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いつの間にか裸足だった
あてのない旅をしていた
気付いたらここがどこかよく分からなかった
草原を目指していたような気がするが
はたしてここは岩ばかりだ
ああそうだ
この頬を ....
あの夕焼けを誰よりも美しくしたためることが出来るなら
まかり間違って詩人になってもいいと思ったわけだし
ポジティブシンキングで幸せになることはないことぐらい
鱗を散らして空に溺れた魚の目を見るよ ....
トロイメライの草いきれ
揚げ花火の調べ
命の水源から零れ出す、フラクタルな哀しみと
誰にでも、生きている限り、幸せになる権利がある
ということ
花火が落ちた焼け跡の空にも
....
シタールの音が哀切を持って
時を切り刻んでくれるような気がする
立冬を迎えた土曜日の夕暮れには
今年はついぞ聞くことの無かった
ヒグラシが似合うのだと思う
枯れ草を燻す煙がどこからか ....