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冷たさが遠くで
小さく音をたてている
防風林に少しずつ
柵がまわされてゆく
巣離れの近づいた
鳥たちの声が聞こえる



曇の表情の少ない日
声はどこか散りぎみに届く
 ....
月にテープを送ろう

これが僕の声だよ
誰かに似てると思うかい

風の速度も知らないし
今日も素面で歌ってる


虫に答えは譲ろう
僕は分からなくていい

悟りは空に任そう
 ....
僕は1人で飲んでた

酔ったのか

風に当たりたくて

塀にもたれてた

僕の髪が中途半端に

自分に絡みつく


風に聞いても

夜の空に聞いても

答えなんて無い ....
見え隠れする明るい夜が
一羽一羽に分かれ飛び去る
壊れた家から波を見ていた
傾いだ家から曇を見ていた



鏡の道に葉は落ちて
緑の上に銀はひろがる
小さくざわめく音 ....
踏み にじられた
柔らかい 道の草

白線 から 下がらず 
垂れた こうべ 晒す

助けて 下さい と
死にたくありません と

誰も 聞きたくないのだ
誰も 幸せに ....
ヒント
なんか
つきくずして
せいかいに
たどりついてよ

ぐぐもった
きもちの
おくで
ガァーガァー
からすがなくの

たべつくした
ごみも
ちらかした

も ....
泳ぐ魚のリズム
開く今宵のドア
真紅のためいき
歌いながらもさ
閉じる片目の噂
泳ぐ闇のリズム
溶ける視線の門
群青のつぶやき
拾いながらもさ
消した情の螺旋
そんなところに
浮 ....
夢からはもう
とうに醒めてはいるというのに


僕の現実は
まるで夢に似てしまう



夜中でもなく
朝でもなく
ただの希薄な時間に



冷たくもなく
暖かくもない
 ....
高架下の
冷えたコンクリートに
みみを添えて
こうこうとひかる夜の電車の
進む方向を
聞いている

せわしなく交差する線が
夜へと潜る
瞬間
手にするのは
あざやかに灯るうたごえ ....
ここに来るまでずっと
つま先だけ
見ていた

たどりついたとき
誰かが待っていて
ほめてくれたりする
どこかはどこ

軒下に避難した朝顔も
こうべを垂れるので
昨夜から宿っていた ....
肩は既にはばたいていた
鎖骨から胸へと流れる羽を
抱き寄せようとする腕もまた羽だった
耳も髪も眉も目じりも
風にそよぎはじめていた
咲きつづけるからだをひらき
子はひとり川辺に立 ....
俺の心のドアをノックする

