥の中 うずくまる 
わたくしの想いは 気泡になって
ゆっくりと のろのろと 浮き上がる
底のない 沼から ゆっくりと 浮上する
ドロドロの水圧に 耐えられるように 螺旋に
 ....
彼らはひたいに手をやる
私は左目をおさえる
彼らは両目でしっかりと見ている
私は{ルビ右目=ききめ}を凝らしている
{引用=左目は未だ微睡んでいる}

彼らは叫んでいる
声が脈をうち
 ....
機械どもの産声を聞いた
静電気の金切り声を聞いた
真空内部のわななき
コイルの唸り声
セロトニンのうねり
超伝導
磁性の旋律
粒子の加速音
思考は人間の内部的産物
そもそも  ....
架線がきれて、
多くの花びらが散った、
林のなかを、象が、
ゆるやかに、
そのような足取りで、
椅子のない語彙が、
夏至のよるに、
たゆたう、
予測を許さない
千年に一度なる天災は縮尺を正常化し
次なる大災害が百年後とは誰も言えない

事態は悪化する
現状維持の喫水線を越えたら人為は
人智が利用する原理を制御できない

物資を ....
起きている時に
見る夢はきぼうなんて、
呼ばれていた、気が
しません、か?

暗がりに落ちて、

蜃気楼の町が
ホワイトビィラ102号室に上がり込んできて。
わたしを睨んだ。

 ....
水は降る 冬は降る
銀と灰と
誉れなき晶
午後は降る 午後は降る


右手で右手をしぼり
流れ出るのは同じ色
痛みに混じる
あたたかさ


ななめうしろ つ ....
ぼくは誰からも
愛されていると感じたことが無い
付き合っていた人は何人かいる
好かれていたことはある
求められていたことはある
何人目かの君は 愛していると言ったけど
その意味 ....
空の途中の領域
中途半端な浮遊感と一緒に
風を翼に受け
停止したまま浮遊する
彼だけができる芸当

地上を常に意識する狩人は
樹木の枝葉の間から
    見え隠れする野鼠ほどの小動 ....
高梁サトルさんの自由詩おすすめリスト(1192)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
空と川(火)- 木立 悟自由詩511-3-28
眠れぬ森のロミオ_/_****'01- 小野 一 ...自由詩5*11-3-28
Siren_master_/_****'99- 小野 一 ...自由詩4*11-3-27
とまどい- 朧月自由詩411-3-27
美しい舟- はるな自由詩411-3-27
眠ることで- 岡部淳太 ...自由詩4*11-3-26
女性性に関する一考察- 石川敬大自由詩17*11-3-26
羽虫_/_****'91- 小野 一 ...自由詩3*11-3-25
- 番田 自由詩311-3-25
大満月- salco自由詩4*11-3-24
鉄格子、外れた- 中原 那 ...自由詩311-3-24
血統- 瑠王自由詩3*11-3-24
見知らぬ街- ……とあ ...自由詩7*11-3-23
焔洋_/_****'04- 小野 一 ...自由詩5*11-3-22
明日のない部屋- 月乃助自由詩8*11-3-22
ノート(ふるえのあとに)- 木立 悟自由詩511-3-21
スケッチ- ぎよ自由詩511-3-21
一日の終わりのエイリアン- ……とあ ...自由詩17*11-3-21
月と太陽と夜に_/_****'02- 小野 一 ...自由詩4*11-3-20
嘆く背に桜前線の風が吹くように- たちばな ...自由詩19*11-3-19
冬の終わりの幻- TAT自由詩8*11-3-18
言二葉_/_****'04- 小野 一 ...自由詩5*11-3-18
左目- 瑠王自由詩311-3-17
経過_/_****'99- 小野 一 ...自由詩4*11-3-17
5日目- mugi自由詩3*11-3-17
マザー・ネイチャー/マンメイド・ベイビーズ- salco自由詩7*11-3-17
わたしの恐怖- ズー自由詩1*11-3-16
けもの森の囚人- 木立 悟自由詩411-3-15
笑い話_/_****年不明- 小野 一 ...自由詩6*11-3-15
あおばずくー閃光の欠片2ー- ……とあ ...自由詩711-3-13

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