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{引用=
そこにいないということで
目隠しをして
だけれども
部屋の片隅に
座っているおとこ
夜が
真空管のラジオから
トラッドフォークを
紡ぎだし
おとこの耳を
慰める

 ....
それはもうどこまでもはてなく

雪の原なのか それとも 雲海なのか

もう わたしの目には、区別がなくて

光をもとめれば

中空にむかうほどに 罪をとう青天は

くるしいほどに  ....
微苦笑にはじまり
ひとりの陸橋では熱情も凍えた

たったひとつの決断に足元を掬われたまま
わたしの喉は脱落者たちの手であふれかえった
狂おしい
開放に訣別する自由を気取りはじめ ....
{引用=捨て猫だった
やせっぽっちで
瞳ばかりが大きいだけの
頬ずりしたくても顔が小さすぎて
両手のひらにおさまってしまうくらいの
けれどあたたかな体温をもっていて
まるで熱のかたまりみた ....
)夕暮れの埋め立て地には工場が立ち並び
渋銀色に改装されたフォルム
いつのまにか潮の匂いは消えていた
聞きなれない」庭のブロックが悲鳴に聞こえるのは
蹴り返している少年のボールがあまりに硬 ....
{画像=110307010254.jpg}
{引用=アカハチ}
 ....
降りつづいては
落ち着いてゆく
肌の裏側
こがねの腺


無い手を透り
こぼれるもの
失くした姿を
響かせるもの


夜の土の上
たくさんの色が話している ....
私の大好きなコンラート・ローレンツは
例えばこうだ
ある日、庭に引っ張り出した寝椅子に
ぼろを引っかぶって昼寝していると
狼がやって来て
コンラート・ローレンツを食ってしまうのさ

「お ....
チャイナから阿片中毒のターンテーブリスト呼んじゃいなブリストル経由でやって来た眠れる獅子は四肢痺れたまま決して罌粟なんてヤってねぇヨっつって痙攣したまんま曼荼羅絵皿をスピンすっぴんだと顔面凶器のガ .... その少年が死なねばならぬ 理由はどこにも無かった
夜明けの遅い南西の島の窪み
降霜を知らぬ灰白色の谷間
その通い慣れた道を
生まれ育った町から一歩たりとも出ぬ内に
その少年が死なねばならぬ  ....
夜明けの人よ
この胸の彼方の青い丘に立ち
おそらくは私を待っているのであろう
夜明けの人よ

あなたのもとへと
私は行きたい
けれどそれにはまだ
私が過ぎ去らねばならぬもの
私を過ぎ ....
行っておいで

彼女は言った

でていけば
また
帰ってこられるんだから
体の大切な部分から
どんどん小さくなる
チャーリーは今、
暖色系の床の隙間に
私には見えない
1ミクロンの狭間に
残されていた最後の
チャールズが
落ちていくのを
眺めていました。
 ....
乾いた大地に
夏の厳しい日差し
しおれてしまった花に
水をひとしずく下さい

*

空っぽになった部屋で
なくした希望を探す
仕方がないと言いながら
耳障りなため息を吐く

* ....
刃をもって地図を刻んでみる
道を失った時はいつもこうする
するとそこに印しは現れ
私はようやく安心する
悩みなどない
刻まれて山となった老廃物のベッドで眠る
それは悩みではなく
  夢
 ....
ガラパゴス諸島に行かなくてはならない。
彼が生きている間に。


彼はきっと、清潔なゲージの中でキャベツを食べている。
その眼が私を映してくれる間に、私は彼に会いに行かねばならない。
聞か ....
お父様と お母様の 夜の営み
その 家族計画の 失敗により
私は 部落の 長屋に 生まれました

つぶれた魚屋の生臭い あばら家に住んでいた
私よりも 貧相な 子たち
何故か その子たちが ....
サハラ砂漠に
たまごが一つ。
砂に埋もれて
蒸し焼きになる。

ガンジス川に
たまごが一つ。
僧侶の足に
踏まれて割れる。

冷蔵庫の中に
たまごが一つ。
中身は既に
くさっ ....
三月ですから
春の匂いをただよわせる風も吹き
草木の色も何となく鮮やかに見えるのです

あなたは
うまくふくこともできない口笛で
僕が知らないメロディーを
そんなものたちに聴かせるように ....
まもなく幸せになれるでしょう

と言われても
不安感の先立つ今日この頃だから
それって、ほんとかなと首をひねってしまう

フィギュアスケートとかのスポーツ番組みてると
まもなくまもなくっ ....
手のひらの小窓にあなたから写真がとどく。


風にあおられた火が波のように打ち寄せる深い
闇のなかにわたしたちが暮らす岸辺があるみた
いですね。
怖くもあり、それが真実の勇気であるようにも ....
小さな炎が鳥になり
葉の下の土を照らしている
傾く森
灰を数える


