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星の見えないこの街で
少し大人になった気がしていた
車両の行き交う音、サイレン、雀の囀り
は、聞こえない
喧騒の楽しみ方を忘れてしまったのは
最深部の傷が癒えたからなのか
....
億劫な時間に堕ちた鼻声
飲み忘れた風邪薬はじっと息を潜めていて
嫌なことばかりを思い出してしまう
咳払いをする度に捨てられてゆく羞恥心と
塵も積もれば山となりゆく倦怠
冷房の真下で居眠り ....
オレンジ色の明かり、ガソリンスタンド
不確かなテリトリーに取り残された
野良猫の輪郭を浮き彫りにした
初対面のエンジン音たちに
どこか癒される自分がいて
つい、声無く笑ってしまった
....
耳の中、ゆっくりと流れ込んでくる群青色の金属音は
きりり、きりり、と子守唄気取り
前に進めば、曖昧なクラシックが見えてきて
立ち止まれば、冷えきったエレクトロニクス
遠い国か? い ....
花園に対する興味を失ってからもうずいぶんと経つが
今更になって入場を許可された
偶然にも暇をもてあましていたということもあり
成り行きでそこへ向かうこととなった
かつて想像していた光景ほど色鮮 ....
ピエロの仮面を被っていた理由を
楽しくなかったからと言ってみたのなら
つまらない嘘をついたことになる
どうせかっこつけるんだとしたら
不器用な人間だから、と漫画の受け売りをしていたい
そ ....
止まない雨だった
優しいままでいられるほど嘘つきではないから
まだあまり汚れていない窓ガラスに向かって
冷たい視線を送り込む
反射した感情の行方を知っているくせに
しばらくそこに立ち止ま ....
柔らかな日射しに包まれて
梅のほんのりと香る今日の良き日に
鳥となる準備は整った
目まぐるしい日常の中に
留まることを許してもらえない代わりに
整理整頓を行うための箱を貰ってきた
捨てるべ ....
高梁サトルさんの中原 那由多さんおすすめリスト
(8)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
鉄格子、外れた
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中原 那 ...
自由詩
3
11-3-24
散らかして、片付けて
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中原 那 ...
自由詩
6
10-6-14
1K
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中原 那 ...
自由詩
4
10-4-21
アクアマリンの憂鬱
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中原 那 ...
自由詩
13
10-3-25
悪ふざけ
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中原 那 ...
自由詩
5*
10-3-24
ドライ
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中原 那 ...
自由詩
7*
10-3-18
同心円状のバルコニー
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中原 那 ...
自由詩
14
10-3-9
卒業讃歌
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中原 那 ...
自由詩
9*
10-3-3
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