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こんにゃくはふと
ひとのからだの中を流れてみた

あたたかく
なるたけさらさらの血になって
それはとても
こんにゃくいち

もとはといえば
こんにゃくは食べ物なのだが
焼きものや揚 ....
光の中に硝子を置くと
影の中に虹が生まれる
それはたとえば
闇の中にも見いだした
ひとすじの希望に似ている

過ぎてきた日々を
振り返る

もうすぐ激動の時代が終わる
これから先は ....
君に電話をかけるのは簡単だ
『8』、『コール』の順にプッシュする
それだけ

いつか 君が好きだと言った8
君と知り合い
業務主任は8から1に出世した

あの頃の二人が
毎日 何を話 ....
雪はこの星から すこしだけ 
ぼくたちを遠ざける
よけいな音をすいとりながら
ぼくたちを この星から遠ざけるんだ

気まぐれでさした傘には
静かに 雪が降りつもる
それは ちいさな奇跡の ....
君の白くてかぼそい指が その先端を握り締める

脆くて儚い赤い糸


ココロが軋む 悲鳴を上げる


それでも僕は 手繰り寄せずにいられない


キリキリと音を立て 張り詰め ....
雪降る昼間
気付くとうたた寝をしていた
夢の中では昔の恋人が
滝を眺めてサヨウナラと呟いていた
目が覚めると雪のせいで
さらに気温が下がっていた
布団に包まっていたのに
鼻の先がひどく冷 ....
彼女は
丘の上に
住んでいて
彼女の家のまわりには
花がたくさん
咲いている
冬も
夏も
秋も
春も
彼女は
そこに座っている
おはなばたけ
とても
きれいで
おはなばた ....
吐き気がする

汚いこの世界で
自分だけが美しくいられるわけもなく

汚れていく

毎日が繰り返され
無意味なものによってこの世界に繋がれているのに

無意味なものに
 ....
かつん、とネジが落ちてきて
気づいたの
あの銀色の月は
機械仕掛けなんだって
 
黒い蝶が
りらりら羽ばたいて
夜の甘水を渡っていく
 
世界が
どんなに張りぼてだって
眼に映る ....
{引用=

目にするものは、すべて
縮小された世界 ほそい指先に
絡まる色糸の道と煩雑なブロック
意識ばかりが拡散して、
すぐに ほんとうの姿が分からなくなってしまう
この街をあんなにも ....
あなたは 私の舟に乗り合わせた

黒髪を潮風に任せ
ペンタックスのディジタル一眼レフを 波間に向ける

あなたは 私を羨ましいと云う

潮風に身を任せ
北の海も 南の海も 旅ができ ....
白く獰猛な太陽は
月面の果てしない砂(レゴリス)に生命を吸いとられるように沈み
僕の銀色の船は水のない海(マーレ)を
宇宙の闇夜に揺られながらゆっくりと航行する。


僕は今、雨の ....
痩せて行く月を眺めながら
君はにこやかな笑みを魅せ
二人っきりの時間はそんなに無いはずなのに

黒猫は二人の間を取り持つように
しっぽを足に絡み付け媚を売り
君はそれににこやかな顔で応 ....
最後のひと粒まで絞り出したと思っていた
種袋の中から再び種はとめどなく溢れて
私の足下を濡らします

蔓はのびて再び身体はとらわれ
私は動脈をあずけ蕾をひらくことに専念します
この柔らかい ....
Hug me.
Hug and kiss me.
Hug, kiss and love me.
Hug, kiss, love and feel me.

想いの
道のとちゅうを
あるき ....
{引用=


二月のはじめに降り続く雪の
その多すぎる水分に浸りながら眠っている
白い指の腹を瞼にあてては
薄明かりに浮かぶ声を亡くしたさかなたちを
夢から逃がしてやろうと
 ....
雪の上に残る
踏みしめた足跡
一つ増えるごとに
私は素直な心を
取り戻していきます

小さかった手が
だんだんと大きくなるにつれ
大きな愛情から
逃げるように
離れた強がりの私は
 ....
■罫線

歩くことなんか出来ないってわかっていても
真っ直ぐに続く道を知りたかった
言葉はあまりにも無防備すぎて崩れそうで
その柔らかさを利用して思い切り固くした


発しては、ほろほ ....
疲れてきたのかな?

