すべてのおすすめ
わたしから
滴ったものの
壜詰めです
寝かせて
おいしくなります
壜の鈍色ラベルは
モザイクで見えないと
あなたはいった
あなたから
....
公園のトイレの結界を破り
用を足そうとすると
紙がない
わたしは紙を探す旅に出た
トイレの予約は
忘れずに
回数券で地下鉄を一駅
街頭でティッシュ配りをしている
手に取ると ....
夏は涙を流してくれない
秋
瑞々しい草木の
しなやかな手に雫を落とす
冬
食卓のある窓の
鈍色ガラスに雫を垂れる
自分たちの体温に気づいた時
季節は泣いてくれる
....
神社の石段はクロマティックで
綻びを縫うたびにリズムが泣く
鈍色の穴から囁く間歇気流は
先回りして落としてきた脳の断片
がえんじない足をすり抜けていく
させよ。
そう念じるも
た ....