すべてのおすすめ
アキアカネ つ、つ と飛んで
サルスベリの花は墓場に相応しい
しろい花 あかい花 
手に取れば 鷺草、彼岸花に似て

柿の実色づく帰り道
家々に祭禮提灯 
横腹の赤三つ巴 火の玉舞うに似 ....
かれは眠るために
夜のシャワアルウムに横になる

指と指のあいだでほそい煙になった
あの、現代的なルックのガアルを想い

ユウモラスをたっぷりふくむ
気だるい音楽のなかで

吊るした ....
昼夜繰り返される試み
この街が雨で埋め尽くされる頃
呼吸を許されたとき
空っぽの胃
歌う

泣きたい、と
ひっそりのたうつ
こんなにも女(の子)だったかと
雨粒に色を閉じ込める作業
 ....
金の入日に 繻子の黒 
金波 頭上に おわします 
思えばオーロラ 光のループ

金の入日に 銀の水輪 ゆれる人蔭 金輪奈落の水際の 
あのかた あちらに いらっしゃる

昼間 ....
今夜月は小鳥の詰まった冷蔵庫で
君は蟹のはさみの間で夢見られた砂の花
だから僕は君にバンジャマン・ペレの詩のような
曲がりくねった定規に満ちた美しいキスをする
「絶望」という名の燃え上がるバー ....
きみはもう
灰色で、
さわれば冷たかった

キャンドルを
ふきけそうとするたびに
きのうの感触がのこるなら
もうそれより先にあるもの
そのすべての秘密を知るのは、せつない

いとし ....
君がまだ小さい頃
仕事が一段落すると
すこし秋めいた アスファルトを歩いたっけ
まだ うまく喋れない君の
小さな手を引きながら
やっと歩くことのできる君にあわせ
二人で歩いていた
あたり ....
落下する精神の一滴
不毛の砂漠が拡がる

一滴の水はオアシスとなり得ず
砂礫の隙間から地下水脈に吸い込まれる

蒸発するのでは無い。
胡散霧散するのでは無い。

現実だと認識できない ....
ケイト・トムソンの彫刻に
奇怪な地図がうつり
病んだルネサンス文学が
こころの甘さをのぞかせる

やわらかく、やさしい殺人のように
手織りのヴィンテエジキリムのうえで消えた
かけがえのな ....
か弱いものでも生きてゆける
それが人間らしさってこと

それなのに時には誰かを押しのけては前に進み出て

この一歩が生死を分けるのよね
なんて言い訳をする




世の中は悲し ....
光と闇の狭間に見える
人物の陰影
突然漆黒となる闇の陰に
ペテン師の陰惨な微笑と
神の不条理な愉悦が
垣間見える

その反対側の光は
捕縛側の甲冑の黒の光沢を際だたせ
キリストは捕縛 ....
遠野の山道/峠の途中 一本の巨大な枝垂れ桜/
 とおののやまみち とうげのとちゅう しだれやなぎにかっぱがぽつり 

春先にその桜の根元/その下で春先に相撲を取る河童一匹/
 はるさきいつも ....
Ma Jeunesse Fout L'camp     まぁ森へなんか行かない


Ma jeunesse fout l'camp     マジねぇす降る感
Tout au long d'un ....
わたくし 妖怪 おもてなし と申します
わたくしの体のほとんどの部分は 水なのでございます
人間の水分量は六割だそうですね 人って よくそれで生きておれますわね

たわいのないことを地獄 ....
9月
真夏日
ロックミシンと
直線ミシンに
電気を通わせる
いくつもの
ささくれだった傷を接ぐように
激しくも繊細に
針を打ち込む

壁に拳を壊す
いくつもの
波を立てる
 ....
草陰の首輪
青には小さい青の花
はみ出てはこぼれ
午後に集まる


六つの爪が
頭を光に傾ける
ひらき 突き立て
つかみ 揺さぶる


二本足の飛べない生き ....
人一倍寂しがり屋なはずなのに
気がつくと、いつもひとりぼっちになってしまう

これも運命ってやつなのかな




みんなはひとつの輪になっている
それなのにわたしだけ一歩後ろに下が ....
森へ
つづく道は
つめたくて
きもちいいんだ
冬の
シーツみたいに
白くないし
深く
濡れているけど

たとえば
ビリジアンって
色が好きだった
絵の具
 ....
陽も暮れきった午後六時
買い物メモを持って靴を履く
切れているのは醤油
それから時計に入れる乾電池
八時には夫が帰宅するので
急がないといけない
台所にはやりかけのパズルが広げてある
電 ....
帰宅して電燈を点けた途端に揺れ
ちょと焦った
テレビを点けると震度3と出
8月31日までも揺らすとは
しつこいのは嫌いだ