瞳に足りずに 瞳を足し
あふれるものは 金の浜になる
打ち寄せるひとつ
手のひらになる


 ....
弟ガイウ
母ガ癌ダト
マルデ命ヲツカサドル神ノヨウニ
母ノ余命ハ半年カラ一年
私ハワライナガラ
ソレヲ知ラナイ母ニ
来ルコトモナイカモシレナイ
来年ノ旅行ノ話シヲシタリスル
海ヲ渡ッテ ....
かわいい、こどもみたいなかなしさ。
いつかは別れると思ってた。
でも全部わたしになった。過ぎ去ってはじめて、わたしになった。
だからもう一度出会えるよ。新しくじゃなくて、続きじゃなくて、ただ ....
ねえ 何を数えているの?
そんなにも 緑が眩しい庭で
蟻たちが運ぶ 死んだ虫の数?
オジギ草に悪戯しているのは
無邪気な蝿
チューリップの首を 切り落としたのは
ぼくだよ
雑草を刈る ....
野生の鶏が森に溶ける朝
立ちのぼる夜の残り香
白く踊る靄
女たちのはごろもの袖が
空に還るよう
斜めに抜ける鉄道の跡地に
芽吹く春を見守っている
私の肩に麦をふりかける人よ
瞳は黄金を ....
足柄山の山中に
(大江山の中腹に)
大きな栗の大木が
その巨木の瘤の中
蔓で編まれた黒い籠

籠の中の麻の布
布に包まれた赤子一人
黒々とした髪を持ち
大きな体に漲(みなぎ)る精気
 ....
神様の爪先からこぼれた水が

南極の氷になってアイスコーヒーを冷やしている


ふつふつと白く昇る泡が

46億年の想念とブラックホールを残していく


果てのない黒い海

 ....
冬と春が手をつないでいる夕方に
静かに立ってそとをみていました
わたしはもう少女ではなく
絶望と仲良くもありません
ひとりで
静かに立ってそとをみていました

燃えつきる煙草、蘭のつ ....
苦痛の中に感じる快楽
快楽の中に感じる罪悪
罪悪の中に感じる恍惚
恍惚の中に感じる失意
失意の中に感じる優越

頭の中で千匹の回虫が
サラサラ崩れる米の山ように ざわめく
額の汗はきっ ....
高梁サトルさんの自由詩おすすめリスト(1192)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
そこにいないということで、存在をしてる- 真島正人自由詩1011-3-10
光のなか- 月乃助自由詩11*11-3-10
Make_up_your_sensation- 乾 加津 ...自由詩7*11-3-9
なかないいのち- ベンジャ ...自由詩511-3-9
壁」「新開地から- アラガイ ...自由詩7*11-3-7
合作「冬虫夏草」- 楽恵自由詩17+*11-3-7
白と歩み- 木立 悟自由詩811-3-6
コンラート・ローレンツ- salco自由詩8*11-3-5
ごめんよ_ハニー_/_****'03- 小野 一 ...自由詩5*11-3-4
- salco自由詩7*11-3-4
夜明けの人- 塔野夏子自由詩9*11-3-3
彼女- はるな自由詩311-3-3
チャーリー- ズー自由詩2*11-3-3
悲しみ- 未有花自由詩23*11-3-3
カムフラージュ- 瑠王自由詩711-3-2
ガラパゴス諸島に行かなくてはならない- 亜樹自由詩511-3-2
...and_Mary_Chain_/_****'03- 小野 一 ...自由詩7*11-3-1
たまごが一つ- 亜樹自由詩1111-3-1
雨模様- ベンジャ ...自由詩6*11-3-1
まもなくのひと- 恋月 ぴ ...自由詩20*11-2-28
潮の岬__2011- たま自由詩23*11-2-28
さかい_ひかり- 木立 悟自由詩1111-2-27
- 月乃助自由詩1211-2-26
好きだよ- はるな自由詩411-2-26
庭_/_****'99- 小野 一 ...自由詩4*11-2-25
鶏の香り- たちばな ...自由詩15*11-2-25
鬼ごろし- ……とあ ...自由詩8*11-2-25
南極の午後- アヤメ自由詩511-2-24
みていた- はるな自由詩411-2-24
308号室_/_****'04- 小野 一 ...自由詩5*11-2-23

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