すべてのおすすめ
空に高く 灰にひとり
思い出の外へ繰り返すもの
夕暮れのない夕暮れを見る
銀の鱗の目に指をあて
器をめぐる光と火を聴く
底にはじける姿たちを聴く


波を走る白い炎が
し ....
カツン
病院の夜
廊下に映る非常灯
漂う薬品のにおいに
鈍く刺激される静寂

今夜は無風
女はそういったことを言ったと思う
喫煙所の密室(いまどき室内なんて珍しい)
いつからここにい ....
星空が大好きだった子供はいくつもいくつも
星座の名前を言うことができるのが自慢だった
13歳の夏の夜何気なく夜空を見ている途中
それは突然にやってきた
「無限」
彼はその高さ、深さ広さをその ....
カレンダーが
隙間を 埋める

いちいち 並んだ文字
規則正しく
色までついてる

ななめに さいて
ずらしても

あくる日は 書いてなかったように
きちんと くる

時 ....
生まれた日のことを覚えている
ちらちらと雪が降って
がやがやと人の声が聞こえた
そして何度か暗くなった
明かりは穏やかに灯った
鳥の声が聞こえた
硬貨の匂いがした
笑っていた
抱きしめ ....
あなたはわたしの何もかもを知らないし
わたしはあなたの何もかもを知らない
それでいいと思う

それでいいと思ったら
夏の柔らかい部分では
雨の方で都合をつけて
わたしとあなたを
水たま ....
私は宙にいた
ずっと空を聴いていた
私を支えていたのは
ただ蒼い闇ばかりだった


ゆれる森
立っている人
言葉をめくる声
降りてくる色


暗くやわらかな
 ....
十二番目で
いつも言葉を間違えてしまう君は
その次の交差点では
左折ばかりを繰り返している
東京
狭い夕暮れで
夢から覚めたばかりの抜け落ちた体を
ついでのような角度でドアの隙間に潜り込 ....
  チョコレート

チョコレートの包みを
あけたのは
退屈なカエルが
土の中から這い出て
鳴いたから


  スカーフ

ほめたら{ルビ白髪=しらが}まじりの
老婆がくれた
 ....
雨ですねぇ
雨ですねぇ

夜中にふる雨は
なぜか
さわがしくてしずか

布団の中で
ほくほくときいているのに
冬の雨は
身にしみて
つめたあい音がす
 る

ぽと ほと と ....
 ボク

ボクは、僕といわない。
それは、シモベとよむから。

一羽の蝶が飛んでるよ


  あなたとわたし

わたしは、あなたから生れた。
そして、母も父も
わたしにはいない ....
朝に刈られた草は低く
鉄路から来る風は遅く
火花の熱は溝へと至り
冷たく通りすぎてゆく


触れることのできない飛沫のように
緑は道から放たれてゆく
遠い遠いものばかり ....
どのくらいの広さで降っている雨なのか
心は探りに行く
夜に出てゆく

けれど心は気持ちでしかないので
体の外のことは何も感じられない


雨の立てる匂いの遠さと近さ
水の滞空時間
 ....
朝六時
七月の光が窓から差し込む
最愛の恋人の微睡を照らす
TAIYOOの声に
挨拶を交わす
白くはためく洗濯物たちに
神の存在を感じる
美しい寝息のリズム
天使の胎内の世界の中の
 ....
夏の情熱の裏側に
すらっと伸びた少年少女の
腕がつかみそこねた{ルビ目差=まなざし}を
冷たく崩れてゆく陽炎

囚われた脈動は
透けていく意識となって
{ルビ中性花=ちゅうせいか}の宙吊 ....
たおれるって 
あきらめることでは なくて
おきあがれない こと

かよわなくなった こころ
暗く 憎しみばかりつのる時

灯は しずかに 病みを照らして

今は 夜
ただ ....
ここにあるものを
遠いことのように
海辺にはひとりで
いつも見る夢に
ひれ伏すようにして
倒れる
砂の積もっていく音
どこかから落とされる音

仰向けに空
口を開ければ世界が
飛 ....
曇り空の晴れた日の夕暮れに、昔からおしゃべり好きな友人が自信たっぷりに言ったことが気になった僕は、土手まで歩いた。

「夕暮れになると魚はいっせいに鳴くんだ」

そいつはアッカンベーが好きだっ ....
 平均台の上を歩くみたいに、生きてる


 両の手を横にのばして、バランスをとる
 あせってはだめ
 はしるなんて、なおさら


 足もとばかり、見ている
 けど、前を向いたほうがキ ....
この世界には もう
ひとつも乾いた場所など無い と
そんな風に思うほど
360度 水浸しの溢れ出る水槽です。



