演奏
番田 

立ち続けようとする日常に
心を演奏させられているような感覚がする
音楽を 鳴らし続けようとする 風景の中を
他人の心の中として 見つめようとしていた 鍵番は
白黒ですらなくなっていた 指先は何なのだろうか
はじき出されていく 宛名すら書かない手紙を綴っていくように
日没の光はなくさせられていく あるがままの風景として
物語を刻もうとした リズムを たたえる
指先だけだった 音ひとつ 感じなかった
意識ですらないものが 風景にさせられていった
心の中を 待ちわびている感情が 無限の色に
光にすら見えなくなった


自由詩 演奏 Copyright 番田  2010-03-09 01:04:51縦
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