あなたの幻

俺にだけ聴こえる

なつかしい声

男と女として出逢ってしまったから

男と女として別れたんだぜ

俺のあなたに対する想いが強すぎて
 ....
僕の隣を35度線が貫いていて

本線から外れたところで
あなたがうつむいていた
ような気がして
振り向いてみると
変わらずに
距離は隠してしまう


あなたの隣を36度線が貫いてい ....
夜 が 鳴る

切れた 窓辺
背いた 天井

見知らぬ 幸
消えた 願い

夜 が 立つ

誰 を 救う
誰 が 救う
誰 に 救う

外 に 写る
夜 の 髑髏 ....
水面の緩やかな起伏をもたらすものは
波の行き来
風の息
プールならば子供たち

入射光による二次元投影
輪郭だけのモザイク
水底に
水底にゆらゆら

瞬間ごとには
結晶 ....
白いTシャツの上
二つに束ねた髪
アミノ酸 燃やして
ショートパンツ少し鳴る

こんなに空が青い日は
「バクチがしたい!」

財布つかんで交差点
看板の文字が青いから
自動ドアめが ....
声と匂いに光を知る
曇は震えに飾られる
遠い遠い緑の音
髪に隠れた迷い子の背



水に映る木々の声
乱す足で雨を歩む
左目の下
気泡の翼



水の重みに
 ....
朝焼けの空の赤い色 

一人で見るには耐えられぬ

夢に追われて逃げ延びて

それでも朝日はきつすぎる


知らずにあげた咆哮も

夜霧を薙ぐにはまだ足りぬ



走れ  ....
僕は君となら

地の果てまで行ってもいいよ

海の彼方まで行ってもいいよ

だけど

君と僕だけでは生きてはいけない

砂漠で骨になるか

海に浮かぶかもしれない



 ....
心の中の本棚に
私小説が増えてゆく
主人公は
いつも不器用で
哀しいほど
いつもみっともない

誰が読んでくれるでもなく
ただ 
収められてゆく
落胆のため息とともに

それは ....
どうしようもなく空に向かい
わたしは
影を失くす



足の下を踏みしめ
家々をすぎ
すべてに接する崖へと至る



見えない花のわたしは
ひとつの大陸でできた楽器 ....
木漏れ日が
どうして丸いのか知っていますか
私は
丸くない木漏れ日を見たことがあります

金環食の瞬間を待ちながら
大勢のひとが
空ばかりを見上げていたとき
木漏れ日はどれもみな
大 ....
大きな円を描いて
ゆっくりとゆっくりと
海沿いの風車
丘の上から

当たり前にそこにある日々とか
ここで今に生きてることとか

海に臨んで
やわらかい強風に
回転している


 ....
太陽の先っぽで
ひとつの影が泣く



拭い切れない泥濘に
怯むことに怯む半分と


混じり気のない
夕景の旋律に
委ねてしまえる半分と



けれど太陽が映す
そ ....
女にふられて あんたは何も悪くないと言われて
ぼんやりと抱きしめてほしい日々が続いた

近所の空き交番の
防犯ポスターは
きばんでいる

冬の青い朝などは
建物自体 廃墟にみえる
ぼ ....
もしも宇宙人がいるのなら

宇宙猫とか

宇宙犬とかも

いるのかな


宇宙金魚ぐらいなら

ボクはちょっと

会ってみたいです
けっして 関わってはいけない
猫の葉で覆われた扉は
口が半開き

あの扉の向こうには
きっと ばけもの が
うじゃうじゃ いて
ひどい言葉をあびせたり
かなしいことや 暴力にも 
う ....
少しうつろに離されている
夜はいつも目の前を往く
あらゆる段差に驚かぬよう
強く強く歯をくいしばる



割れては集まる動きのなかで
曇は水に近づいてゆく
昨日消えたした ....
彼女が叫びました

いいえ 彼女ではありません
彼です

この世界で性別など無意味なモノです
彼女はそんな世界で生まれ 育ってきたのです
そして何かに怯え叫びました

怯えなど存在し ....
音符のように揺れる花は
ビロードの四面ソ歌
色と音とがマチアワセ
白い夢を真っ赤に染めて
花になれなかった
けれど似てしまった
ゆえに{ルビ永遠=とわ}をゆく
四面ソ歌
和泉 輪さんの自由詩おすすめリスト(1099)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ノート(白午)- 木立 悟自由詩204-6-26
ブルーチーズ- 松本 涼自由詩8*04-6-26
★93_ソレダケ…- 貴水 水 ...自由詩6*04-6-25
ノート(鏡矢)- 木立 悟自由詩504-6-25
ひからびる_血- 砂木自由詩9*04-6-24
ろじうら_からす- 玉兎自由詩1*04-6-24
リズム- 松本 涼自由詩1*04-6-24
名前- 松本 涼自由詩5*04-6-24
羊水- 自由詩504-6-24
そのもの- 望月 ゆ ...自由詩7*04-6-24
鉄と羽- 木立 悟自由詩404-6-23
☆148_オレノ、ココロヲ、ノックスル…- 貴水 水 ...自由詩404-6-23
35度線- 霜天自由詩1104-6-23
やみ_まど- 砂木自由詩7*04-6-22
クラムボンの揺りかご- 小池房枝自由詩10*04-6-22
午後のランナー- 木葉 揺自由詩604-6-22
ノート(白雨)- 木立 悟自由詩204-6-22
咎夢- 沙羅ルビ ...自由詩104-6-22
★92_カタスミデ…- 貴水 水 ...自由詩9*04-6-21
本棚- さち自由詩16*04-6-21
ノート(器)- 木立 悟自由詩704-6-21
こもれび- 小池房枝自由詩7*04-6-20
海に臨む- 霜天自由詩604-6-20
夕景- 松本 涼自由詩3*04-6-20
無罪放免- 石川和広自由詩3*04-6-20
宇宙金魚- 松本 涼自由詩6*04-6-20
決断- 湾鶴自由詩604-6-20
ノート(白路)- 木立 悟自由詩204-6-20
日々- マツモト自由詩304-6-19
造花- 春日野佐 ...自由詩7*04-6-19

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