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今夜月は小鳥の詰まった冷蔵庫で
君は蟹のはさみの間で夢見られた砂の花
だから僕は君にバンジャマン・ペレの詩のような
曲がりくねった定規に満ちた美しいキスをする
「絶望」という名の燃え上がるバー ....
午前二時の欲望の鱗に覆われた美しい女よ、君の心臓で春の星座が死に夏の星座が生まれる、そのガラスの左足からは無垢な昆虫少年が駆け出す、その眼は夜露に沈めた薔薇のきらめき、その背中の湖畔では恋人たちが火星 .... 雨上がりの夕闇のなか
電線で羽を休める
アンドレ・ブルトンの詩集を見た

  * * * *

足の生えた魚が愛を語り
アルコールの雨が降る
今夜すべては星のように凍えている

  ....
我が偏頭痛は
シリウスへと羽ばたいて
ディラックの海が
泡立っている

くるぶしは水晶で
水と夜との境目を
滑ってゆく詩人の姿

ヒルベルト空間の果てに
夢を見る
高梁サトルさんのぎよさんおすすめリスト(4)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
無題- ぎよ自由詩311-9-23
自動記述- ぎよ自由詩411-6-14
スケッチ- ぎよ自由詩511-3-21
量子の夜- ぎよ自由詩308-10-17

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