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高架下の
冷えたコンクリートに
みみを添えて
こうこうとひかる夜の電車の
進む方向を
聞いている
せわしなく交差する線が
夜へと潜る
瞬間
手にするのは
あざやかに灯るうたごえ ....
あおいみどりのなかに
まわる
スプリンクラー
目で見る
満ちゆく初夏のとき
日々は
やわらかに途切れていく
うたうように
そうして また
繋がるために
むすうのひまつが ....
ふぞろいな前髪の
整列にかかる
風のみちゆきを
ぢなりのようなうたをうたい
散らしていった
まるくとがった あの唇
おしあたった瞬間の
確かな熱の重さも すい と
運び
....