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21
恋人が血塗れの姿で、私の頭を凝視してくる。

22
砂を吐いていると、あさりがたくさん採れたね、とブルーの壁に区切られた丸い空から聞こえた。

23
科学者が妻に、ナスカの地上絵は飛んだのだ、と ....
あれが家内です
わしら夫婦の蠅です
縄張りはこの家の台所
餌の豊富な
極楽のような我が家です
おかげ様で
子宝にも恵まれ
豊かな暮らしです
大家さんは生き物好きで
わしら以外にも
 ....
濡れたままで立ちすくむ
シャワーがザァザァと音を立てている
頭から水に撃たれたまま僕は
君の記憶すらも流してしまおうとしている

モウドウデモイイヤ

光を感じることができなくて
荒む ....
星空をみてた

指で細い線を描いた



流れ星をみた



折れた花の茎のように


頭を垂れた




空が白む頃

帰りそびれた月が

少しだけ

 ....
眠れずに
    話し続けて窓から見えた白い月
集合場所は明かされぬ森の中
    獣達は眠らない
獣のような人間も眠らない
    人間もまた獣のように目を光らせる

夜にメスを入れる ....
黒人の肌 ぎらつき 呼吸に波打つ筋
それを照らす 白金の太陽
槍の尖 限りなく零に近い 一点に灯る 
定められた使命 狩りの前の舞踏
散る 汗の


白人のガレージに隠された ス ....
夢から醒めた
セロファンの夜が千切れていく

いきを、してね
しっかりと
もっと
つよく

涙の通ったあとは、砂漠みたい
なにもかんがえられないから
脈をかぞえる

いち、に、 ....
降る暮れの火と刺さる樹と
青と蒼と青と蒼
うなずくように
言葉なくす灯


花間のなかの蕭索
舌の上の山茶花
冠 冠
手に手をわたる


影 にじむ影
海 ....
11
お互いのしっぽを追いかけてスピードを上げていく二匹の犬がだんだんと子犬に戻っていく。

12
少女の肩には、今まで出会った男性の手の跡がびっしりと刻まれている。

13
彼は、彼女が、オレンジジ ....
空き部屋になって久しい一階奥の角部屋
いっこうに入居の気配感じられなくて
郵便受けはチラシとかで溢れている

ポスティングするのが仕事なんだろうけど
声をかけたとしても臆すること無く
ほん ....
鉛色の岸辺


蒼い木馬が燃えている 
塩辛く 蝕まれた 薄い身体を 震わせて 
揺れている 
錫色に泡立った 波頭の拍子を 執りながら 


砂の一粒一粒は 鋭く  ....
あらゆる情念は鳥のように去りゆき、今やもう海の彼方
きみの温めた卵はもう何処にも見当たらない
いづれ粉砕されるのを知りながら体温を分かち
最後まで希望と名付けることはなかった
そんなきみの熱情 ....
許してほしかったのは何だったろうか、と
そんなことを久しく考えていなかった頭で考えたけど
分かるはずもなかった


タイムマシンがあれば、今すぐにでも行ってそして抱きしめてあげる
すべての ....
39番目の卵が死んで
40番目は私だった

女子高生の持つビニール袋には人間の頭部が入っている
老婆は呪文を探し続け
くたびれた神父は右手に4枚の生爪を持って
満員の最終列車は保育所に ....
忘れてしまったことのいくつかを
からだのどこかで覚えているように
透明な結晶のようなかたちで
胸のおくにしまっている

ひさしぶりに動物園にいった
動物園にはあまりいきたくないのが本当で
 ....
{引用=猫讃仰フェスティバル参加謹呈}

ねこちゃんは
一体どこから来、どこへ去るのか。
ねこちゃん
ねこちゃん。
これがコンニチの課題である。
じつに、コンニチの課題なのであった。
 ....
君は風船だ
空高く昇って行くのだ
目一杯膨らんで昇って行くのだ
しかし、
パチンと割れたらもうおしまい
だが
君は空の高さを思うのだ
内なる圧力を思うのだ。

僕はポンプだ
君を目 ....
時計の音 右に
あなたは 左に
私の心は振り子のよう
ねじの切れた
今夜あなたの見る
夢の中には
遠い空 太陽は雲に消えた

それでも見上げてる
あなたは行くと言う
忘れればいいの ....
灼熱の片隅で
擦れ合う声とこえ
喧噪が
水のように
ふたりを追いかけてくる

ことばが
喧噪に濡れながら
絡みつく薄い皮膜
喧噪が証明する
わたしたちは一人という事実

けれど ....
  第一幕 (森の妖精たち)

   矢継早に、四方より登場

わたしは、碧――
贅沢に華を散らして
眩しい朝の陽を浴びた葉桜のように
濃淡の影も爽やかなみどり

わたしは、黄色―― ....
ときどき僕は、まだ羊水の中で


少し離れた場所から聞こえる声に
そっと耳を澄ませている気がする

それは子守り唄のようで
鼓膜を揺らすほどでもない
優しさを持っている


とき ....
「じゃあ、このスピーカがとまったらどうするの?」
「はい。だいじょうぶ。スピーカがとまったことを知らせるスピーカが鳴りますので」
「もしそれも鳴らなかったら?」
「窓の下で網がひらく仕組みに ....
みんな
めいめい
木切れを持って
どっか叩いて
うたおう

彼女は風景をころすためにうたっているんだって

うたおう
たたこう
うたおう
たたこう
とおくから
よぶから
み ....
朝、空を見て
なったばかりの蛙は思う!
高くて広い。
ジャンプしても届かない。

何が空の上澄みなのか?
知りもしないでジャンプすることをあきらめた,

空の高みをあきらめて
下ば ....
先天的な性質
どんなに抗おうとも
それはシーツの上での舞踏に過ぎない
反響する命の別名を半分だけ受け継ぎ
残りの半分は空気との親和にくれてやる

後天的な性質
魂である影を捨ててまで欲す ....
スーツケースに座って
迎えの車を待っていると
これから旅立つ人たちがいて
不思議

一秒のすきまもなく
誰かが空の上にいて

未来を保留し続けていく
◇機関士:

パリ発、コンスタンティノープル行き6両編成。
ほぼ定刻でウィーン発。
乗客の体調不良等、異常の報告は無し。
これより政情不安定な地域を通過。
よって盗賊団の襲撃に警戒セヨ。
 ....
次の物語も
まっ白い煙、通すガラス製のダクト
口に突っ込み撒き散らかした
白い宝石の舞う竜巻
朝日に照らされてキラキラする
船員はみな、眠っている
額に汗を浮かべて
夜を越えたから

 ....
        5

成り成りして成り会わないところと
成り成りして成り余っているところを
刺しふさぐ

ため

類人猿は歩きながら
歩きながら
空腹を覚え
傍らの虫を食 ....
あなたの手のひら

つめたくて、
安心した。
高梁サトルさんの自由詩おすすめリスト(1192)
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爛々麒麟- オオカミ自由詩510-5-11
夜めぐる夜_Ⅲ- 木立 悟自由詩610-5-10
全手動一行物語(11〜20)- クローバ ...自由詩4*10-5-10
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蒼葬_/_****'02- 小野 一 ...自由詩10*10-5-10
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