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一ヶ月の自由をもらった子供たちが

真っ黒になって 川を渡っている

学び舎があるからこそ

八月の子らは 輝いているのでしょう


どんなに澄んだ空気であっても

風が吹かなか ....
この男
牛車の番人にして
我詩人と名乗る


牛は立ち止まり
男は押し引きするが
びくともせず


飼い葉を与えれば
食い尽くし動かず


流行りの歌を唄えば
聴き入り眠 ....
タクシーの車窓から…
慣れ親しんだこの街を出る
バックパックには
使い古したメモ帳
何の気無しに横たわる筆記具達
暗さを彩る子供染みたお菓子達
……
大した物は無い


何だか馴染 ....
手紙の花
咲いては咲き
見えなくなる
花の花のなか


山すその音
読めない文字の
背を伝う音
すぐに 冬が来る


蒼に臥したまま
朝が来ていた
盲目の昼 ....
菜の花畑
咲きさかり
やまぶき色とみどり色
そよ風と土のかおり
織りあわされる

やわらかな茎の
なかほどで
てんとう虫は
僅かのあいだ
同朋の仔を
確かに見守る

てんとう ....
それはいつもとおなじ散歩道
いつもとおなじ日曜日の
気だるい午後に
わたしは、
歩いているわたしの背中を
見つけてしまった

(あれはもうひとりのわたし?
それともいつもの白昼夢?
 ....
{画像=110911183602.jpg}


心を写す鏡のようだ
朝のsoraを見てそう思った
自分の心持ちが分かるような気した
元気がある時
後ろ向きな時
強い時
弱い時
so ....
私は無力です。
私は無意味です。
私は透明で空っぽです。
まるで生きていないみたいに。

― みんな、似たようなもんさ。





『ホイミ』






休日の ....
夏が去ったあとのがらんどうに
いつしか白く大きな九月階段が出現していて
そして僕らはその段々の上に
蒔かれたように腰かけていた
ただそこで空を見あげていたり
何かを読んでいたり
歌をうたっ ....
  光が白いので
  裸体だけが空気にうかび
  瞳の深みをもとめて
  幾度も反射されている
なつのおわりのはれたひに
むしゃりむしゃりと
なしをたべている

かわをむいて
じゅうにとうぶんにきりわけ
しんをとったきれいなかたちのなしが
あとじゅういっこ
おさらにわをつくってな ....
  世界にはたくさんの場所があり
  たくさんの営みがおこなわれている
  その日、僕が
  することを選んだのは
  床屋に行き
  髪を切ってもらうこと



  ひどく ....
いちにちが
てのひらからこぼれ落ちる

肌をさす
いたいものは
ここの
目に見えないところにかくじつにあって
それはいちにちと一緒に
こぼれ落ちてはくれない

赤い夕陽が木々の葉脈 ....
どうして
そんな簡単なことが
できないの?

と君は泣く


どうして
できないんだろう?

と私はおもう




相手を思いやって
言葉を選ぶ


口にする前に ....
できる
けどしない

あなたは
わたしに
なんでも

けど
しない
ほたるなく

おとなく ひかり

すい

ときえていく


ほたるまう

ゆきかう ひかり

まるで

ふる ゆきのよう


ほたるちる

とびちる ひかり
 ....
それは遠い遠い記憶
石に刻まれた古代の物語

混沌とエントロピーが宇宙のホメオスタシスとせめぎあっていたころ

僕たちは小さな種子のなかのさらに小さな生命だった

星の海の波打ち際には浮 ....
教室を対角線上に
真っ直ぐと すいっと
紙飛行機は飛んでいった。
この瞬間しか味わえない
手から描くベクトルの軌跡は
初めて感じる創造なんだと確信して。


折って合わせた角がズレてい ....
ちびっ子がちびっ子だった頃


男の子は半パンにランニングシャツ
女の子はノースリのワンピとかで原っぱを駆け回っていた

いじめっ子、いたことはいたけど
みんな等しく貧しんだって思いでお ....
日本人は法律や規則で縛られているから自由な発想をすることができないのだ。一度そういったものを粉々にしてから行動を練り直すことができないものだろうかと思う。我々を縛り付けているものは想像しているより .... 俺は今日も理由も目的も展望も持たない野良犬だった