窓を開けると 外は白い縦線で埋まる巨大な水鏡で
映った私の全身から  ....
朝が近づき
朝が持ち去る
行方の見えない道をゆく
朝に現われ
朝に消える
直ぐにかすんだ道をゆく


明るい雨のなかをすぎ
銀に鋳られた道をゆく
歌を見つめ
空を見つ ....
君は
占いに出てくる星座しか
知らないというのに
アルタイルとヴェガには
とても詳しくて
毎年、同じ物語を
飽きもせずにロマンチックだという

私は
二星間、14.428光年を
冒 ....
クジを引いて、中をみたとき消えるもの
花が咲いて、そのとき消えるもの
求めて求めてやっと辿り着いて、消えるもの


氷でできたグラスが消える
名のない匂いの記憶が消える
人には言えない重 ....
本棚のくもの巣が光った。
午後の朝焼けはきれいだ。
いつまでも沈まない湖畔はきれいだ。
台所のこうろぎが唸った

夜半過ぎの、混乱には間に合わない。
タクシーを呼び寄せた、彼女の腕は伸びな ....
ほほ、
雨上りの風が、
ほほをなぜてゆく
にわか雨の詩人は、
詩を吐いてまっかっか
死んじゃった

時は八月六日、
つるをのばしたつぼみの花は
夜空のかすみをうらめしげ
ええ、こと ....
ゆうらんせん に
ぼろぼろ つめあわされた

ちの かたまった
けあな が すっているのは

どすぐろい よだれ

くんしょう に にぎわう
きれいな まちに

ぺたり ぺた ....
夏のことをよく知っている人がいて
その人は
例えば緑の葉っぱを重ねたような人で
ときどき
鮮やかな花を咲かせていたりする

ただ画家がその人の絵を
描こうとするとき
その人は
たちま ....
眠る光を背に
夜を見る
燭台の木々に
風が点る


道のにおいが漂ってくる
逃げも隠れもしない水音
細やかにひと粒ひと粒と
葉の上に置かれる鉱の冠


枝から枝へ
 ....
飛行機の降下
街外れの丘の上で
シャボン玉を生産する子供の頭上
地面すれすれの疾走
弾けていく無数の音は
つかみ損ねるよりも速く
私たちの隙間に落下していく


間に合わないというこ ....
揺れるたび
気がついて
明日を誘った夏の風
歩道に深まる僕の影


大空と
呼んでみる
ガードレールに腰掛けて
知らない翼は陽に透けて


身体気象情報をお知らせします
晴れ ....
和泉 輪さんの自由詩おすすめリスト(1099)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
白炎- 木立 悟自由詩605-7-14
クライシス- こしごえ自由詩11*05-7-14
見ることと知ることと- クリ自由詩105-7-13
ぼん_ぼぼ_ぼん- 砂木自由詩12*05-7-13
生まれた日- ヤギ自由詩10*05-7-13
siranai- tonpekep自由詩22*05-7-12
外の原へ- 木立 悟自由詩805-7-12
トーキョータワー- 霜天自由詩4305-7-12
冬眠- こしごえ自由詩15*05-7-12
リズム- こしごえ自由詩9*05-7-12
ウソとホント- こしごえ自由詩9*05-7-11
水緑- 木立 悟自由詩605-7-10
雨の日のアメリア- 小池房枝自由詩2205-7-10
モーニング- 六崎杏介自由詩705-7-10
ドライフラワー- こしごえ自由詩12*05-7-10
- 砂木自由詩20*05-7-10
ターン- 霜天自由詩1105-7-10
夕暮れが始まる頃に- チャオ自由詩4*05-7-9
バランス- 望月 ゆ ...自由詩17*05-7-9
2005・7_雨の終わりの日記- 千月 話 ...自由詩17*05-7-7
銀領歌- 木立 悟自由詩505-7-7
光年の彼方- たりぽん ...自由詩6*05-7-7
半分消える- ヤギ自由詩9*05-7-6
世界中の今時刻- チャオ自由詩2*05-7-6
黙葬の誕生日(もくそうのたんじょうび)- こしごえ自由詩11*05-7-6
ちにく- 砂木自由詩9*05-7-6
夏男- tonpekep自由詩21*05-7-5
夜の手- 木立 悟自由詩505-7-5
疾走- 霜天自由詩805-7-5
身体気象情報- ヤギ自由詩6*05-7-5

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