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なつのいちばん平なところへ
わかい鳶がよりそって
切り裂くようにとびたったなら

さんざんひかりに照らされて
得体をなくしたさびしい熱が
誰か誰かと呼んでいる

正直なものが高くと ....
スプーンを傾けるその角度さえ愛しいままに百年が過ぎ

カーテンの揺れるはやさに追いつけず取り残されて百年が過ぎ

指さきにのこる温度をたぐり寄せ記憶撫でるだけ百年が過ぎ

晴れわた ....
つつじから蜜を吸いとる口元が こぼれるようにあまく光った

胸もとはこぼれる花弁の花水木 火照る頬には蝶々が咲く

風が光れば花たちは咲き笑い きみが笑えば空が高まる

日ごと濃くなる ....
肌やきもちが敏感になって あしたにはきえてしまいそうな夜 すこやかな寝息としろくなめらかな腕 みだれうつぼくの欲求

水を抱くように おもいだしている 髪の毛 指先 かさなるため息
腰も腕もくるぶしも
肩もほほも耳たぶも
二十の指もつま先も
ぜんぜん食べてもらえない

肌をひやしてまってたよ
夜はひろくて明るいから
わたしを食べればいいのにな
ミツバチさんのはるなさんおすすめリスト(6)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
なつのいちばん平なところ- はるな自由詩819-8-8
千年- はるな短歌310-7-29
初夏、慕情- はるな短歌710-5-13
- はるな短歌210-4-9
ため息- はるな短歌710-3-23
おしょくじ- はるな自由詩210-3-17

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