女子マラソン観てたあの人がつぶやいた

どれどれとテレビの画面を見やれば
折り返しまで先頭グループにいた選手が何度も後ろを振り返った

背後に見えるのは何なんだろう ....
綺麗を飾ればコサージュのような言葉
オーガンジーにシフォン、ローズの多重層
華やかなだけならば、脈がなくても事足りる

赤褐色の壁の向こうへハンマーを打ちつけて
さあ腹の底から泣いてみなさい ....
島にクジラが打ち上げられた、と

近い浜の様子を

遠いテレビが映し出していた。



スニーカーのまま砂浜を渡った。

足を取られはしないよ。

歩き方は知っているから。
 ....
シスター、魔女たち

「黒い森を、見知らぬ男と女が逃げています。あれたちは、城下の者ではありません」

月光の影(シルエットだけ)


呪われし王の姿、針の雨嵐吹き荒れる棘丘に現す

 ....
{引用=

光沢をみせる
明かりが窓からもれ出ています
街辻に面した旧い教会は、十字をかかげ
黒い街灯は、とがったその四角い頭をおもたそうに
旧さの中に時を埋めてしまう
子どもがくれた葉 ....
左手の五本の指から
毛細血管が夜空へと伸びはじめ
またたく間に
満月に絡みつきました
そして葉のない蔓草のように
月の表面を覆い尽くし
月光に透かされて
赤く綺麗に見えました

まも ....
*
ぬくい雨とつめたい雨が交互に降る
六月とジューンのあいだの青い溝
雨が上がった朝
夏至の朝、光について考える

前を歩く女が引く
空のキャリーバッグのキャスター音が低く響く道
その ....
月夜―――――――

はてしない白濁の光海は 東のはてよりのび
波音とともに 広がりやってくる

足裏に 触れる
コンクリートの
白を重ねた石英の ざらめく 

陸の消え去った  ....
帰ったら
ご飯を食べようね
バス停前のあの本屋
きっとこの頃は
思い過ごしているのだろう

傘の下のせまい

湿った毛色がとろりと風邪をひく
濃いすみれのようなのは
浮ついた午 ....
肌を逆立てる岩は
海峡のこちらに隠れ
蒼暮雨(そうぼう)の丘は煙(けぶり)の中に
輪郭という硬さを失う
選ばれし紅(べに)の焼印に
私の濡れた唇は、許された水の細粒子をまとっては
なおさら ....
心の病(やまい)が
昨日を、今日の、明日へ
類(たぐ)う
糾(ただ)した思いは、見飽きた悲しみの拓本
丸い竹矢来の中に縮こまる
それでも、
哮る心が
知らぬ間
わずかばかりの隙間か ....
行雲の下(もと)
海が
寸秒の間に、退(すさ)る
午後の
光の浜は凄艶
眩(まばゆ)い砂子の煌き
陽の中に蹲り
精悍な裸の女は切歯(せっし)
焼けた亜麻色の太い隻腕を伸ばす
水平線ま ....
高梁サトルさんの自由詩おすすめリスト(1192)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
Amorphophallus_konjac- 小池房枝自由詩510-2-7
『いつか見た光』- あおい満 ...自由詩4*10-2-7
短縮8- アマメ庵自由詩310-2-7
春の繭- 永島大輔自由詩110-2-7
キリキリと- 葛葉もな ...自由詩2*10-2-7
雪の昼寝- 智哉自由詩310-2-7
10- イシダユ ...自由詩810-2-6
眠ろう- 一酸化炭 ...自由詩1*10-2-6
メイプルシード- 佐野権太自由詩15*10-2-6
「地図の街」- 月乃助自由詩18*10-2-6
ある舟員の話- アマメ庵自由詩810-2-5
月面航海記(雨の海)- 楽恵自由詩16*10-2-4
魔法- ……とあ ...自由詩19+*10-2-4
vespertine- 瑠王自由詩5*10-2-4
14- 月乃助自由詩10*10-2-4
二月のはじめに降り続く雪の- あぐり自由詩3*10-2-3
足跡- ミツバチ自由詩22*10-2-2
ノートのおと- あ。自由詩12+*10-2-1
振り返るひと- 恋月 ぴ ...自由詩30*10-2-1
break_reform- 瑠王自由詩6+*10-1-29
ディープブルー・レクイエム- 岬かおり自由詩210-1-28
Moonlight_Shadow- 楽恵自由詩6+*10-1-27
冬の声- 月乃助自由詩13*10-1-26
月と毛細血管- 塔野夏子自由詩3*09-11-1
ガーデニア_Co.- カワグチ ...自由詩609-10-12
「鱗光」- 月乃助自由詩3*09-9-1
ファクシミリ1_金糸雀- 梶谷あや ...自由詩909-7-26
「蜂鳥」(humming_bird)- 月乃助自由詩4*09-6-24
「出帆」(しゅっぱん)- 月乃助自由詩4*09-6-6
千言万語- 月乃助自由詩1*09-6-4

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