のようだったと書かないのは比喩でないからだ

一生懸命ローソンの駐車場で数十分かけて書いた詩は

肉球でたどたどしく ....
良かった とたくさん書いてある手紙
挫折した私にあてた 亡き先生の言葉

都会の勤めを一年で辞め地元に再就職した
仕事を覚えたての私に

あなたの事だから きっと会社の利益になる
早く決 ....
ドアーが開いたときにあなたはそこに立っていたのですか.わたしは気がつきませんでした、ドアーはいつ開いたのですか.ドアーが開いたときにはまだあなたはそこに立っていなかったというのですか.ドアーは誰によっ .... この空を知っている
この空の青さを憶えてる

台風が洗っていったんだね
空の低いところを
いつもとは反対向きに走っていく雲たちがいる
空の高いところでは
動かないように見えていても
そ ....
玄関が開き 掃除が始まる。
箒がほこりを集め ほこりが塵取に集められる。
年季の入った 赤のプラスチック製の塵取がチラリする。
中学校で使ったのと一緒ですね。
割れ目がないからそのものではない ....
  出る幕ではなかったのだ



  悲しみも
  砂粒のごとき憐憫も
  わたしの心の切れ端ごと
  烏に啄ばまれるがいいのだ



  それは景色ではなかった
  累々 ....
23時の目覚め
「気が付きましたか?手術は終わりましたよ!」
オペ室のナースが俺の体を揺すった
体中に宇宙遊泳のようなチューブが施され
夢をショートカットして
俺は昼から夜へ一気に移動した
 ....
地下鉄の駅は眠りについてしまった
私の寝床は遙か東
渋い蜜柑色のタクシーを捕まえ
座席に深く腰掛け ドライバーに行き先を告げた

タクシードライバーは無口
我武者羅にハンドルを握り
曇り ....
君が生まれて病院に駆けつけたとき
ベッドに座っていた君の母さんの姿を忘れない

全体に色のない部屋の中で白いネグリジェを着た彼女は
少し放心しているように見えた
表情はとても柔らかく ....
不安って食べられるかな
自分の不安を自分で
やっつけたい

足元がすーすー寒いから
ふかふかの靴下みたいな言葉でうめる

平気なふりして
笑ってみるの
口角にーっと上げてみる

 ....
ジム・プリマスさんの自由詩おすすめリスト(1212)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
純夏- 甲斐シン ...自由詩211-9-12
牛と番人- 三之森寛 ...自由詩111-9-12
あなたにもわたしにも…- 三之森寛 ...自由詩111-9-12
ノート(庭と風)- 木立 悟自由詩311-9-12
菜の花畑- あまね自由詩12*11-9-11
二重歩行- あまね自由詩9*11-9-11
朝のsoraと太陽- beebee自由詩24+*11-9-11
ホイミ- 村上 和自由詩211-9-11
九月階段- 塔野夏子自由詩22*11-9-11
裸体- 草野春心自由詩4*11-9-11
静かな午前- 村上 和自由詩411-9-10
稲妻- 草野春心自由詩15*11-9-1
漏日- 岡部淳太 ...自由詩511-9-1
過ち- 佐和自由詩411-8-31
けど- はるな自由詩5*11-8-31
6月19日/49日- 麦穂の海自由詩4*11-8-30
星のコンサート- 梅昆布茶自由詩311-8-30
軌跡- 電灯虫自由詩7+*11-6-7
夕暮れのひと- 恋月 ぴ ...自由詩28*11-6-6
壁に囲われた国- 番田 自由詩111-6-6
ガラスの城- TAT自由詩4*11-6-6
日本画家の先生へ- 砂木自由詩22+*11-6-3
飛ぶ鳥,落ちる鳥(鋭角と季節のはじめ、台風の間)- はるな自由詩511-5-30
この空を知っている- 小池房枝自由詩6*11-5-30
そんな素敵さ- 電灯虫自由詩5*11-5-30
- 草野春心自由詩4*11-5-28
23時のトラック競技- subaru★自由詩7*11-5-24
国道14号線経由・自宅行- subaru★自由詩4*11-5-19
この世に- シャドウ ...自由詩3*11-5-19
肌寒いよるには- 朧月自由詩311-5-17

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