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タイで生まれたチャンとエン
取り合い喧嘩は5つで終わり
険悪は気づまりでつまらぬし
外は様子が違うので
庇い合う事にした
14になると卵を売った
母さんと化け物遺し親父が死んで

耳目 ....
どろりと濁った沈黙は
息苦しい熱を孕んでいる
ぽつりぽつりと見えるのは
白々しい墓標の群れ

太陽の乱反射が突き刺さる
コンクリートがぶすぶすと音を立てる
それは悲鳴に似ていた
 ....
かたく包まれたものを見ている
濡らすたびにかたくなり
ほぐしたくてもほぐせないほど
ぴたりとはりつき 包んでいる


水の音がする
さかさまの
水の音がする
もと ....
産卵

この部屋には何も無いので困ります
埃をかぶったカンバスには
塗り潰せる面は無く
それだけの量の絵の具も
それを買える金も無く
絵筆もみな固まって使い物にならない
リンシードも筆 ....
{引用=


  ゆるせないものたちの
  正しい呼び方を
  毛布に{ルビ包=くる}んで
  抱いて眠る

  おやすみ、
  
  受話器の向こうの
  どこか分かりえない場 ....
 姪

七月まで腹の皮一枚隔てた彼岸におり
去年生まれた赤ん坊が
今年はそろそろ歩き始めて靴が要る
靴!
おお、八時間の惰眠と十六時間の覚醒とを
等価交換でちり紙交換に出してしまった
 ....
涙をつむり
歩くときには
薄い窓がみな
薄い空に歩き出す


夜の鏡に像はあふれて
すぎるたび ただ
うしろに寄せて


幻にはさまれ
揺らぎながら
道は ....
{引用=




朝は深く、
ただ中空に泳ぐあなたの意識に
射し出された火が寄り添っている


瞼の内側で退化し続けた羽に気付いた夜のこと
終に
全身を震わせて飛び立つのだろう ....
午前二時の欲望の鱗に覆われた美しい女よ、君の心臓で春の星座が死に夏の星座が生まれる、そのガラスの左足からは無垢な昆虫少年が駆け出す、その眼は夜露に沈めた薔薇のきらめき、その背中の湖畔では恋人たちが火星 .... 心を肋骨の隅に隠したまま
街を徘徊するのは
あなたたちへのあてつけです

楽譜の中に落書きをして
戸惑うあなたは
滑り落ちたおとを
「ほら、みてごらんよ」
とつまむ
誘導尋問だと ....
世界中の人々の
世界中の一軒一軒の
世界中の恋人達や少年少女や男や女や
老人や赤ん坊達が眠っているような
この街の
この今の
この私の夜中だのに
地球上の大陸と島々
地球上の海洋河川湖 ....
静かに明るい
夜の午後の朝
ひとつの曇から
すべてはすべてにはじまってゆく


花の窓に映る午後
通りには
黒い服の人々が立ち
じっと空を染めている


路地へ ....
気持ちいいのだけつなぎ合わせて完成の途中の完成を収めた 音

1.宙に漂ううちに覚えた一番最初からあった子守唄
2.そこへ還るための入り口
3.ヒトデ、珊瑚その他深海生物の日常会話
4. ....
小さな薪がいつまでも燃えているような
雑然とした部屋の中で
冷たい風が僕の傍にあった
艶やかな声の為に白墨を幾つも食べた
僕は狼よりも孤独だった

僕の愛の歌はどれだけの人の傍を ....
ただいま。
とは言わずに
疲れた。
と言って玄関を開けると
五年ぶりの父は
風呂にでも入れ、と言った。

ただいま。
とは言わずに
なんだお前か。
と言って五年ぶりの兄は
新聞を ....
空腹で目覚めたあなたはラッキー
一週間の脂質、蛋白質がたっぷり溶けた
洗濯機にあるだけパンチュ投げ込んで
南南東に進路を取れ
七時の揺れでグレタ・ガルボのフレームが
吸殻の上に倒されたけどお ....
せせらぐ闇の絡まる音を 寝転びながら聴いていた
耳たぶを床にくっつけて
爪っ先で悪心を蹴っとばし
かかとで抑鬱を押しのけて

扉のすきまに吸い込まれてゆく

耳の中身が水深1000キロメ ....
ヒマラヤほどの消しゴムひとつ
ミサイルほどのペンを片手に
と歌う

キーボードで打つ
明朝体より
紙の上で躍る文字

走り書きの痕跡を
つまづきながら
歩いて見る

言葉は ....
わたしの隣でいつも幸せそうに笑う彼は
きっと多幸症なのだ

{引用=
わたしはわたしに価値を見出だせないというのに
彼は、自分ではなかなか気がつけないものだよ、と笑う
君はチワワみたいだと ....
音を持たずに水を切り
物語を捨てる
死神に無視され
今日を今日に置く