ようけ揺れた夏だった
円高も史上初75円台に突っ込んだが
印 ....
それって国芳だろーエド・ハーディー
浮世絵パクって儲けてるエド・ハーディー
その牡丹は中国だろーエド・ハーディー
南画からもイタダキのエド・ハーディー
刺青の本場から言わせてもらうと
あんた ....
いつまでも泣いたり笑ったり出来るよう
二人で一緒になったはずなのですが
歳月と私の怠惰のため
君の目許には苦労の色が溜まり続け
随分と皺が多くなっているようです。
それでもとても奇麗だと
 ....
子供の頃、私も君も涼しい格好をして近所にある人の家の花壇に集まった。
その場所には私が誘ったのだった。
私はこのピンクの花は蜜が吸えると言って花に口を付けた。

君は私を疑って、引 ....
カウンターでモーニングを
こうして毎日摂れるのは
四十年間働き続けたおかげ
払って来た厚生年金の余禄
震える指で煙草をつまみ、吸い
灰皿に戻して
まったりの店内を吹き抜けるウェイトレスが
 ....
夜更けになると
一両だけの黄色い電車が
黒い森に向けて
走り出す
鼻高山の尾根が
急角度に夜空をめざすあたりから
月が紫色のサーチライトを照らす
生き方知れずの子供たちは
ハーメルンの ....
{引用=裸足に合う着衣というのは、実質的に無い。
問題は、裸足が映える脚であるかなのだ。
例えば綿のワンピースなどは、着ている女が16歳のヴァネッサ・
パラディーとその脚ならば、という条件限定が ....
 
 
どこかで小型犬が吠えている
真夏なのに帽子を被った女性の人が
オレンジ色の自動車を運転している
ガソリンは昨日より一リットルあたり二円安い
空は曇っている、天気予報士がしゃべったと ....
夕日が
あたたかい、だなんて
思わない

ぼくがすきなのは
夕日のいろで、

物悲しそうに
かつ、凛々しそうに
ぼくのすがおは
許されている

そんな確信が、
ある

 ....
丘の上に立つと
夜空にはたくさんの発光体が
空に向って地上から降り注いでいるのが見える。

一様に
ボーっと輝いているが
明るさにはほど遠く
夜空に闇に吸い込まれて行く



 ....
「美しい日本の私」
とでも空にコピーを一本書き込みたくなる
山村の清流でせせらぎに
耳を澄ませながら
いじったタバコを一服
僕はぼんやりと山並みを眺めながら
隣から立ち上る
まるい煙 ....
高梁サトルさんの自由詩おすすめリスト(1192)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
秋幻燈- salco自由詩6*11-9-24
独立時計師の寝台の上の煙のピロオトオク- 甲斐マイ ...自由詩1*11-9-24
試み- たちばな ...自由詩1111-9-24
オーロラに包まれて- るるりら自由詩15*11-9-24
無題- ぎよ自由詩311-9-23
やさしい爪- 甲斐マイ ...自由詩2*11-9-22
エノコログサの思い出- 山人自由詩18*11-9-22
一滴の水遊び- ……とあ ...自由詩8*11-9-21
キリムに綴る愛- 甲斐マイ ...自由詩1*11-9-20
自虐のひと- 恋月 ぴ ...自由詩32*11-9-19
キリストの捕縛- ……とあ ...自由詩911-9-19
河童- ……とあ ...自由詩811-9-19
フレンチ・ポップスの誘い- salco自由詩4+*11-9-19
おもてなしぃ妖怪- るるりら自由詩22*11-9-16
9月/真夏日_針仕事- たちばな ...自由詩17*11-9-16
降り来る言葉_LIV- 木立 悟自由詩211-9-15
許されたひと- 恋月 ぴ ...自由詩28+11-9-12
ビリジアン- 水町綜助自由詩16*11-9-12
船に乗る- 吉田ぐん ...自由詩2511-9-9
グラグラな夏- salco自由詩15+*11-9-7
江戸派手絵- salco自由詩8*11-9-5
約束- ……とあ ...自由詩19*11-9-5
夏の子供- 山岸美香自由詩211-9-1
朝デニーズ- salco自由詩7*11-8-29
夏の電車- まんぼう ...自由詩311-8-23
フェティッシュ- salco自由詩7*11-8-22
手を繋いでいる- たもつ自由詩511-8-22
わかりやすいうた- 千波 一 ...自由詩4*11-8-22
通夜ー改訂版- ……とあ ...自由詩1411-8-22
○△□×○- 水町綜助自由詩411-8-22

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