悲しみは増し
枠は増さず
光は増して
片目を覆う


朝は白に 朝は茶に
まばた ....
喪服の下の
白い脚は過去を歩き始めたところ
涼しい顔でさめざめ泣いていても
明日からその真中にあるのは地獄の口
図太く生き残っている女を罰する為
死んだ亭主が夜ごと徘徊する
そのたおやかな ....
ちびっ子がちびっ子だった頃


男の子は半パンにランニングシャツ
女の子はノースリのワンピとかで原っぱを駆け回っていた

いじめっ子、いたことはいたけど
みんな等しく貧しんだって思いでお ....
音がすべてを解決する
悪く映るものも、善く映るものも
すべてを自由に導く
自由ははじめからここにあった
耳のない人が 注意深く澄ませると
波ははじめからここにあった
顕微鏡で見るような細胞 ....
とぼけた顔で写る、家族写真の度
食卓には痛み止めばかりが並び
学生はいない
当たり前に

不親切な人の群れは総じて新宿方面に流れるから
指差し確認の習得は必須条件だった
肌の ....
樹と水と夜
波の下の島
森のはざまの道
しじま 明るく


緑の行く末
曇は曇を視る
すぎる狼煙
高く細い声


丸い角が沈み
翳りのなか浮かび
遠い縦 ....
 この先は川でいきどまりのはずなのに…


 帰ってゆくオランウータン
 帰ってゆくパンダコパンダ
 帰ってゆくオットセイ
 帰ってゆくコアラ
 じてんしゃにのって
 はた ....
麦の穂がりいりい、とゆれる
すみれ色をした空想の
行き着くあたりで
番犬みたいにとびまわってる
ぼくは忠実なひばりでありたい

かなしみをかなしむとき
いつくしみをいつくしむとき
太陽 ....
{引用=すきなものがたくさんあった
ある、女性歌手はそのふうけいのさきに
ひとりきりのみらいをみた}


 *


すきな人がたくさんいても
私のことをよくしる人はひとり ....
あなたの狂気に触れた時わたしは海の底へしずんでしまいたかった
あ、共鳴してる。
(そんな気がして)
熱くなるのに気づかれないうちに海の底へしずんでしまいたかった
(深海はつめたいわけではあ ....
長い睫毛の目をくりくりと
人見知りも見せずお話してくれました
独学で成るレゴのヘリコプターと
黒マジックで見事に塗装し直したセダンと
救急車の工程中も見せてくれました
東京ばなながヒットして ....
高梁サトルさんの自由詩おすすめリスト(1192)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ブンカー兄弟- salco自由詩6*11-6-25
墓標- ゆえ自由詩3*11-6-25
ノート(濡らし_濡らしても)- 木立 悟自由詩411-6-23
産卵- salco自由詩7*11-6-22
グッドナイトダイヤル- 山中 烏 ...自由詩5*11-6-20
- salco自由詩7*11-6-19
ひとつ_うつろい_Ⅶ- 木立 悟自由詩211-6-18
黙祷- 山中 烏 ...自由詩2*11-6-14
自動記述- ぎよ自由詩411-6-14
これは世界へのあてつけで- c自由詩5*11-6-14
連禱- salco自由詩9*11-6-13
ひとつ_うつろい_Ⅵ- 木立 悟自由詩511-6-13
曲名- とろりす自由詩211-6-13
白亜- 透明な魚自由詩511-6-13
家族- かいぶつ自由詩10+11-6-12
今日の運勢- salco自由詩6*11-6-11
空白から象形を独白する- 北街かな自由詩411-6-10
白紙をステージに- シホ.N自由詩4*11-6-9
多幸症様症状を呈する彼について- 士狼(銀)自由詩2*11-6-8
波のあとに- 木立 悟自由詩511-6-8
みばう- salco自由詩6*11-6-8
夕暮れのひと- 恋月 ぴ ...自由詩28*11-6-6
- とろりす自由詩111-6-6
夏の日のポートレイト- 山中 烏 ...自由詩3*11-6-4
ひとつ_うつろい_Ⅴ- 木立 悟自由詩611-6-2
城址公園の傍らの川沿いの道は通学路なのだった- 石川敬大自由詩14*11-6-2
即興- あまね自由詩1411-6-2
生活- 山中 烏 ...自由詩7*11-6-1
共鳴- c自由詩7*11-5-31
SiD- salco自由詩6*11-5-30

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